第10話お姉さんのお昼 


「ふぁぁぁぁぁ」

「最近、なんか良い日が多いなぁ」


特に天気がいい訳でも無いのに

三日前の私が見たら大丈夫と言ってあげよう!


「どうにかなる!」

「今日が駄目なら」

「明日は必ずいい事がある!」

「心配しなくてよいぃぃぃぃ!」


ふぅぅぅ


「なんで、一人で声を出して叫んでるんだろうかぁ?」


「うーーん」

「小腹が空いたぞぉ」

「何か作るかなぁ!」


昨日、コンビに行っておいて良かったぁ


ところで、私は誰に伝えているんだろぉ?


さてさて

何をつくるかなぁ


牛乳、たまご、食パン

なるへそぉ!

フレンチトーストだなぁ!

簡単なようで実は時間がねぇ

かかるのよぉ


たまごを割ってかき混ぜてっと

その中に牛乳を入れて混ぜてぇぇ

少しの砂糖を入れてぇ


私は、お姉さんだからぁ

じゃじゃじゃーんっと

チョコレートを入れるのだぁ!


チョコレートは完全に溶かしても良し!

食感を少しのなら半分を溶かして

残った半分のチョコレートを最後

砕けば

それはそれで大人の味


漬ける時間を利用してぇ

部屋でも掃除してやるかぁーー!

うん?

待てよ

待て待て

エッチな本とか道具とか出てきたら

お姉さん

ショックで寝れなくなるわぁ!


でも、

気になるからぁ

お姉さんはします!


ってさっきから誰に言っているのだ私は

僕くんって綺麗好きだよなぁ

本も綺麗に整理して本棚に入れてるし

パソコンディスク周りも綺麗

ゴミも何気に分別してる

A型かしらぁ?


掃除するのはやめよぉ!

逆に汚くしてみよう!


さてさて

染み込んだパンを熱したフライパンにぃぃぃ!

突っ込む!


このポヨポョ感が堪らんのよねぇ

うーーん

たまご・牛乳の香りと

チョコレートのほろ苦い香りが堪らんのよぉねぇ


香ばしい香りが鼻に

つっん

てしたら

一気にひっくり返す


バシャッ!


おぉぉ!

よしっ!

完璧だ


ここからは焼きすぎず、焼かなさ過ぎず


うん

完璧だ!


ちょっと遅い昼食になったけど

それはそれで良い一日だぁ


僕くんは夕飯何が食べたいかなぁ


デザートは私でしょぉぉぉ

なんか一人で恥ずかしくなっちゃうじゃーーん!


お味噌汁は鉄板だからぁ

童貞卒業することだしお赤飯にしよう

おかずは何にしよぉ?

ここで肉じゃがとか作っちゃうんでしょう?

普通の女の子は

私は、簡単な肉じゃがなんて作らないのだよぉ


決めた!


筑前煮ならぬ肉豆腐にしよう

肉豆腐と言えば牛肉だと思うだろうよぉ

鶏肉を使うのだよ

安いし、高タンパク質!、ヘルシー


ニンジン・鶏肉・大根・豆腐だけ

インゲンとか入れたいけど2人って考えると使い勝手がすこし悪いから今日は使わない


出汁から作るなんてちょっと面倒だから

今日は、粉末の出汁とめんつゆ、チューブ生姜、酒、みりん、砂糖だ!

作り方も言う?

言わないよぉ


大体、1100文字の独り言を言ってるわけよぉ


意外とお姉さんは

尽くすタイプなのだよぉ


肉豆腐を煮ている間に

僕くんの部屋を汚しておこう


早く帰って来てほしいなぁ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る