第4話 水牛たちがのっそのそ(1日目の選択)


GM/ザイデン:「では、出発!」と、商会の漕ぎ手に指示を出すザイデン。

GM:最初は川の流れに乗って進筏ですが、すぐに幅の広い浅瀬に差し掛かりました。このあたりは流れも緩やかで、棹を使わないと進めません。

 のろのろ進んでいると……川岸に水牛が姿を現します。

GM/ザイデン:「あれは群れの先導だな。このままだと群れが渡り始めて、日暮れくらいまで足止めされる」と、ザイデンが水牛を指さして皆さんに聞いてきます。

ジロウ:ドラマチックね!

GM/ザイデン:「そうなると、このすぐ先の村で宿をとって3日かけて下ることになる。余分に1日かかるわけだ」

 「脅かして水牛を追い払ってもいいが、危険だ。どちらにする?」


GM:ということで、最初の選択肢になります。【水牛を追い払って進む】か、【いったん足踏みして宿に泊まる】か。

 追い払って進む場合、今夜は〈ジビエの宿〉か〈野営地〉に泊まることになりますね。

オルト:なるほどなるほど、こういう感じで進むのですね! 面白い!

ジロウ:「はい!危険なのはヤなので!宿とりましょ宿!」はいはいはい!と意見

GM/ザイデン: 「あ、この先の村には温泉が湧いてるぞ」

パステル:えと、この依頼、できるだけ早くとか、そういうのはなかったですよね?

GM:そうですね。もちろん早いに越したことはありません。

ジロウ:「何もしてないし、水牛さんもかわいそ~じゃないっすか、ねっねっ?安全大好き」

ウィスタ:「そうじゃのう…、ワシとしては安全に進みたいのう」

パステル:「そうだよね、牛も追い払うのは、なんだか可愛そう・・」

ウィスタ:「ツアーガイドとしては温泉は捨てがたいしのう」

オルト:「そうだね。オレも気になるな温泉」

ジロウ:「そうっすよそうっすよ!ビバ温泉!」やんややんや!と盛り上がる。

パステル:「じゃあ、今日はここで休む?」

ジロウ:「いや~、俺達気が合いそうっすね。安全最高…」のほほんと微笑んだ。

ウィスタ:「そうじゃなぁ、ジロウや!がっはっはっ!!!」(背中バンバン)

ジロウ:「ぶっほ!?お手柔らかにおじーさま!?」

オルト:「ははは、落ちるなよ~!」ニコニコ

ジロウ:「ちなみに…俺泳ぎあんましたことないんで…ガチで落ちそうになったら助けてくださいっすね!?」目をウルウルさせた。

パステル:「私、金属鎧だから・・落ちたら助けに行けないよ・・?」



 SW2.5のルールでは、金属鎧で水没してしまうと、判定不要でズブズブと沈むのである。



ウィスタ:「ジロウや、そんな端っこ居ったら落ちるぞい」

ジロウ:「いや、おじ様が押したんっすけどね!?」

ウィスタ:「がっはっは!!」

パステル:「水牛さん可愛そうって思うジロウさん、優しいんですね」にこっと

ジロウ:「(ウッ!本当は我が身可愛さで言ったとはいえない…)い、いや~、動物好きなんで俺…」へらへら



そりゃあ君、リカント(獣人族)だしね。



GM/ザイデン:「安全な方を選んでくれるのは、俺としてもありがたいな。じゃあ、しばらくここで休憩だ」

GM:ザイデンは指示を出して、筏を止め、皆さんの目の前では「んもー・・・・」と水牛が数十頭群れを成して川を横切る。のーんびりとそれを眺めるうちに だんだんと日が暮れてきました・・・


GM/アイシャ:「・・・・(くしゅん)」

パステル:「寒い?」 毛布、かけたげるけど・・

GM/アイシャ:「・・・・・」ぺこ、と軽く頭を下げて毛布をうけとります。

オルト:やはりパステルさんは天使

ジロウ:アイシャさんの心を解かせるのはきっとパステルさん…!

パステル:ハードル上げないでー!

オルト:そんなアイシャとパステルのやりとりを見てニコニコ。

パステル:ほんとは、マントとかあったら、肩にかけてあげたんですけどね・・マント買うお金もなかったの・・

GM:皆ビンボが悪いんや・・・。


 のそのそと水牛が歩く。日はやがて暮れていった。

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