【五大の罪】
「ひとつ、食に感謝を表さない。ひとつ、食を無駄にする。ひとつ、食の過剰摂取。ひとつ、食の摂取不足。ひとつ、食を与えない」
自宅に着いた
――
ここ数ヶ月、非公式の採食同好会、郷土料理、無数の怨霊など、数々の要素に触れてきて、そこに【五大の罪】を加えると、ある思惑が見えてくる。
「アイツが居る以上、採食への在籍は危険、だけど……」
できれば、三人で仲良く同好会を去りたい。が、性格に一癖も二癖もある
「安藤杏、か。あぁ……めんどくさ」
策を
「はぁ……風呂だ風呂」
未来は持ち帰った愉悦と安息を呑みこみ、浴室でシャワーを浴びながら、これからの憂いや焦燥を、汗と一緒に排水溝へと流してしまった。
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