第10話 絶望と後悔④

どうしてこうなった。

俺がいけなかったのか?パーティをメアの意見も聞かずに勝手に決めたことかが間違っていたのか?

いいや悪いのはあいつらだ!

俺は、悪くない!

俺は、もう生きる意味がない希望もない 

仲間を作ったのが悪かった。人間を信頼したのが間違いだった。


「アル……キス」


いまにも消えそうな小さな声、涙も流れずただ立っていた俺は、小さな光が見えた。


「メア!!」

「アルキ……ス」


痛みに慣れてきたのか言葉もはっきりしてきた。


「アルキス、ははっ、どうしちゃたのかな心臓あたりがすごい熱いの」


メアは、自分が刺されて死にそうなことが受け入れられないようだ。


「メア……もしかして今日俺が襲われることを知っていたんじゃないのか?」


俺は、最初崖に来た時、メアが俺に許可なくまっすぐついていくのを思い出した。

メアは何故か行動する時俺に許可を求める。


「私、アルキスが国のみんなから嫌われていたのも知っていたの」


「えっ?どうして?」


俺は、国の人に嫌われるようなことをした覚えがない。


「この国の王国がアルキスを嫌っているという噂が広まったからだと思う。宿屋の人たちがアルキスのご飯に虫を入れたり、お金を取っていたりしたんだよ」

「何言ってだよ!俺は、一度も……まさか」


俺は、ここで全てがわかった。何故俺が嫌われると分からなかったか、ご飯に入った虫に気づかなかったか


「うん、私が食べていたの、お金も私のお小遣いから渡していたの。そうしたらアルキスから私に嫌がらせをする様になっちゃった」


俺は、この話を聞いていてまだわからない事があった。


「なぜ?何故そんなにするんだよ!」

「ふふっ、アルキス私のためにお金を貯めてくれたでしょ?私人生で1度も人に何かをしてもらった事がないから嬉しかった」


は?そんな事だけで……


「だから私、アルキスが殺されるって聞いて止めなきゃと思って着いてきたの

そしたら私が刺されちゃった。ごめんね

辛い思いさせて」


違う、メアは、謝らなくていい悪いのは、ずっとメアに庇ってもらっていた俺なのに、ただこいつは、

 

「あぁ、寒い……な、アルキスいままでありがと…ね」

「何言ってんだよ、おい!」

「アルキ……ス…ずっ…と……好…」

「おい!メア?おいって!メアぁぁぁぁー」


決めた、この崖の下の真っ暗な洞窟から生き残ってメアに与えた苦痛以上の苦痛を、スラミア王国全国民に味わさてやる。


一定以上の感情を確認しました。

これにより、スキル『神の怒り』を獲得しました。





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