第3話 依頼人に会おう

GM:時刻はお昼をだいぶ回り、3時過ぎといったところです。ここでのイベントは以上ですが、何かしたいことはありますか?

ジロウ:お弁当を作りたいです…!ロールプレイでコック振りたいです!

GM:いいでしょう。 では一般技能のコック技能を5Lv持っていますし、「2d6+[一般技能:コック]5Lv+知力ボーナス or 器用度ボーナス」で10以上なら美味しくできます。

オルト:お弁当!! わくわく!!

ジロウ:ありがたし!では器用Bで!(ころころ)達成値15! 人数分テキパキとサンドイッチを作りました。新鮮なトマトとお肉が挟んであります。

パステル:美味しそうなのができました♪

ウィスタ:テンション上がっちゃうね!!

オルト:ありがとうございます! 超おいしい!!

GM:川下りでもよさそうな BLTサンド!

パステル:「ジロウさんって、ほんとお料理得意なんだねぇ」

ジロウ:「いや~、俺が唯一自慢できる特技っすからねぇ…これだけは自信あり!っすよ」

パステル:「おいしそう・・ありがと♪」

ジロウ:「(天使…)」

オルト:「本当に鮮やかな腕前だね! コックとしてもやっていけるんじゃないかな?」(つまみぐいチャンスをうかがいつつ)

ジロウ:「わはは!いやー、村ではコックってほどじゃないっすけど、真似事くらいはやってましたっすから!…そのままコックやりたかったんっすけどねぇ…」

 「(そしてあわよくば、このサンドイッチを恩に着てみんなが俺を守ってくれますように…!)」超打算

ウィスタ:じゃあ対抗して、川下りのしおりでも作ろうか!

パステル:ウィスタさん、なぜ対抗(笑)

GM:おーけい(笑)。「2d6+[一般技能:ツアーガイド]5Lv+知力ボーナス」で 10以上なら使えるものができますな。

 ただし、ルートに関してはあまり詳しくは知らないので、あくまでも「川下りの心得」的な物ってことで!

パステル:「そういえば、ツアーガイドやってたって言ってましたね。ウィスタさんも、いろいろ世界のこと知ってそう」

ウィスタ:「ほ、ほ、ほ」(ころころ)達成値は16。

GM:名所案内みたいになった(笑)。

パステル:「わぁ、遠足のしおりみたい。すごーい」

オルト:「これは実用的だね! さすが、いろんな場所に詳しいんだ。頼もしいよ」

ジロウ:「長老って感じっすねぇ。いやー、頼りになりまっす」

GM:では、皆さんは川岸まで移動することになります。



GM:さて、川岸に着くと 木材が組まれて筏が出来上がっています。

 その上に、40歳くらいのたくましい体格で豪放そうな人間の男性。

 その後ろには、長い黒髪に暗い表情の少女がおり、君達に疑わし気な目を向けてきます。

 そんな中、皆さんはウィスタお手製の「川下りのしおり」を読みつつ、やってくるわけですね。

ウィスタ:「まぁ、この川辺で獲れる魚と言えば、アレが今旬じゃのう」

ジロウ:「おっ!川魚!興味ありまくり…!」

オルト:「やっぱり塩焼きかなぁ」

ジロウ:「お、流石はオルトさん分かってる!実は川魚でもアクアパッツアが出来るのでそれも披露したいなって…あ、どもっす!」と依頼人に挨拶

ウィスタ:「おっと、例のご依頼人の方々かのう?お初にお目にかかります」

パステル:「どうも、はじめまして。この度は、よろしくお願いします」

オルト:「こんにちは。依頼を受けてきました! オレはオルトです。よろしくザイデンさん」

GM/ザイデン:「よう、君達が依頼を受けてくれた・・・おい、アイシャ」

GM:アイシャと呼ばれた少女は自分の身長ほどもある、布にくるまれた細長い物体を抱えています。明らかに剣のようです。

GM/ザイデン:「こら。態度が悪いぞ」

GM/アイシャ:「・・・・・・」

GM/ザイデン: 「すまんね。ちょっとワケアリでな。悪い子ではないんだが」苦笑しながらため息をつくザイデン。

ジロウ:(疑うようなまなざし…怖そうな剣…長い黒髪…)

