第36話 隠居生活?
あの日から数ヶ月が経った。
数ヶ月だ。
数日とかではなく、数ヶ月。
具体的には1,2ヶ月。
この間に色々なことがあった。
まず俺は、完全に伊予に拠点を移した。
イークアは最初環境の変化に慣れないようでソワソワとしていたが、数日すれば都会の息苦しい感じより田舎の自然たっぷりの空気を気に入ったようで、東京にいた頃に比べてさらにだらけている。とてもかわいい
他にも色々なことがあったが、詳しく話していると一生かかかっても足りないので、俺のとある日の一日を通してご説明したい。
まず朝の6時に起きる。
この時点で、もうすでに健康的な生活だろう。
そしてお水をコップ一杯嗜んだ後、軽く太陽の光を浴びて着替えをし、一階に降りる。
適当にパンやらご飯やらを朝のニュース番組とともにつまんで腹を満たし、落ち着けば、8時に
軽く談笑した後に、いよいよ本題に移り喫茶店のノウハウを一から十まで叩き込まれる。
1ヶ月強学んだ今でも、流石に完璧とまで入っていないが、開店できる程度の腕はあると
午前中をめいいっぱいそれに使い、お昼を
昼食後はイークアを愛でたりぼーっと外を眺めたりゆっくりと休んで、2時くらいから講習に行く。
今度は喫茶店のではなく、車の講習だ。
俺はずっと東京にいて電車通勤だったから、機会がなくて運転免許をとっていなかったけど、こっちに来るに当たり無いと死活問題ということで早々に通い始めた。
なお、今現在はすべての研修を終えて仮免も本免も全て一発合格の後、免許取得を完了している。
つまるところ、俺は免許を持っているのだ!
なにげに、仕事以外では初めての国家資格だ。
会社のは昔なんかをどうにか取らされたような気がしなくもないが、真面目に覚えていないからわからない。
まぁ、免許は持っているが肝心のお車の方をご所持されていないので、軽トラで夜中のあぜ道を爆走することはかなわないが。
お金はなんせ困らない程度には(10億円)あるので、近々車を買う予定である。
夢の自家用車。英語で言うとマイカーである。別に英訳する意味はない。
といっても、新車なんて初心者免許取り立てほやほやの俺に持たせれば、一週間も絶たずにぼろぼろなので、買うのは中古車。
いい感じのがいい感じの値段でないかなと、絶賛探し中である。
あとはまぁ、家に帰ってイークアと遊んで、風呂入ってご飯食べてイークアと遊んで、そしてイークアと遊んで、22時には床につく。
早すぎと思うかもしれないが、この時間に床につかないと6時には起きられないのだ。あと、22時過ぎるとまぶたが1トン以上の重みを持って垂れてくる。
こんな感じの、真面目に隠居生活と見間違うような日々を送っていたのだよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます