第7話 急流下りに行こう!(2日目の分岐点)
GM:では2日目。全員、ぐっすり寝てHP/MPは全快しましたね?
パステル:ウィスタさん、メリアだから・・睡眠でMP、回復難しいですか・・?
ウィスタ:いや、朝6時になったらMP全回復じゃよ~!
ジロウ:こういう長丁場の依頼だと何気に便利だなあ。
ここで再びGMはMAPを提示。
昨日は大きな川を下るだけだったが、今日は東西に川の流れが分かれている。
★西ルート
急流コース。到着は早くなるが、その分船酔いなどの危険はある。
★東ルート
緩やかな流れのコース。安全だが時間がかかる。おそらく今夜泊まる予定の〈小さな宿〉への到着は遅い時刻になる。
GM/ザイデン:「蛮族の襲撃があったことだし、君達が最善と思う方を選んでくれ」
「どちらにしても筏の運転自体は我々に任せてくれればいい。君達の仕事は蛮族を倒すことではなく護衛だしな」
ジロウ:「ならなら!ちょ~っと怖いけど急流コースに一票っす!」
オルト:「いいのかい、ジロウ? 変な汗が出てるけど」
ジロウ:「わはは!平常っす平常!どんど来い急流!…いや川に落ちたら是非助けて欲しいっすけど!」
パステル:「私、川に落ちたら泳げそうにない……」(金属鎧)
ウィスタ:移動は急いだほうが良いのかの?
GM:急ぎの仕事ではないですが、蛮族の襲撃が予測される以上、あまりもたつくと危険度はそれだけ上がるでしょうね。実際、初日から速攻で襲撃があったわけですし。
ウィスタ:「ふむ…個人的には船酔いが気にかかるのう」
パステル:「船酔い……確かに、あまり船って乗った事無いから、私も心配かなぁ」
ジロウ:「船酔いって俺なったことない…っていうか船旅もあんまなかったんで、確かに気になるなぁ……東の穏やかなルートで行きます?」急に怖くなってきた
ウィスタ:「蛮族の襲撃には慣れてはおるが、船酔いはのう…」
オルト:(蛮族の襲撃に慣れるとは……どんな人生を送ってきたんだ……!?)ひっそりとおどろき
ジロウ:「自分は慣れたくないっすねぇ…できれば!二度と遭遇したくないっていうか!」
パステル:「ザイデンさん、ゆるやかルートですと、遅くなるって、宿に着くのはどれくらいになりそうですか?」
GM/ザイデン:「俺の経験でいうと、おそらく陽が沈んでからになるだろう」
「暗くなると、それだけ筏のかじ取りも慎重にならざるを得ないのでな。速度はどうしても落ちるんだ」
パステル:「夜に襲われるほうが、危険っぽいですね…それでしたら、急流の方にしましょうか」
オルト:「このメンバーで、夜目が利くのは獣変貌時のジロウだけ? そうなると急流に挑んでみたくなるね」
ジロウ:「えへへ、いや~種族的にもそうっすけど、俺目の良さには自信あるんっすよ。今回はなさそうだけど、目の良さが必要な時は頼りにしてくださいっす」
パステル:「あ、私も夜目、ききますよ」
オルト:「おっとそうだった、ごめんごめん」
ウィスタ:「ドワーフのパステルも夜目は利くが、利かぬ者の方が多いからのう」
パステル:「船を操る人たちが、見えないのも危ないですもんね」
その他、いくつかの質問を経て、おおむね急流コースの【西ルート】を行こうとまとまった。
GM:では、西の急流コースでいいのかな?
