第3話 特訓!?

💤…

「お~い!主、起きろ~!」

「あと5分だけ💤…」

「そう言うやつはたいてい起きないであろう?」

「今、何時だよ」

「午前6時だが」

「ならあと3時間は寝れるな💤…」

「仕方ない起きないなら強硬手段を取らせてもらう」

そういうとフェンリルは一気に俺に掛かっていた布団を引っぺがした。

「何するんだよ!」

「いいか主、早起きは三文の得なのだぞ。なのに何故寝ている?」

「特にすること無いから寝てる」

「そうか…ならそのすることを作ってやろう」

「それは酷くないか?」

「何のことやら、主の健康にも良いことなのになぁ」

「はいはい、やればいいんでしょ。で、何するんだ?」

「散歩とちょっとしたトレーニングだ」

(意外と普通なやつか)

特に深く考えず俺は了解した。




というわけで散歩を始めて20分が経過、フェンリルは俺を近所の山に連れてきた。

「さて、ここで特訓するか」

「山で特訓…登山のタイムアタックとか?」

「何を言っている、そんなの我によって身体能力が強化された主には簡単すぎるぞ」

「なら何するんだよ?」

「ついてこい」

そう言うとフェンリルは登山道ではなく獣道の方を歩き始めた。

(どこに連れてくんだよ)

なんて考えながら歩き始めて5分が経過周りは木が生えて後は所々岩が見えるくらいいたって普通の山だ。

「さて主、特訓はここから行う。まず説明しておくが身体能力が強化されたとはいえその基礎値が低いとその分恩恵は少なくなるなので第一に体力作りをしてもらう」

「はぁ…でなにどうすればいいんだ?」

「そうだな、山頂まで150mぐらいか…なら20秒で来い」

「どのぐらいの難易度なの?」

「補足説明をしておこう。人間は平地で大体1時間あたり4㎞歩くのだ。15分で1㎞、1分で66mとなるつまり徒歩で約2分しかも平地でだ、これが山となると如何に大変か分かるだろう?」

「1秒7.5mか50m走で早いやつらのタイムを山でキープしながらか・・・えげつなくない」

「まぁ慣れだから頑張れ!というわけで我は山頂に先に行ってるからな好きなタイミングで始めていいぞ」

「はいはい、ストレッチしてから行くよ」

「じゃ、頑張れ主♪」

そう言うとフェンリルは俺の目の前から姿を消した。

「速すぎだろ・・・ははっ・・・」

ストレッチを済ませ呼吸を整えてから俺は第一回目のチャレンジをした。

「すげぇ」

フェンリルの身体能力の強化は既に常軌を逸してて2mぐらいなら飛び越えられるし、傾斜も気にならないぐらい速く走れた。

「到着~!」

「お、来たか主」

「凄いな!フェンリルお前の身体強化で体がすごく軽いし動きやすいよ!」

「まぁタイムは40秒なのだがな」

「意外と早い気がしたんだがな」

「最初だしルートも確立できてないから仕方ないぞ」

「これもう一回していい?」

「あぁいいぞ8時ぐらいまでやっていいぞ」

「了解!」

こうして特訓の日々が始まった。



後書き

色々と忙しくてなかなか更新できませぬ(´・ω・`)

良ければ♡や☆で応援してください・・・更新スピード上がるかも?(笑)

まぁ次回もよろしくお願いします。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る