第2話 集まって依頼の話。
GM:さて、三々五々に冒険者ギルドへ集まってきたみなさん。4人全員がそろった時、ギルドの支部長、ジャックス(40歳手前のおっさん)から声をかけられました。
GM/ジャックス:「おう、来たな」
ジロウ:「いや~どもっす」もう立ち直ったようで、ケロリとしてあいさつ。
パステル:「今日って、お祭りやってます? 街、随分騒がしかったですよぉ」
GM/ジャックス:「やってない。だがこの町の住民は面白いイベントを勝手に作るからな・・・・」
ジロウ:「いや~、にぎやかっすよねぇこの街…俺けっこう好きだな~」
オルト:「やあ、きたよ! 街の方はすっかり盛り上がってたね」
ウィスタ:「切り株を知らん者も居るらしいからの、ちょっとそこで買ってきたよ」
パステル:「あ、私も、お菓子貰っちゃいました……」
オルト:「あぁ! きりかぶおじさんにきくらげガール!!」
パステル:「き、、きくらげがーる・・って、私のこと・・??」
オルト:「そうだよ見てたからね、惜しかったねぇ……! 予選は順調だったのに」
ジロウ:「えっ、何々みんな知り合いなの?」と、キョロキョロ
パステル:「知り合いっていうか、顔は見かけたことある、くらい・・だよね?」
GM/ジャックス:「なんだ、お前たちもう面識があったのか」
「まあいい。それよりも早速お前たちに仕事だ。ザイデン商会から、護衛を斡旋してくれと頼まれたところなんだ」
パステル:「お仕事!護衛!」
ジロウ:「うっ…ご、護衛…猫探しとか、そーいうのが好きなんっすけど…」
オルト:「へぇ、護衛の依頼か。なかなか冒険者らしい仕事じゃないか」
GM/ジャックス:「ああ。ザイデン商会では、材木やディガット山脈から採れる鉱石を扱っていてな。木材を筏に組み、ナーバリー河を下って運ぶんだ」
「首都ハーヴェスにつながるウォルタ川との合流地点までの護衛が仕事だ。その筏に同乗してほしい」
ウィスタ:「ほほう…最近冒険者稼業も始めてみたんじゃが、なるほど、こうやって依頼を請け負うのじゃな?」
GM/ジャックス:「そういうことだ。ついでに自己紹介をしておけ。今後何かとその方が都合がいいだろうしな」
●自己紹介タイム
GM:ジャックスは ピン、ともっていたタバコを放り投げます。ぽて、とタバコはパステルの前に落ちました
GM/ジャックス:「パステル、お前さんからだ。なに、名前と特技くらいで構わん」
パステル:「だめですよ、煙草、投げ捨てちゃ・・」拾ってお返しします。
ジロウ:真面目な子だ!
ウィスタ:偉い(笑)!!
オルト:真面目かわいい……これは苦労を掛けそう(グララン並感)
GM:苦笑して煙草を受け取りつつ、パステルに自己紹介を促すおっちゃん。
パステル:「わ、私・・?自己紹介ですかっ・・(汗)」
「え、えーと、名前はパステルと言います。(聖印をちょっと指差して)神官です。あと、一応、戦士の訓練も、受けたことがあります」
「冒険者になって、まだ間もないですけど・・。みなさん、よろしくお願いします(ぺこん)」
PC3人:ぱちぱちぱちーー!
ジロウ:「(っていうかこの子…)めっちゃかわいくね!?よろしくお願いしまーっす!」
パステル:「ふえ、か、かわいい?・・・(って言った??)」
ジロウ:「あ、いえいえ!つい心の声が!あははは!忘れて忘れて!」
GM:ジャックスは煙草の火を消すと、火のついて無い煙草を取り出しつつ、ウィスタに向けて「次はお前さんだ」と目線を送りました。
ウィスタ:「…ワシか!? え~こほん。」
「ワシの名前はウィスタ=リア=ミッレ、ウィスタと呼んでくれて構わないぞい」
「まーしがないツアーガイドをやっておったんじゃが、この度冒険者稼業もやってみたくなってのう」
「何より、ワシは、妖精たちにモテるからのう…そこの若い衆、羨ましいじゃろう」
ジロウ:「あっはい」思わず返事。
パステル:「(な、、なんだろう、この会話)」
ウィスタ:「ちゅう訳で、切り株ともどもよろしゅうな~!」
GM:ぱちぱちぱちーー! あくまで切り株を推すのね(笑)
PC3人:よろしくお願いします!
