第4話プレゼント


うん、うーーん?

「僕くん、どうしたのぉ?」

いや、いつになったらお姉さん帰るんですか?

「そうきたかぁ」

そりゃー

そうでしょう!


お姉さんは、あごに人差し指を置き首を傾げている

そんな、お姉さんを見て

また、可愛いと思ってしまった。


「僕くんはさぁ?」

「私に、帰ってほしいのかなぁ?」

もちろん、帰ってほしいですよ

「そうなんだぁ」

「もう会えないかもよ」

もともと、出会うべき人じゃなかった訳だし

きっと、そのー、あのー

エッチな事なんかしてないですよね


お姉さんの顔が少し悲しそうに見えた


「、、、僕くん?」

「本気で、そんな事を思ってたの?」

「いくら酔ってたからって、言っていい事と、ダメな事あるよ」


お姉さんの高い声が急に低い声になって俺は、お姉さんの顔をのぞいた

すると、目から光るものが見えた

泣いていたんだ、


お姉さん、ごめんなさい

失礼な事を言ってしまいました。

反省してます。

「いやぁー」

「僕くんの部屋、よく見ると散らかってるねぇ」

「ほこりが目に入って痛いよぉー」

「ひょっとして、僕くん私が泣いてると思ったぁ?」

思いましたよ、そりゃー

(泣いてたよ、僕くん私は、強がりだから)

「男は度胸、女は愛嬌って昔の人が言ってたらしいんだよぉ」

「今はさぁ、逆だと思うんだよねぇ」

「肉食系女子、草食系男子みたいなぁ」

「あっ、僕くんは違うねぇ」

「私を、押し倒すんだからぁねぇ」

御免なさい、もう一度だけ聞いても良いですか?

これで最後にするんで

「どうぞ、どうぞぉー!」

昨夜、本当に俺が押し倒したんでしょうか?

「僕くんは、それが事実だったらそうするのかなぁ?」

どうする?

ですか?


正直、俺は押し倒したのだろうか?

それが、事実なら俺はどうすれば良いのか

そして、なんで記憶がないのだろうか?


「おーーーい」

「僕くん、悩むねぇ」

「過去の話しだよぉ」

「大丈夫だってぇ!」

「と、言うか」

「私は、何時まで下着で居れば良いのかなぁ?」

(お姉さんにとって過去かも知れないけど、そんな軽い事なのかな)

買いに行きましょう!

「下着だけ着て買い物にかなぁ?」

あー、確かに

どうしましょう?

「パソコンもってる?」

持ってますよ

「ネットで買うから、ちょっと貸してよぉ」

どうぞどうぞ、机の上にありますから


お姉さんは、立ち上がってパソコンに向かった瞬間

風が吹いた、いい香りがした。

心地よい香りだ


「僕くん?」

「また、変な事を考えてたなぁ?」

「いい香りでしょぉ?」

そんな事、無いですよ

「ほんとかなぁー?」

「怪しい!」

「怪しいのパソコンの中に入って無いよねぇ?」

入ってないですよ!


いやー

めちゃくちゃ入ってる!

でも、そんな事を言ったら

お姉さんは俺をからかうに違いない

冷静に冷静にと考えていた


「おぉぉ!」

「これ、可愛いなぁ!」

「これにしよっとぉ!」


ポチポチ


「僕くん、荷物が届くまでは居ても良いよねぇ?」

届くまでですよ

「りょうかーい!」

で、いつ届くんですか?

「2~3日後じゃないかなぁ」

それまで、下着一枚だと大変ですよね

俺の、スウェットで良ければ貸しますよ

「ふぅ、やっと気がついてくれたのかぁ」

「このまま、下着一枚だったら訴える所だったよぉ」

2、3日はここに居るんですよね?

「そうだよぉ」

「しょうがないよねぇ?」

そうですよね


「あっ!僕くん」

「これをあげるよぉー」


お姉さんが手に持っていたのは

四角の入れ物の中に丸い

わっかが見える


「ほーらぁー」

「これからは付けてよねぇ」

「2、3日はいるんだからぁ」

「隣に、可愛い私がいるんだから」

「ムラムラしちゃうでしょぉー」


確かに!と思ったけど

言えるはずないじゃん!


「ベットのココに置いとくからねぇ」

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