悪い方へ
西湖大学のオープンスペースで入江教授と望月教授が会話をしていた。
「入江先生。そういえば、最近山吹教授みかけませんね」
「あらら、望月先生知らないんだ?かなり、前から引きこもり状態らしいよ」
「引きこもり?ですか?」
「そうそう、なんでもAI関連の世界的な権威の所に軒並み会いに行ってはよくわからない事を訴えて色々と先方から苦情が来たらしいよ」
「…それは知りませんでした」
「まぁ、苦情なら良い方でね。本当に精神病院に入れられそうになったところをうちの大学の偉いさんが色々と手を回して止めたって」
「そんな……そこまで」
「そ、それでね。また同じ事を繰り返さない様にたっぷりお灸をすえられたらしいよ」
「まぁ」
「それ以来塞ぎ込んじゃってさ、全然自宅から出てこないらしいんだわ」
「そんな事が……私に何かできることはないでしょうか?」
「え?望月先生が?……いやぁ望月先生にとっては恩師みたいなもんだから気持ちはわかるけどさぁ、そっとしておいた方が良いんじゃない?酒乱になってるって噂もあるし」
「そんな…お酒なんて飲めない人だったのに……」
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