第3話 俺は女に説教する
花恋に引っ張られ図書室にやってきた俺たち。
図書室に来る途中にも廊下で生徒に視線を向けられてとてもいいものではなかった。
図書室の本棚がある奥。一番窓際の席。そこが俺たちのいつもの定位置だ。
俺たちはそこに座った。
ホントこいつは何がしたいんだ?すこしお灸をすえないとな。
「おい!!花恋!!さっきのはなんだ!?」
少し、語気を強めたその言葉に花恋は少しびくっとしたがすぐにまじめな表情に戻って口を開いた「。
「私ってかわいいでしょ?だからモテるの。それは隆明も知ってるでしょ?だから男子のそういう表情もわかるようになったの。あの人は私のことが好きそれで私と隆明が仲良くしてるのがよろしく思わなかったんじゃない?付き合ってないって否定したいけど否定したら告白されるじゃん?そろそろめんどくさいの。だから付き合ってる風な思わせぶりしたらしてこない。隆明が嫌だったんならごめん。だけどいたずらがしたいとかじゃなくちゃんと理由があったのは知ってほしい。」
結構考えてたみたいだな。たしかにこいつはモテる。男子のそういう目に敏感になってもおかしくない。
そうなると俺もなにも言えないな
「そういうことか。悪かったな。あいつが花恋のことが好きだなんて気づかなかった。そういうことなら仕方ない。俺もいきなり怒鳴って悪かったな。」
俺は申し訳なさで花恋に謝罪した。
「ううん。隆明が目立つのは嫌なのはしっているからあの時はとっさだったから隆明のこと考えれなかったこっちこそごめん」
すこしいざこざがあってもすぐに謝れる。この関係が本当に好きで手放したくないなと再確認できた出来事だった。
「でも教室では思わせぶりしちゃったから絶対追及されるよね…」
花恋が本当に申し訳なさそうに言ってきた。
確かに質問はされるけど、はっきり付き合ってると明言したわけじゃないし何とかなると思う。
「確かに言われるだろうけど、はっきりと明言してないから何とかなると思うよ。」
「ならよかった!!」
こうして俺たちは少し遅めの昼飯を食い、教室の戻った。
めちゃくちゃ、追及されたが、何とかなった。
結論は俺と花恋は釣り合わないらしい。
ンなことわかってるよ!!!ばぁぁぁぁか!!!
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