GM/ジャックス:「妖精にモテてもなあ・・・」
ジロウ:「いやでも妖精って可愛いらしいし…俺けっこう羨ましいかなって…とにかくよろしくお願いしまーっす!」ヘーコラしながら挨拶した!
GM/ジャックス:「さあて、お前さんもだ」 ジロウの背をトン、と軽く小突く。
ジロウ:「うわっと…へへへ」リカントにしてはやや小柄な少年が押されて、どもっす!と前に出た。犬のような耳が立っている。なんかニヤニヤしている。
ジロウ:「ふふふ…とうとう俺の実力を見せる時がきたっすね…」鞄からナイフを取り出し、すらりと抜く
続けて野菜を取り出し、とう!と宙に放り投げた。少年も飛び上がり、目にも止まらぬ速さでナイフを何往復もさせる。
しゅたっと少年は着地。右手に皿をさっと差し出すと、そこに切られた野菜がトトトトト…と、落ち…キレイに盛り付けされていく。
なんと、角切りベーコンとトマトのサラダが出来上がった。
パステル:「わ……すごい、、」
GM/ジャックス:「ほお・・・・器用なもんだな」
オルト:(この技術……! 弟にも劣らないぞ……!)※オルトの弟は料理人という設定
ジロウ:ドヤッ!少年は何かよく分らんが、得意げにしている。そのあと普通にサラダを作り、皆さんに配り始めた。
「どもども~!俺、ジロウっていうしがないリカントでっす。得意な事は料理、洗濯、掃除」
「特に料理は結構自信あるんで、どうぞお任せあれ。あ、そのサラダはお近づきの印って事でサービスっす」
パステル:「もしかして、コックさんか何かですか?」
ジロウ:「そうですそうです、俺コックさんなんっすよ!」ドヤッ
「…え?冒険に役立ちそうな得意な事…?えーっと、そっすね…あ!スカウト(斥候)が得意な方っすね。聞き耳立てたり、こっそり隠れたり、相手より先に動いたり…そーいうのが得意っす。どうぞお任せあれ!」
「……え?戦闘に役立ちそうな事…?」しっぽが垂れ、ゆっくり揺れている…
「…あーまぁ、はい、剣が一応振れるんで…まぁでも戦うの怖いしあんまり期待しないで欲しいみたいな本職は料理人みたいな(小声になっていく)。…ま!よろしくお願いしまっす!」以上です!
PC3人:よろしくお願いしますー ぱちぱちぱちぱちぱち
GM/ジャックス:「いやお前。冒険者になるんだろうが。しっかりしろ」
ジロウ:「でも剣ってめっちゃ鋭いっすよ、これで斬ったらたぶんめちゃ痛いですし」
パステル:「せ、、せんしさん、なんですねっ・・」
ジロウ:「そうでそうそうです、戦士さんっすよ~」でれでれ
オルト:「いやいや、そう謙遜しなくても、君の包丁さばきは素晴らしかったよ!」(サラダもっしもっし)
ジロウ:「いやーお褒めにあずかり光栄みたいな!」てれてれ
GM:そして最後はオルトの番だとばかりに、ジャックスはもぐもぐと持ってるフォークを向けました。
オルト:「むっ」(サラダ中断)
「そうだ自己紹介だった。トリはオレだね!」
「オレはオルト・ムゾ・サルーテ。気軽にオルトって呼んでくれよ」
「数年前まで旅の吟遊詩人をやってたんだ。久しぶりに一緒に旅をする仲間ができてうれしいよ」
「冒険者としては、呪歌が使えるし、あとは賦術や斥候的なことが少しできるかな。君たちと同じく新米だけどね!」
「なにより、オレの演奏で退屈させない道中を約束するよ。よろしくな!」
以上です! ウインクを決めてサラダに戻ります! むっしむっし
ジロウ:「うわー、演奏してくれるんっすか!めっちゃ楽しみ…!」
GM: 確かに退屈はしない(笑)。
PC3人:ぱちぱちぱち!よろしくお願いします。
ジロウ:「(小さなかわいい神官戦士、おじいちゃんな妖精使い、飄々としたグラスランナーのバード…これが初パーティ…)」
「(普通に考えたら、めちゃくちゃ不安なんだけど…)」
「(弱者としての俺の本能が告げている…この人らは…強い!長いものに巻かれ続けた俺の本能を信じてみよう…!!)」
パステル:ちょっと不思議っぽいおじさまと、おおかみ系青年と、クールっぽい少年・・。少女漫画みたいな展開ですよ??
