第5話初夜?


スウェット姿のお姉さん可愛いな

なんで、こんなにも飽きないのだろう

テレビをつけているが全く耳に内容が入ってこない


俺、床で寝るんでお姉さんはベットで寝てください

「いやいやぁ、僕くん」

「なんなんだこの漫画のような台詞は?」

「それが、カッコいいとでも思っている訳かなぁ?」

カッコいいなんて思ってないですよ

「ふーーん」

「それだと、私が嫌だなぁ」

じゃー、逆にしましょうか?

「おいおい、何でそうなるなかなぁ?」

分かんないですよ、何が正解なんですか?

「考えるのを諦めたらそこでお終いだよぉ」

「知りたいぃ?」


また、何か言ったら、からかわれる

考えなくては、考えても

童貞の俺には分らないよ


「僕くん?」


そう言ってお姉さんは、よつんばいになって僕の顔を下から覗き込んでいる

可愛いとしか言えない

そして、首もとから少し見えるブラジャーの線で余計、考えられない


「僕くん、鼻の下が伸びてるよぉ」

「あぁー、エッチだなぁ」

「こんなんで、想像しちゃったのかなぁ?」

「可愛いなぁ、僕くん!」


どんどん、お姉さんの顔が近づいてくる


お姉さん、顔が近いですよ!

「もう、焦っちゃって」

「可愛いぞ、この野郎!」

「ねぇ、キスするぅ?」

えっ!

何を、言ってるんですか?

俺が、普通の男なら押し倒しますよ!


また、間がうまれた

急に来る怖い間、心臓に悪いよ

耳元でお姉さんが


「僕くんが望むなら」


俺の太ももにお姉さんの柔らかい手が乗った


「ねぇ?キスする?」


なんて、大人な表情をするんだろ?

女性って怖い

なんて、思っていたら


「僕くん!」

「さっきも言ったけど、遅いのよぉ!」

「答えだすのがぁ」

「遅いから、キスはお預けねぇ」

「罰として、今日は私の隣で寝なさい!」

「考えるのは無し、罰なんだから強制ですよぉ」

お姉さん、ひょっとしてこうなると思って話してたんですか?

「そんな、賢くないぞぉ」

「お姉さんは!」


分りましたから寝ましょう


お姉さんがポンポンと布団を叩いて俺を手招きしている


「良し良しぃ」

「良くできましたぁ」

「私の顔が近いと興奮するでしょぉ?」

「だから、反対に向くねぇ」

そうして、頂けると助かります。


「僕くん、ちょっと寂しいからさぁ」

「落ち着くまで、そっち向いて良いかなぁ?」

どうしたんですか?

大丈夫ですか?

「うん、大丈夫だよぉ」

これも、罰ゲームの追加で良いですよ


冷たい手が俺の手を握った。

ドキッとした。

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