第7話 コンパの自己紹介
「自己紹介しましょうか。」
肉が運ばれてきて乾杯をしたところで、川々商事の若いイケメン君がそう切り出す。
「いいと思います。」
「賛成です。」
やはり顔か。
イケメン君の女性陣からの受けはいいみたいだ。
「じゃあ僕から。川々商事の
はいちくんは茶髪の爽やかイケメン。
「次は俺ですね。同じく川々商事の
その隣のいちいくんは黒髪メガネのインテリイケメン。
「次は僕ですかね?同じく川々商事の
部長といちいくんの間にいる、るいくんは茶色で少し長めの髪の毛の、所謂かわいい系ってやつ。こちらもなかなかのイケメン。
「次俺行きますね。山々証券さん、海々銀行さん、川々商事さんとも取引しております、銀銀銀行の
俺の隣の関も実はカッコいい。
ってか今回、男のレベル高くない?
みんな二十代の前半だろうし、28の俺と45の部長は浮いてるな。
よし、ここらへんで俺も……
「私は
うわー、部長に行かれたぁ。
トリとか嫌なんですけどぉ。
いや、気にするな俺。
俺はただの人数合わせ。何も期待されてないし、してもいない。
てかまず、年代が違うからな。
「銀銀銀行の
きまったぁ。
簡潔に、それでいて丁寧に述べる。
これがスマートな大人ってやつよ。
パチパチパチパチと女性陣が拍手をして、みんな顔を合わせて、誰から行くか探り始める。
「じゃあ、私行きますね。山々証券の
はじめに、一番奥の赤っぽい茶髪子が自己紹介をする。みつりさんね。取引あるかもだから覚えておこう。
「同じく山々証券の
ゆきこさんは水色が似合っているスンとした女性。同じ仕事場だったら頼れそうだ。
「同じく山々証券の
りりさんは明るめの茶髪の女性。取引先とかで可愛がられそうだ。
「海々銀行の
さくやさんは黒髪ストレートの清楚系。受付とかに向いてそう。
「同じく海々銀行の
はなさんは名前の通り花柄のバックを持っていて、気が強そうな印象。役員会とかでビシバシ言うタイプだ。
「最後ですね。私は
あいりさんはぶりっ子ってやつかな? 黄色がかった髪の毛が特徴的で、可愛らしい印象。
こんな見た目で経理とかにいたらギャップだな。
「じゃあ、改めましてカンパーイ!!」
「「「「カンパーイ!!!」」」」
こうして、コンパが幕をあけた。
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