GM:そういう解釈もあるか(笑)。ジャックスはうんうん、とうなづき、サラダを平らげると「さて、さっきの依頼の話だが、実は続きがある」
GM/ジャックス:「ザイデン商会の長、ザイデンは俺の旧友で信頼できる男だ。導きの神ハルーラの神官でもある」
「普段なら護衛など不要なんだが、この近辺に蛮族が出没するという話があってな・・・・・・いや、正直に言おう」
「俺たちは、蛮族が筏を襲うと考えている」 カカッ!と背後に雷!
ジロウ:「蛮族!」カカッ!
GM/ジャックス:「加えて、もう一つ事情が重なってな」
「筏にはアイシャという12歳の女の子が同乗する。身寄りを蛮族の襲撃で失ったばかりでな。アイシャの父親は俺とザイデンの親友だった・・・」
「だが、アイシャは家族を失った経緯から、俺たち以外を信用できなくなった」
「俺たちは『誰にも事情を話さない』とアイシャに誓ったんで、すまんが秘密にさせてくれ。だが、彼女の姿を見ればある程度は察することができるだろう」
パステル:「分かりました・・」
ジロウ:「ういっす」のほほんと答える。わかってる?
オルト:「蛮族の襲撃、少女……なるほど、ほっとけないね」
ジロウ:「(オルトさんって結構…っていうか、かなり正義感あるなぁ感じだなぁ…姉ちゃんみたいだ)」
GM/ジャックス:「ありがとよ。もとのアイシャは、冒険者に憧れる元気なおてんば娘だった」
「頭が良くて、12歳で初歩の真語魔法を使いこなすほどでな。」
ジロウ:おお、めちゃ優秀な子。
GM/ジャックス: 「……できればでいいんだが、冒険の話でもして、アイシャの心を少しでも癒してやってほしい。心を開けば自分から事情を話してくれると思う」
パステル:「話せるほどの冒険話は、まだ持ってないですけど…事情は分かりました」
ウィスタ:「ふむ…そうじゃのう、ワシらで良ければ請け負う事にしようかのう」
ジロウ:「ま~…はい、猫探しだけで冒険者出来るとは思ってなかったっすからね…やりまぁす」
GM: ここでジャックスは依頼書を提示します。
〈依頼書〉
依頼:ザイデン商会の護衛
依頼内容:筏を護衛し、ザイデン商会の商品及び乗員をウォルタ川の合流地点まで安全に運んでほしい。
依頼主:ザイデン(ザイデン商会)
報酬:一人300ガメル(トラブルが起これば危険度に応じてボーナス有)
拘束期間:2~3日
宿泊経費:ザイデン持ち
オルト:「そういうことなら任せてくれ! 冒険譚は吟遊詩人の得意レパートリーだしね!」
ジロウ:「よっ、オルト兄さん!期待してるっすよ冒険譚!」
パステル:「オルトさんなら、いろいろとお話、知ってそうですもんね」
GM/ジャックス:「それじゃあ、川岸まで向かってくれ。実はもう準備はあらかた整っていて、ザイデンもお前たちを待っているはずだ」
パステル:「では、準備できたら行ってみましょうー」 とりあえず、いただいたサラダは美味しくいただきます(笑)。
ウィスタ:「そうじゃな、旅支度をせねばのう」
いよいよ、次回は依頼人ザイデンとの面会である。
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