未来からの嘆願
私はあまり速く動けなくなった身体を最大限動かし出来うる限りのスピードで受話器を取った。
「もしもし!」
『もしもし』
彼女だ!間違いない!
やっぱり白昼夢じゃなかったのだ!
いや、もしかしてと思い直して自分のほっぺたを抓った。
痛い。
そうか、やっぱり、本当に来た。
ということは……未来は変わったのか!
「ど、どうも、久しぶ……いや、はじめましてかな?ミクさんですよね?」
私は勢いこんでそう聞いた。
『はい、そうです。よくわかりましたね。もしかすると前にもありました?』
「ありました!ありましたとも!そうか!未来が変わったんですね?どうなりました?」
『はい、実はお願いがあって……』
「なんでしょう?もちろんなんでもやりますよ」
私は嬉しくなって、安請け合いをした。
『そうですか、良かった……では、助けて欲しいんです』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます