第6話 冷蔵庫が入らなかった話

 転勤族で、困ったことは色々あるけれど一番を上げるとすれなんといっても冷蔵庫が長持ちしないこと。

 すでに三代目。


 まあ、一代目は小さいものだったので、子どもが生まれて大容量に変更したけれど、なんと、4か所目の社宅に入らなかった。

 入り口は入りましたよ。キッチンにもなんとか押し込みました。

 問題は後ろがぴったりと壁につかなかったんです。

 何と飾り棚が邪魔で。


 横幅は何とかなりました。古い社宅が多いのでだいたいは横幅60センチ以下。

 これはどうしようもないので、大型を買う場合必然、高さが少し高くなる。

 でもね、常識の範囲内ですよ。170センチ少し超えたくらいだと思う。


 引っ越し作業中に業者さんに「奥さんちょっといいですか?」と呼ばれて行ってみれば、飾り棚に引っ掛かり、壁から30センチくらい前に出たままの冷蔵庫。


 うそでしょ! と頭を抱えましたよ。

 作りだな壊すわけにもいかず、もうどうしようもないです。

 次の転勤まで数年。うちの冷蔵庫は壁から前に出たままでした。


 皆さん、キッチンの動線から前に30センチ出っ張った冷蔵庫を想像できますか?

 じゃまです。

 後ろにもの落ちます。

 子供の友達も遊びに来ると不思議そうに聞きます。

 でも、仕方ないんです。

 社宅ですから。

 あきらめるしかない。

 この頃からでしょうか。社宅だから仕方ないとおしゃれな家具より、使い勝手の良いものを買うようになったのは……。



 さて、その冷蔵庫も、今住んでいるところにきて寿命が来ました。


 使いやすかったので結構粘ったんですが、やはり冷凍庫が冷えなくなって泣く泣く買い替えです。


 ここで、次の冷蔵庫の大きさをどうするか問題。

 まだしばらくすれば転勤しなくてはならないので、これ以上大型の冷蔵庫を買うわけにいかないのは明確ですが、食べ盛りの子供たちが二人。

 釣り趣味の夫が一人。


 数年後の社宅がせまいなんて誰もわからない。今の住んでいるところは幸いにキッチンが広い。

 迷わず。ひとサイズ大型を買いました。

 555リットル。本当は650くらいのを買いたかったんですが、そうなるといきなり横幅が大きくなって、絶対ドアから入らないのであきらめました。


 その代わり、全面がミラータイプの冷蔵庫にしました。

 おしゃれです。

 しかし、このミラータイプ磁石がつかない。

 横にはつくんですが、ほぼレンジでつぶれているので役にたたない。


 再確認です。転勤族はおしゃれなものを選んじゃ駄目。重要なのはサイズと使い勝手。すごーくおしゃれでテンション上がりますが、次は磁石がつくのにしたいと思います。




 冷蔵庫のほかに、ストーブ問題も結構語れるので、次回はストーブについて書きたいと思います。



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