第13話 魔法つかいプリキュア!(2016年)

■ストーリー概要

 前夜に空から落ちてきた光る物体を探しに森へ行く中学生”朝日奈みらい”。途中で、幼いころから大切にしているぬいぐるみの”モフルン”を失くしてしまうが、地上に落ちたトゥインクルストーンを探しに魔法界からやってきた見習い魔法つかいの”リコ”が拾ってくれる。魔法つかいが実在していたことに喜ぶみらいだったが、突然、トゥインクルストーンを奪おうと闇の魔法つかいが二人に襲いかかり、リコは魔法の力で戦うが窮地に陥る。絶体絶命のその時、みらいとリコは、トゥインクルストーンの力で話せるようになったモフルンの力で、”魔法つかいプリキュア”へと変身した。


■作品紹介

 本作のテーマは魔法つかいです。プリキュアは、ビームを出したりスーパーパワーを持っていますが、魔法はそれとは別物。主人公のみらいは、別世界である魔法界の魔法学校に通い、魔法つかいを目指します。単刀直入に言えばホグワーツです。

 ドキドキ以降のシリアスな展開は控えめで、魔法つかいになるための修行をこなしながら、毎回、襲ってくる敵を倒すという原点回帰な作品です。主人公二人が揃っていないと変身できない設定も原点回帰と言えるでしょう。

 メインのコスチュームカラーがピンクと紫の2色ですが、フォームチェンジ要素を入れて、赤、青、黄色のコスチュームに変身することで、多色展開をしています。


 途中で追加戦士が一人増えますが、三名で一年間のエピソードを埋めるのは難しく、エピソードごとにクオリティの差があることは仕方のない面だと思います。反面、二人の関係をじっくりと描くことで、ラストバトル後にはシリーズ屈指の泣けるエピローグが待っています。最終話にて、次回作のプリキュアがバトルシーンを披露する客演も本作から始まります。


 本作は映画版も屈指の出来で、キャラクター数を絞ることで人間関係を密にし、登場人物がまさに家族となっており、ホームドラマが好きな人にはハマる作品間違いなしです。

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