骨の悲しみ

骨は悲しみたがっている

私はそれを押し込めている


私は骨に会えていない

こんなにも長い付き合いなのに

けれども声が聞こえる

骨は悲しみたがっている


骨の顔も知らない

知る日は来ない

脳に心臓にこんなにも近いのに

骨の願いを叶えたこともなくて


君はどうやって悲しむのだろう

君が悲しむとどうなるのだろう


私は外側から強く

骨を抑え込んでいる

私は内側から強く

骨を縛り付けている


悲しむことのできない骨が

ずっと私を支えている

悲しむ私を支えている

悲しみは血となり流れていく

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