パステル:「急流コースに賛成のひとーー」(手を挙げる)
ジロウ:「パステルちゃん、は~~い!」
オルト:「オレも急流に一票!」
ウィスタ:「ワシも~!」
パステル:「では、急流コースで決定~!」
GM/ザイデン:「わかった。では念のため、ロープを渡しておくから体のどこかに結んでおいてくれ。少なくとも筏から振り落とされることはないはずだ」
GM:そう言って人数分のロープを渡してくれますね
ウィスタ:「うむ!」
ジロウ:「安全ロープ最高!」
オルト:「ありがとう。使わせてもらうよ」ロープをキュッ
ウィスタ:「ロープ助かるよ」
パステル:「ロープ、ありがとーございます」
GM/アイシャ:「・・・・・・(もぞもぞ)」上手く結べていないようだ
ジロウ:「アイシャちゃん!オレオレ!俺結ぶの得意何で!結んであげるよ!」
オルト:(ジロウにいいぞいけいけ! という視線)
GM/アイシャ:「あ・・・ありがとう」 遠慮がちにジロウにロープを渡します。ただし、抱きかかえている剣らしき包みは手放しません。だから余計に結びにくいのですが。
ジロウ:「ふっ…こうしてポイントを稼ぎ、ゆくゆくは良い感じになるっす…よし出来た!」
GM/アイシャ:「・・・・・・・・・(ジト目)」
ジロウ:「ああああ!?心の声が!警戒の眼差しを感じる…!」
パステル:(声、漏れてるよー。ジロウさん……)
ウィスタ:「かっかっかっ、まだまだ若いのう(笑)」
ジロウ:「どうぞ…出発準備OKっす」シクシク
GM/アイシャ:「・・・・・・・(ぷい)」 感謝しつつもお礼は言いづらいぞコレ。
パステル:あー・・・ ぷい、されちゃった・・・(苦笑)。
オルト:あーあ。
ジロウ:るーるるーと背中に哀愁を漂わせながら出発!
●西の急流を越えろ!
GM:さて、そうこうしているうちに筏は出発!このルートの急流ポイントはいくつもあるのですが、特に難所なのは2カ所!
GM/ザイデン:「行くぞ・・・!アップダウンが激しくなるから、気を付けろ・・・!!」
GM:ごうんごうんごうん
がくんがくんがくん
ごごごごごご
しっかりとこらえられるか、【生命力抵抗判定】生命抵抗力+2d6 (目標値11)で判定をどうぞ!
一同:(ころころ)×4
ジロウ:11!ギリセーフ!「おっ、おっ、おお!?結構揺れるけどなんとか…!」
パステル:ふう、、ちょうど11。「う、、うわ、、危ない・・」
ウィスタ:良かった…!こっちも成功。
オルト:「これは案外面白いね! いい詩が書けそうな気がするよ」成功~。
GM:みんな旅慣れてるな!なんとか目を回さず、こみ上げるものもぐっとこらえて無事に難所を超えました!
ジロウ:「オルトの兄貴、余裕ありすぎじゃないっすか!?」
パステル:「こんな揺れる上で・・作詞ですかっ・・」
ジロウ:「死…死ぬ、死んでしまうーー!?」
GM:ですが!〈ジビエの宿〉を通り過ぎたすぐ後に、今度は左に!右に!跳ねるように筏が揺れる!
ジロウ:しっかりと筏にしがみつく!
GM/ザイデン:「また揺れるぞ。こらえろーーー!」
オルト:「おおぉっ! でかい揺れ!?」
ジロウ:「ビックウェーブっすかーーーー!?」
GM/アイシャ:「わ・・わ・・・・」がくんがくんがくん
パステル:「アイシャちゃん、捕まっててっ」手、伸ばす・・
GM/アイシャ:「う、うん・・・・!」アイシャはパステルの手を握ります
GM:さあて、再度判定です!【生命力抵抗判定】生命抵抗力+2d6! 目標値は同じく11!
他の3人は辛くも成功するが、ついにパステルが判定に失敗。
ウィスタ:おおっと!?
ジロウ:「死ぃ~~~!?」筏に両手でしっかり捕まりつつも、バッタンバッタン身体が上下に!
