プリキュアシリーズを見たことのない人向けプリキュアガイド

第12話 Go!プリンセスプリキュア（２０１５年）

■ストーリー概要

　小さいころに読んだ絵本に出てくるプリンセスに憧れる中学生”春野はるか”が、森の中で妖精の兄弟に出会う。そこに突如ホープキングダムを襲ったディスダークの幹部クローズが現れ、はるかの親友”ゆい”をゼツボーグにしてしまう。はるかはゆいを助けるため、妖精の助けで”キュアフローラ”に変身する。

　はるかはプリンセスプリキュアとなって、行方不明となったホープキングダムの王子を探しながら、憧れのプリンセスを目指す。

■作品紹介

　本作から新しく加わった要素として「作品の根幹となるテーマ」があります。過去作でもコスチュームに花鳥風月をあしらった作品（ Splash Star）や、シリーズを通してファッションが語られる作品（ハートキャッチ）もありましたが、本作以後は、ストーリーやコスチュームなど作品全体に統一感を与えるコンセプトとして、より明確になります。

　本作は、そのテーマが「プリンセス」であり、変身後のドレスを基本にしたコスチュームや、一年を通したプリンセス修行、「ごきげんよう」「ご覚悟はよろしくて」などの決め言葉などが、本作を特徴づけています。

　ほぼ１クールごとに敵幹部を一人づつやっつけていき、順次パワーアップしていくゲーム的なストーリー展開や、迫力のある熱いバトルシーンで、大人から人気のある作品です。

　ドキドキからGoプリまでの三作はプリキュア停滞期とも揶揄されますが、他のシリーズ作品と比べて大河ドラマ的要素が強く、全話一気見したときの満足感はとても高いのですが、逆に最初の数話を見ても面白さが伝わりにくいという反面があり、小さな子どもを視聴者層とするには難しいのかなとも思います。