第13話


やがて。

ずっと、俯いて座り込んだままの俺に、

チームメイトが、

「お、おい、大丈夫か!?シンジ?

随分と痛そうだけど、、鼻とか無事か...??」


「鼻血とか出てないか??」


やがて。

観客席にいた同じクラスで男友達のユーマが、メガネを持ってきてくれ、


「めちゃくちゃメガネふっとんだな。

コートの後方、壁に寄りかかって試合観てた俺のとこまで来たぞ。渡しに来たけど、


壊れてて、もうダメだな...」


俺はそいつからメガネを受け取り、下を向いたままメガネをダメ元で

かけてみようとしたが、やはりダメだった。

ツルが曲がっており、もう使い物にならなかった。



「ダメだな...壊れてて...」


俺がため息をつきながら、メガネを外し


顔を上げると、


「うわ...!?」


とそばに来てくれたチームメイト及び、

友達のユーマが、一同にそう、大きな声を揃え、

一歩も二歩も後ずさった。


それから更にユーマがでかい声でこう叫んだ。


「な、マジか...!?

か、顔、、やべぇ、、!!」


あ、そうか。


みんな俺の素顔見るの初めてか...!!


「キャーッ!!」


そして、俺は。


クラスメイトの女子だけでなく、

他のクラスの女子にも囲まれることとなり、


「ヤバイ...!!


ジャニーズ顔!!」


「イケメン過ぎる...!!」


「こっち向いてー!!」



などと言われて、大変な騒ぎに巻き込まれるこことなったのだった。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る