第11話夕食時間
ふむふむ
いい感じに散らかしたぁ
早く帰ってこないかなぁ
「おい!山田」
「なんすか?」
「飲みに行こうぜ!」
「すみません先輩、今日だけは行けないんですよ」
「どうした?もしかして彼女?」
「出来てないですよ、先着がいて」
「あやしいぞ!山田!」
「すみません、お先しつれいいたします。」
何とか、先輩の誘いも断れた
お姉さんとの最後の夜だし
ひょっとしたら
ひょっとするかも
しれないし
でも、どっちが正解なんだろう
手を出したほうが正解なのか
何もせずに楽しい時間を過ごすのか
ドラマとか見ると
意気地なし!的な台詞があったりするし
お姉さんはどっちのタイプなんだろう?
女性って難しいな
そんな事を考えていたら
いつの間にか家の前にいた。
俺は、玄関を開けると
お姉さんが正座して待っていた。
えっ!
どうしたんですか?
お姉さん!
「待ちくたびれたよぉ」
「僕くん」
ごめんなさい
ちゃんと定時で会社、出たんですけど
足、痺れてないですか?
「痺れまくりだよぉ」
「何で、目の前で足を止めたのかなぁ?」
「僕くんが見えたから」
「玄関で正座して待ってたのにぃ」
「全然、帰って来ないんだもん」
見てたんですか?
「そりゃぁ」
「見てるよ愛してるんだからぁ」
「ライクじゃないぞぉ」
「L,O,V,Eのほうだぞぉ!」
そんなのは良いですから入って良いですか?
「なに?なに?なーにぃ?」
「そんなのとはぁ!」
「やれやれだな僕くんは」
「はい!」
「ご主人様、お帰りなさいませ」
もう、
俺はどうすれば良いんですか?
「乙女心を知りなさい」
それが分かってればモテテますよ
多分ですけど
「お姉さん的にはモテテ欲しくないんだけどぉ」
えっ!
えっっ!
えっっっ!
お姉さん!
部屋が汚いんですけど!
「あっ!」
あ!
じゃ無いんですよ
「掃除、しようとしたら意外と綺麗な部屋だなと思って」
「そんな事を思っていたらいつの間にか」
「エッチなものあるかなぁって」
無いですよそんなもの
「ほんとかなぁ?」
「じゃぁ」
「これは何かなぁ?」
何ですか?
「このパンティーは?」
俺は、お姉さんをみた
何も無いじゃないですか?
「ちょっと驚いてたねぇ」
「見つからない所にあるんだね」
「でも、もういらないんだから捨ててねぇ」
「僕くんは着替えちゃってよぉ」
先に片付けたいんで
「私が片付けるよぉ」
「乱雑に置いただけだし」
「ごめんね」
「僕くん」
やけに素直だな
まだ、からかうネタがあるのか?
「さてさて、片付いたしぃ」
「ご飯にする?」
「それともお風呂にする?」
「ご飯の前に抜いてあげようかぁ?」
お姉さんが僕のアソコをツンツンしている
どこでこの体勢になったか分からないがお姉さんが俺を壁ドンしている
感じになっている。
「僕くん?」
「顔が赤いよぉ」
「熱でもあるのかなぁ?」
お姉さんの顔がドンドン近づいてくる
おでことおでこが触れた
「熱は無さそうだねぇ」
「私が、怒らせちゃったからだね」
「ごめんねぇ」
いや、もう良いですよ
と謝っているのにお姉さんの手の動きは止まるところか
一層、激しくなっていた
「あらぁ!」
「僕くん!」
「おっきくなってるよぉ!」
「先に私にするぅ?」
答えはなんだ
こう言うときの答えはなんだ
考えろ考えろ
グーーーー
俺のお腹は正直だ
ご飯を先に食べたいです。
「私じゃなくて、ご飯なのねぇ」
「うん!」
「そうしよう!」
「私も、お腹空いてたしぃ」
俺が着替えている間にお姉さんは
テーブルに食事の用意をし始め
着替え終わる時にはもう
テーブルに用意が終わっていた。
「さてとぉ」
「僕くん、食べよっかぁ!」
最高に美味い
お姉さん?
なんでお赤飯なんですか?
なんか、お赤飯ってお祝い事って感じなんですよね
「お祝い事だよぉ」
「今日だってぇ」
なんのお祝いですか?
どちらかと言うとお祝いじゃ無い様な
「うん?」
「どういう事かなぁ?」
「あぁぁぁ」
「なるほどぉねぇ」
「お姉さんと別れるのが嫌になったんだねぇ」
「可愛いなぁ」
そう言う事じゃなくて
「僕くんの記念する日ではないかぁ」
「童貞卒業!」
いやいや
童貞ですけど、お赤飯を炊く様な事じゃないですよ
「いいじゃん!」
「記念日になるんだからぁ!」
お姉さんはどっちだ!
手を出すが正解なのか手を出さないのが正解なのか?
もう分からない
お姉さんの出方で考えよう
と言うか何も言わなければ
きっと
お姉さんが全ての答えを出してくれるはず
そう
時間が解決してくれる
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