GM:アイシャをかばったからか、ぶんぶんと振り回されたパステルは、HPとMPが2点ずつ減少します。
GM/アイシャ:「あ……お姉さん……!」それでもパステルの手は放しません。
ウィスタ:「パステル、大丈夫か!?」
パステル:「だ、、だいじょぶ・・ちょっと、目が回るくらいぃぃ……」
ジロウ:「生きてナンボ、生きてナンボっすよパステルちゃーーん!」ビッタンビッタン跳ねつつ
パステル:「しなないしなない、ちょっと、地面が回ってるだけだから~」
ジロウ:「かわいいけど、それ酔ってるっすね!?」
GM:やがて、揺れも小さくなり……
GM/ザイデン:「よし。みんなよく頑張った。ここまでくればもう安心だ」
「後は流れに乗っていけばいい。揺れも多少はあるが、さっきよりはマシなはずだ」
ウィスタ:「…ふう、なかなかに厳しい流れじゃったのう」
オルト:「とりあえず落ち着いたみたいだ。今晩はゆっくり休みなよ、パステル」
パステル:「あ、、あれ? まだ揺れてるけど……」
GM/アイシャ:「お姉さん。ごめんなさい……わたし…」(しゅん)
パステル:「アイシャちゃん、あやまること、してないでしょ…?」
GM/アイシャ:「でも、わたしが捕まってたから……」
パステル:「いやぁ、私もほら、手、握ってたし、ね?」
GM/アイシャ:「うん・・・・」急流は過ぎたし、ちょっと気まずいのか、握っていた手を放します。
パステル:では、アイシャちゃんに、ちょっと寄って…
「ごめん。私も川下り、ちょっと怖かったの。だから手、握っちゃった……内緒ね?」(にこり)
GM/アイシャ:「(こくこくこく)」
パステル:「だから、手握っててくれて嬉しかったよ、ありがと」
GM/アイシャ:「う、うん。あたしも、その、ありがとう…(小声)」
パステル:だまって微笑んで、手で頭を、ぽんぽんってしておきます。
パステルさん、マジ天使・・・。
実はこの背後で、
オルト:めっちゃすき……!
ウィスタ:尊い…
GM:いいですね…
ジロウ:(みんなの心が一つになった!)
パステル:なんだか、変な方向、行ってませんか・・?
なんてやりとりもあったり。
パステル:「と、とりあえず、蛮族は来なかったねっ?」
ジロウ:「いや~でもこれで蛮族も追ってこれないんじゃないっすかねぇ。よかったよかった。……なんで俺達追われてるんっすかね…」
オルト:「そうだな。昨日の蛮族は何かを探しているような様子だったんだよなぁ」
ジロウ:「全然言葉分かんなかったっすけど、そんな事言ってたんっすね…。でも俺達、蛮族が欲しがるようなもん持ってるっすかね」
首をかしげるPC達。そうこうしているうちに、筏は【西ルート】と【東ルート】の合流地点に到着した。
GM:さて、筏は大きな淵にたどり着きます。ここは2つに分かれた川が再び合流する地点です。
大きな淵の中には時折 ざばー・・・・と体長3mほどの大きな水棲動物の影が見えたりもしますが、とりあえず襲ってくる気配はありません。
ザイデン曰く、「刺激しなければおとなしい」ので、そのまま通り過ぎましょう‥‥戦うなら止めないけど!
ジロウ:「………あの~なるはやで通り過ぎましょ」
ウィスタ:「ほほう…これまた珍しいのう」
パステル:戦う理由、ありません~~~!
