第5話 お昼休みと不思議な女の子
梅雨が明けて、蒸し暑い八月の夏になった。
今日は夏休みだが学校があった。
お昼休みに俺と和樹は弁当を食べるために、屋上にいる。
空は快晴で、人は俺達しかいないからか静かだ。
普段この屋上は開放されているが、ほとんど人が来ない。
そんな条件をいいことに、静かな場所が好きな俺らはここで毎日ご飯を食べて過ごす。
「紘太のお弁当に入ってる唐揚げ美味しそう。
1つもらっていい?」
和樹にそう聞かれる。
和樹は唐揚げが大好きなんだ。
「良いけど、その代わり塩味の卵焼き貰うぞ。
良いな?」
俺は塩味の卵焼きが好きだから和樹に貰う。
「良いよ、紘太好きだもんな」
そしてお互いに具材を交換しあって食べた。
「今日は祭りがあるぞ」
「夏夜駐屯地のか、行くか?」
「行くぞ」
「じゃあ和樹の家に3時に行くわ」
「良いよ」
そしてそこで会話が終わってしまった。
和樹は、快晴の空を眺めている。
そんな和樹を眺めていた。
その瞬間…
「あれ…ここ何処?」
いきなり青いワンピースを着た中学生位の女の子が現れた。
「誰!?」
「え?」
俺らは大混乱した。
俺の頭の中は真っ白にならなかったけど、俺の目には青が鮮明に映りこんだ。
俺らは何も言えずに少女が、「氷菓と紙飛行機」とだけ言って消えた。
「嘘だろ、紘太」
「嘘じゃないぞ和樹」
「ってか早く戻るぞ」
「おう」
そして俺らは教室に帰った。
この後行ったお祭りは、昼の事で持ち切りで俺ら二人はお祭りらしい事は出来なかった。
あの女の子は一体誰なの?
分かんないなあ…
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