第6話 終わりと始まり

(信じられない)


魔夜は驚きで言葉も出なかった

ロンは魔夜の姿を見て何が起きたかを察した。


そこには血だらけの述懐の姿があった


述懐の赤い液体が流れると、魔夜とロンの目から透明な液体も流れていった


述懐も魔夜の姿に気づいた

「ま、魔夜!?ロンも!?なんでここにいるんだ!」


ロンはゆっくりと退いた

しかし、魔夜は述懐に駆け寄った


「来るな!」

述懐がそう叫んだ瞬間、光線が述懐の腕に当たった

腕、そして口から血を吐く。

「!!」

ロンは手を口に覆いかぶせるが、必死に逃げる足を止める

魔夜はその姿に絶望した


光源には黒い影があった

唾を飲んで魔夜は杖を固く握り締めた

ロンも影に気づいた

ロンはそれを見て急に逃げた


その時、黒い影が無くなった


魔夜はハッとして周りを見回す










ロンが黒い影に捕まっていた







あの時のように。再び。







「また会えたな。坊や」


「やだ、やめて!なんで僕を狙うの!」


倒れている述懐は小さな声で言った

「ロン、お前だけは来ては行けなかった。お前が狙われていたんだ。あの黒い魔王に。」


「坊や、君は特別なんだ、さぁ、おいで。悪いことはしないよ」


「やめろー!」

大声で叫んだのは、魔夜だ。

そして、大きな炎を黒い影に向かって放った


しかし、すぐに消されてしまった


「そこの坊や、君、あの雑魚の息子さんかい?悪いけど、雑魚の子はもっと雑魚だから、そんなことしたって無駄なの。そいつみたいになりたくないなら黙ってそこで跪いてくれないかしら?」


魔夜は悔しくて悔しくてたまらなかった


まだ影しか見えてないが、あれは最後の魔法使いだと悟った


その時黒い影にロンは噛み付いた


「なっ!?」

「僕は魔夜と一緒にいたい!」


でも、すぐに捕まってしまう


「はぁ、やっちゃったね♪もう君は特別なんかじゃない。君がいなくたって生きていける。私を傷つけてしまった罪として、死刑にする。魔夜くんと君、雑魚のパパ、みんなまとめてバイバイ!」


黒い悪魔は大きな火の塊を作った


魔夜はロンに抱きついた


「守らなくてごめんね」

「天国でまた会お、魔夜」




「大好き、僕のお兄ちゃん」


2人は抱きながら、寝そべり、沢山泣いた


もう、火の塊が放たれる時、急に述懐が魔夜に近づいて言った


「魔夜、まだ終わっていない、お前には希望がある。もう隠さなくていい。存分に楽しめ。魔法使いの生活を。」


魔夜は何を言ってるかわからなかった。


質問をしようとした瞬間、もう僕達は炎の中だった














ロン、父さん、待ってて













今行くから
























ここはどこなの?

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