第23話わらいあう
「あっ!」
「僕くん」
「時間だいじょうぶぅ?」
ガーーン
もう遅刻です、
「さてぇ!」
「どうするぅ?」
「休んじゃってぇ、続きするぅ?」
何、言ってるんですか?
一応、俺だってちゃんと社会人ですよ会社に行きますよ
お姉さんは時間大丈夫なんですか?
「私は、大丈夫だよぉ」
何系の仕事してるんですか?
「普通にオフィスレディーだよん」
フレキシブルなんですね
「結構、自由な会社かもねぇ」
俺、とりあえず先に出ちゃうんで鍵しめて出てください
後でメールします!
行ってきます!
「はーい」
「いってらっしゃい」
お姉さんに悪い事しちゃったかな
エッチしたかったのかな?
凄い強引だったし
朝一が一番って言ってたし
いかん、いかん
考えてはいけない
とりあえず急いで会社に向かわなくては
さんざんな一日だった。
係長には叱られ
仕事もミス連発
おまけに先輩からの引継ぎが多く残業になってしまった。
お姉さんに連絡しようかと悩んだけど
長電話になって会いたくなって
また、仕事をミスしてしまったら
お姉さんとの楽しい時間が無くなると思い
こみ上げる感情を押さえ込んだ
時計をふと見ると22時をさしていた
仕事も切が良いし今日はこの辺で終わらせて帰る事にした
お腹すいたなー
コンビニで何か買って帰るか
俺は、買い物を済ませ
マンションまで歩いて帰る
その途中、お姉さんがご飯作って待ってないかな
とか考えながら歩き
目の前で俺の部屋に電気が点いていないかを確認してみた
やっぱり、点いていない
俺は、肩を落としながら鍵を開けて部屋に入った。
そのまま、ベットにダイブして肩の力を抜き
しばらくして俺は弁当を温めて食べた
今までこれが当たり前だったのに
彼女が出来たとたん
寂しくなるなんて
それだけ、お姉さんに依存しているんだと思った。
お姉さんに会いたいけど
それを求めて良いのだろうか
そんな事を考えていた
ピピピッ
ラインを知らせる音が鳴った
「おーーーいぃ!」
「今日、連絡するって言ったの僕くんの方なんだけどぉ!」
俺は、声が聞きたくて返信する選択肢は無く
電話をした。
ごめんなさい
俺から連絡するって言っておいて
怒ってます?
「怒ってないよぉ」
「遅刻の責任は私にもあるしぃ」
「怒られて、仕事もミスしてぇ」
「連絡どころじゃ無かったよねぇ?」
「私も、ごめんね」
お姉さんは謝らないでください
俺の知識不足だったんで
「知識不足ってなんだぁ?」
「僕くん面白い事、言うねぇ!」
そうですか?
俺がちゃんとしてれば
お姉さんがヤキモチとかしなくすんだのに
「たしかにぃ!」
「最後に、良いことあって良かったねぇ」
良いこと?
「おいおい!」
「青年よ!」
「お姉さんの声が聞けて良かったでしょよぉ」
「あぁぁ」
「でも、、、」
「逆に会いたくなっちゃったぁ?」
会いたいですよ
「流石に、今は無理だなぁ」
「電話きったら一人エッチでもして寝なぁ」
しないですよ
「あら!」
「そうなのぉ?」
「じゃぁ?」
「私が寝るまで電話してても良いぃ?」
良いですよ、もちろん!
「じゃぁ!」
「おやすみ!」
プープープー
え!
切ってるじゃん!
ピピピッ
ラインの着信音
「面白かったぁ?」
はい、笑えました!と返信した。
ピピピッ
「一日の最後に笑えて良かったねぇ!」
俺は時計をみた
23:59とデジタル時計が知らせてくれた
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