第16話
クラスマッチ終了後。
俺が実は眼鏡を外したらイケメンだということは水を打ったようにニ学年女子の間で広まったらしかった。
昼休みも他のクラスの女子が何人か俺のこと
見に来てた。
だがな。そんな俺のファン達は俺に近づくことは許されなかった。
俺のすぐ横にはユーコがいて。
「お弁当一緒に食べよう!」などと昼休み開始すぐに言って俺のクラスに飛び込んで来ていて。隣に座る女子を邪魔よ!などと追い出して、その机をくっつけて俺の横に我が物顔で陣取り、
「私のシンジに近づくんしゃないわよ!」
オーラを存分に出してた。
「シンジ、はい、これ、あーんして?」
「唐揚げ好きでしょう?あげる!」
「いや、要らないよ...」
俺のお弁当箱には妹のアイリが作ってくれた唐揚げが既に入っていて。
俺的には、
アイリが作るおかずが1番美味いという認識だから。
別に、その、
ユーコママが作った唐揚げとか、、
そんなに欲しくないんだよな...。
「え、要らないの!?
じゃあさ、卵焼きは??」
「いや、それも、俺のお弁当箱に入っててさ、
被ってるし、もうお腹いっぱいだからさ...」
「余計は食べられない...。
お前、食べなきゃ、お腹空くぞ...」
「なによぉ!」
「カレカノみたいなことしたいのに!」
俺、はっきり言えたらいいんだがな。
お前と恋人同士みたいなこと。
イチャイチャなこと。
こんな外野がいる教室でやるなんて、
死んでもごめんだからな!!
てか、人目があるなし関係なしに、
ベタベタするなんてこと、
やんねぇからな!!
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