第17話

「てかな...ユーコ」


「なになに?」


「その上目遣いやめろ。見るからにあざといから...」


「え、男子は女子の上目遣いに弱いんでしょ?

てか、大好きなんでしょ?私、可愛いからさー、胸キュンものだよね!?ね?」


は?急なぶりっ子かよ。


自分のこと、自分で私、美少女でしょ?

とか発言する奴、俺的に苦手なんだよ。

距離置きたいわ。



俺はユーコの奴にハッキリ言ってやろうと思った。


お前のことなんて、これっぽっちも好きじゃないこと。


俺の気持ちは妹である、アイリにかなり傾いていること。


ま、アイリのことは伝えたら、どーせ、

「バカね...。兄妹で恋愛とか気持ち悪い...」


とか言って即答しそうだから

伏せとくけどな。


「幼馴染で美少女だかなんだか知らねぇけどな。」


「お前とイチャイチャするつもりは

こっちはこれっぽっちもねぇんだよ!」


静かに告げた。


そしたらな、

急に立ち上がって、ポロポロと

泣き出したんだ。

あー、この女、

めんどくさ、と思ったよ。


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