 「いや~めちゃ可愛いっすねぇ…ぼぼぼ僕ジロウっていいまっす!いや~とてもお可愛い…!」

パステル:「あ、、私はパステル。よろしくね」

ウィスタ:「ははは、初対面じゃと警戒するのも仕方がないわなぁ。ワシはウィスタと申す。よろしゅう」

オルト:「きみがアイシャだね! よろしく!」

GM/アイシャ:「・・・・・・・」 すっとザイデンの後ろに隠れてしまいました。

GM/ザイデン: 「俺が商会長のザイデンだ。見ての通り、丸太を組んだ筏が連なっているだろう。売り物の材木をこうやって運ぶ。上に載っているのは、鉱石の類だ」

 「筏を操る連中もいるが、身を守るのが精いっぱいで敵を倒す役には立たん。俺は、必要なら手助けもできるぞ」

 「ただ、今回はアイシャも同乗するんでな。正直、あまり期待はしないでくれ」

パステル:「大丈夫です、護衛のための私達、ですから」

ジロウ:「そうですそうです、僕がお守りしましょう…!命に代えても…!」尻尾が左右に素早く振られている

パステル:ジロウさん、テンション上がってるー♪

ウィスタ:「良い良い、自分の身は自分で守る、旅の基本じゃしな」

GM:アイシャはザイデンの陰で、懐の大きな長布袋をぎゅっと握りしめています。

オルト:ふむ、そういえばご家族が。

パステル:形見か何かでしょうか。

ウィスタ:「ところで…不躾な質問あいすまんが、その大きな布袋は…?」

GM:ウィスタの問いに、アイシャは応えず そのままプイ、と横を向いてしまいました

ウィスタ:「そうかそうか、深入りしてすまなんだのう」

パステル:「まぁ、何かあったら、頼ってね(にこり)」

ジロウ:「そうそう、俺達冒険者なんで!」でれでれ

オルト:「大事なものなんだね。オレたちでなんとか無事に届けてみせるよ。君も、それも」

GM:アイシャはそっぽをむきつつも 様子は気にしているのか、ちょっと耳はこちらに向いている気がしました。

ジロウ:「いやー、可愛い子でラッキーだったなぁ…俺やる気出てきたかも!」剣の柄を握りしめ、にっこり。

GM/ザイデン:「こちらこそすまん。たまに凶暴な野獣が出ることもあるが、今回は蛮族がうろついてるそうなので、ジャックスに連絡して、あんた達を呼んだんだ」

 「けど、そんなに強い蛮族は襲ってこられないはずだ。あー・・・理由は俺の直感だがな」と、頭をガシガシとかきつつザイデンが代わりに答えます。

GM: 筏は10艘ほど連なっていますが、PC達はアイシャとザイデンとともに先頭に乗るように言われます。

 そして、ザイデンは手元の地図を広げます。ウィスタのしおりにも同じ地図が載っています

パステル:10艘も・・すごいですね、けっこう

ジロウ:これがポシャったら大損害だろうなぁ…ガンバラネバ!



 ここでGM、セッションルームに地図を広げる。

 川は地図の下の方、南に向かっていくつかの分岐に分かれており、スタート地点はMAPの上部。



GM:なおザイデン以下、商会の人々は航路選択をはじめとして、全てPCの指示に従います。冒険者であるPC達の判断を信用してくれるからです。

オルト:それは責任重大ですね

GM:最終目的地は MAP最下段、「ウォルタ川へ合流」するポイントです。

 これから皆さんは筏に載って川を下っていくわけですが、依頼に「拘束期間:2~3日」ともあるように、この川は1日では下れる距離ではありません。早くとも2日。場合によっては3日はかかります。

 当然、夜の川を筏で下るのは危険なので、どこかで休憩や宿をとりつつ進むことになります。5~6人ほどの商会の人々やアイシャもいますし。

 そして、現在時刻は1日目の午後3時といったところです。



 MAPを見て、宿の位置や川の分岐を確認する一同。



オルト:少なくとも1泊2日、場合により2泊3日ですか……

ジロウ:〈小さな宿〉とか〈エルフの村〉か、休めそうな場所いくつかありますね

GM:はい。進路については皆さんで状況に応じて 決めてもらえれば、ということで。

パステル:野宿は×、ですね

GM:場所によってはありですよ、野宿。MAPに〈野営地〉、と書いてるのはよくザイデン商会も利用するキャンプポイントです。

オルト:(〈ジビエの宿〉……ジビエかぁ……)ジュルジュル



……オルト、依頼は食レポじゃなくて護衛だぞ?(笑)。

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