オルト:「あれくらいのサイズがあれば、何日魚料理がたべられるかな……」
パステル:「た、、食べちゃうの…?」
ジロウ:「ふふふ…俺の魚料理レパートリーで飽きさせませんよぉ!」
GM:知りたい方は【魔物知識判定】知力ボーナス+(セージLv or ライダーLv)+2d6 してもよい・・・。知名度は9です。
ウィスタ:(ころころ)11、成功じゃ。
ジロウ:流石博識なおじ様
パステル:ウィスタさん、さすがですっ。
GM:ルールブック1のP453に載っている、【ディノス】に似た水棲の大型生物ですね。一応データも用意していますが、今回のシナリオで無理に戦闘する必要はありません。
巨大な水棲亜竜・・・ウナギっつーてもあながち間違いではないなあ(笑)。
なお、お肉は美味しい。4レベルの2部位モンスターです。
ジロウ:「なんっすかね、あれ。流石に釣ったことない奴っすね…」
オルト:「へぇ~! かばやきにするとおいしそうだね!」
パステル:「ジロウさん、お料理得意なのは分かるけど・・ここは放っておこうよぉ」
ジロウ:「いや絶対戦わないから!戦いたくないからパステルちゃん!安心して!」
パステル:「う、、うん、わかった」
オルト:「ふふん。さばくときは頼むよ。オレは料理はまるでダメだったからね」
ジロウ:「俺、オルト兄貴の荒ぶるグララン魂が時々怖いっすよ…」
GM/ザイデン:「刺激する必要はないぞ? 通り過ぎるけどいいな?」
パステル:「えと・・・手、出さないよね・・?」
オルト:「今は安全が優先だからね。さすがに我慢するよ」
ジロウ:「通り過ぎていいです…!!」
ウィスタ:「そうじゃな、触らん方がええ」
GM/ザイデン:「ああよかった」ほっとしたザイデンの指示のもと、筏は〈小さな宿〉に向かいます。
GM:時刻はもうすぐ日暮れ時。あたりはじわりと赤い色を帯びてきます。
ウィスタ:「そろそろ到着じゃのう」
パステル:「何とか無事に着けそうですね」
オルト:「よかったよかった。夕焼けもきれいだね」
GM/ザイデン:「あの宿は雉のシチューが名物でな。主人が一人でやってる宿なんだが、雉を捕るところから・・・」
GM:といったところで、突然「うわあああああああ!」という声が宿の方から聞こえてきます!
ウィスタ:「うむ、何事もなくてほっとしておるよ…って!!!」
パステル:「悲鳴・・??」
GM/ザイデン:「なんだ!?」
ジロウ:「こ、これは…ひょっとして誰かのピンチって奴っすか!?」しっぽが足の間に巻き込まれている…
GM/ザイデン:「わからん! だが、もし主人に何かあれば今夜の宿が危ない。急いで岸に着けるぞ」
ウィスタ:「ああ、よろしく頼むよ」
オルト:「なにかあったのかな? 急ごう!」
パステル:「ザイデンさん、お願いしますっ」
GM:ぎっこぎっこぎっこ。では、岸に筏が付きます!それと同時に、宿の裏手から 主人らしき男が「た、たすけてくれーーー!」と走ってきます!
パステル:では、敏捷度6でダッシュ!(どすどすどす)
ジロウ:顔からザワザワザワ…と毛が溢れんばかりの伸びていく。顔の形が狼に変わっていき、体が一回り大きくなった。でも皆とペースを合わせて駆け付ける!(ヘタレ)
ウィスタ:「どうなされた!?」
GM/主人らしき男:「ば、ばんぞ、蛮族がーーーー!」
GM:指さした先には、大柄で筋骨隆々の蛮族が一体。男を追ってきます!【魔物知識判定】知力ボーナス+(セージLv or ライダーLv)+2d6 をどうぞ!
ところがこの判定は出目が振るわず、全員が失敗。オルトに至っては1ゾロの自動失敗である。
GM:うむ!だれもわからなかった!
ジロウ:『…わ…わかんねー…!』←二重鍵カッコはリカント語です
オルト:「大男だ!」
ジロウ:『それは見ればわかるーーー!?』
ウィスタ:「すまぬ…!良く分からぬが敵だという事は分かるぞ…!!」
ジロウ:『ああああぁ!?誰も分からない奴っすねーー!?』
パステル:「りょ、了解ですっ」
GM:交易共通語で「人族か・・・!まあこの人数ならば!」と襲い掛かってきます!
次回、大柄蛮族との戦い! この蛮族の正体とは!?
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