[7話]打ち上げの席
俺達は会社の近くにある「豚貴族」という飲み屋にやってきた。
ここはリーズナブルな価格で豚系のおつまみやお酒が飲める人気だ。
飲み会に来ていたのは俺、井波さん、沢渡、後輩の四ノ宮くんと五月さんだ。
「今回の営業終了を祝福して乾杯」
「「「乾杯」」」
四ノ宮くんの音頭にともに飲み会が始まった。
俺は別にそこまではないが飲み会が苦手な後輩は最近多い。
理由は酒の席だと先輩や上司の話の聞きたく話を聞いたり、酔った人の介抱したり
など挙げればきりがない。なので飲み会ではなく食事会という形式が最近は多い。
俺は普通だし、沢渡や井波さんは酒癖は悪くないし、変な絡みしないので
後輩二人は平気だろう。
「はじめは向こうの別役さんが怖かったです」
四ノ宮くんがちゃかしきた。確かに坊主頭で眼光がするどかった。けど
今回の店舗の責任ということもあって話せるばわかる人だった体育系で熱い苦しい感じもしたけど。
「ですよね。びびりましたよ私」
五月さんがオーバーリアクションしながら言ってきた
五月さんは四ノ宮くんの後輩に当たる。ややドジも多い子だが、根が明るいので皆ともいい感じに溶け込んでいる。
「冴木さんあのときはありがとうございました」
俺の隣に座っている五月さんがお辞儀をした。
「なんだっけ」
「私が資料を忘れた時に持ってきてくれました」
そういえば五月さんが慌てて事務所でていった時に
机に会議で発表していた資料があったのでダッシュで渡したことがある。
「あれがないとピンチでしたよ」
「それは良かった」
「はい!」そういうと言う少し距離を近づけてきた。
近!てか顔赤くない。まだそんなにお酒飲んでないぞ。弱いのかな。
俺たちは2時間くらい飲んでつまみを食べた。なかなかいい時間だったと思う。
解散した後俺は井波さんを軽く呼んだ。
「あの井波さん」
「どうしたの冴木君」
「今度遊びに行きませんか、井波さんにいろいろお世話になってますのでそのお礼です」
胃が痛い、断わられるのかマジ不安だ。
「うんいいよ」
「...いいんですか」
「平気だよ」
「そうですか」
「決まったら連絡してね」
「はい」
なんとか出かけることになった。今度こそ二人のはずたぶん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます