第18話 休日
本日は、お休みである。
だらしなく二度寝して朝食を食べ
少し前に朝食を宿で食べたはずのアレンも食べてはいたけど、まあそれはいい。成長期だし、レベルが上がった後は信じられないくらい食べれることは実体験として知っているので特に心配もしていない。なんならもっと食べたっていいと思っている。
お腹を満たした僕らは、ふらふらと街を見て周った。アレンも装備は宿に置いて来ているのでお互い身軽な
昨日の若干の反省点を
僕らの総合的な荷物は徐々に増えつつある。こうなってくると欲しいものリストの中に
確かに便利で、有用性は非常に高く、そして高価だが、魔法鞄を所持するという行為は非常に危険なモノでもある。狙われるのだ。
買い物をしている
若干遠慮気味なアレンを引き連れて店内に入る。店主は僕らの姿を見て馬鹿にするように鼻を鳴らしたが出て行けとは言わなかった。
本はそれなりに高価だ。今の僕らなら買えるけど、それなりには高価な代物だ。見るからにお金を持っていなさそうな客を見れば店主だって笑いたくもなるはずだ。だからその点は特に気にはならない。
アレンは手に取ることなく店内をゆっくりと見ている。僕は気になる本がないかを徹底的に見て周り、特にないなと確認作業を終えた。その頃アレンは、一つの本をジッと見つめていた。その本の
魔法入門
本の分厚さとしては非常に薄い。単行本サイズだが、これはハードカバーなので内容はもっと少ないことになる。
そんな様子のアレンを見て、魔法に
「悪いがそいつは売れないね。欲しいなら許可証を持って来な」
「ですよね」
魔法関連の本は
その理由は、危険だからだ。
と、一般人は思っているに違いない。
僕は王城で魔法の
いや、ある意味では非常に危険な側面を持っていることは確かだったけどもだ。それは、それほど危険ともいえない内容だった。
魔法を習得する前に言われた注意事項はこうだ。
そう説明された。
僕自身が、世間一般的に認知されているような、人体や生命に危機が及ぶような危険はないだろうと思っている点については、明確な確信や確証がある訳ではなく、なんとなく、ないんじゃないか?と思っている程度だ。
まだまだ魔法に関しては分からないことも多いし、僕が知らないことだってあると思う。けれど、世間一般に広がっている認識が間違ったモノである可能性が高いことは、様々な面から
魔法は便利だ。そして、魔法は危険なものだ。
魔法を教える立場の人は、きちんと国から認可を受けている。
逆に教わる立場の人は、それなりに
とはいえだ。無意識に魔法に近いモノを使っている人は、実は結構いるそうだ。それは付与魔法にも似た強化系の魔法だ。本人が自覚できないほどの
そういった無意識の自己強化を行える人が、世間一般では英雄と呼ばれたり優れた冒険者となっている。
まあ
その過程で全ての魔法の適正や
国の認可もなく勝手に魔法を教える行為はタブーとされている。バレれば
そういった理由もあって、僕がアレンに魔法を教えることはできない。いや、できるけど、教えてもバレないとは思うけど、とある理由から教えることに
ま、世間一般における魔法への認識の話はさておきだ。
僕の身分証を見てギョッとしている店主は無視して店を出た僕はアレンに話し掛けた。
「アレンさんって、魔法を使ってみたいなと思いますか?」
そう尋ねるとアレンは、何故知っている⁉︎的な驚きの顔を一瞬見せたが、誰がどう見ても魔法に興味深々なんだよね。モロわかりだよ?とは言わず、アレンが口を開くのを
「……使えればいいな、とは、思います」
「うん。ですよね」
会話はそれでお終いだ。若干期待するような
「アレンさん」
「……何ですか?」
名を呼ぶと、アレンは期待を
「僕らは今、つけられています」
「……え?」
「
「相手は?」
「たぶん、三人か……」
そこで足を止め、すぐ目の前の店先にあった商品を手にしつつ言葉を続ける。
「まあ、二人は確実ですね」
「
「あまり見ないで下さいよ?ガタイの良い
「………居ます、ね。確かに」
アレンも商品を手にしつつ僕らが歩いて来た方向をチラリと
今朝から同じ人を何度も目にするなーって思っていた。最初は気の
ここ二日で僕らは銀貨五〇枚は稼いでいる。それは大金と呼べる額だ。その稼ぎを叩き出したのが冒険者になってまだ間もない、しかも若い二人組だとすればだ、変な気を起こす
そういうことも充分にあるだろうと、警戒というか心構えはしていた。その
尾行の仕方もお
その程度の実力しかない相手だと考えてもいいだろうとは思う。けど、その判断に確証は何も無いし、無いならば
これが異世界物のライトノベルなら尾行者を返り
尾行者の存在を認識した僕らはここで選択せねばならない。どうやって無用な争い事を避けるかをだ。僕の頭の中には二通りのプランが
「どうします?」
「ど、どうしますって言われても」
「何か
「わ、私がですか?そ、そんなことを急に言われても…」
その後、アレンが絞り出したプランは、
前者の場合、一時的に手を
後々までの
かといって、この場で頼ることのできる相手など僕には居ない。何せ最弱の召喚者だ。国も大目に見て冒険者活動を許してくれるくらいには最弱な召喚者である。
あ、いや、一人だけいるな。
アレンに視線を向けると彼も僕と同じ思考に至ったのだろう。そうと思える確かな感触を感じながら、お互いに
見慣れた通りをゆっくりと歩く。時折店舗を覗いては適当な話をしながら僕らは何の打ち合わせをすることもなく目的地へと向かっていた。
そうして建物の中に入り二階へとそのまま進み、扉をノックして返答を待った。
「入れ」
「失礼します」
「どうした?」
実はですねー親分。って感じで事の
「そうか……お前ら二人は今からギルドの裏通りへ向かえ、その時、そいつらが付いて来るのを確認してから
「ヘイ!任せて下せえ!」
「フッフッフ。久しぶりに
小物感満載で会話を終えた僕らはギルドを出ると指示されたように裏路地へと入りギルドの裏手へと抜けた。
初めて来たけど、その通りは人影が異様に少ない通りだった。一本表の通りが主要の大通りだとは信じられないほどに
そんな場所に入った
ビクリと肩を震わせたのは僕とアレン、二人同時だった。そして振り返ったのも同時だ。そして、そこには予想外に四人もの男が立っていた。
おお。三人くらいは見積もってたけど四人は正直予想外っす。ギルマスまだかなあ。早く来てくれないかなあ。そんな思考を展開しつつ口を開いた。
「な、何でしょうか?」
すると、最初に口を開いたのはガタイの良い禿頭の男だった。
「
そう言っている間に三人が僕らを囲むように広がり逃げ道を塞ぐ。実に手慣れた動きだ。二人が視界の外に立ったことで不安感が増し恐怖心が湧き起こる。
丸腰な僕らに対し四人中二人は武器を明確に所持している状態だった。剣を
隣りのアレンをチラリと見る。若干青い顔をしたアレンは視線を
「オラ!痛い目見る前にとっとと出せ!」
「死にてえのか?なんなら、殺してやったっていいんだぜ?」
最初の言葉は禿頭の男だ。その後に続いた僕の右側に立っている長髪の男はだいぶヤバイ奴らしい。今にも剣を抜きそうな姿勢でニタリと笑い、三日月のように両端が吊り上がった口から長い舌を出して唇をペロリと舐めている。まるで獲物を前にした蛇のようだ。
本能的恐怖と嫌悪感を感じ半歩ほど身を退いてしまった。想像していたよりもレベルも高そうだ。尾行がおざなりだったのは素人だからではなく、僕らに負けない
「チッ、話の分からねえガキだな。騒ぐ前に、ヤレ」
僕が何も言えなかったからか
鞘走りする剣の音が
マジで死ぬかもしれない。
いや、死ぬ。僕はこのままでは確実に死ぬ。
初めて感じたと言っていい明確な殺意に打たれ身体はおろか思考も上手く働かない。今からこの
そんな思考が一瞬にして
自分の
そんな思考と視界の中、止まることなく振り抜かれる腕。迫り来る刃。
血走った目が、より一層細められ、今か今かと、その瞬間を待っている。
風を切り裂く音が聞こえる。肌を打つような冷気を感じ、狙われた首筋がチリチリとしたこそばゆいような感覚に包まれている。
またか。
また、思い知らされるのか。
自分が
ギルマス、来ねえじゃん。
せめて、アレンだけは。
迫り来る死を自覚し、覚悟し、仲間の無事だけはと祈りつつ
それは、そこに、立っていた。
今まで何も無かったはずの場所に、音もなく、風も起こさず、気配も
その位置は僕の目と鼻の先、若干左手方向だ。やや右手方向から迫る長髪の男と僕に手が届くような位置で、そこに立つ瞬間を見逃すなど絶対にあり得ないような場所だった。
それを僕は、見逃した、のか?こんなにも大きな、男性を?
何の
「は?」
そんな間の抜けた声を上げたのは誰だったのか。それを意識する暇もなく、剣を拳で圧し折られた長髪の男が、その身体を唐突に前傾させた。何が起こったのかは分からなかった。だが次の瞬間には、まるで
少し遅れてぶわりと風が舞い上がり、僕はその風圧によって目を細めた。
「あー。ありゃ死んだか?まあいいか、大丈夫だろ。それにしても、久しぶり過ぎて手加減の仕方がわかんねえが、まあいい。犯罪者をぶん殴るのは、いつでもタダだからな」
「こ、壊し屋のゼノだと⁉︎」
「ややややべえぞ!に、ににに逃げろぉ!」
そう言うと、すぐさま逃げ出そうと男達は動き出した。
「動くな」
逃げ出そうとした
それは、至近距離で打ち上げ花火を見た時のような、身体の芯にまで音が響くあの感覚に似ていた。そう思った直後、自分の身体が、それこそ指先一本さえも動かせないことに気付いた。男達も同様のようだ。不自然な体勢で止まっている三人の姿が強烈な違和感を視界の中で放っていた。
男が嘘のように吹っ飛び路地を何度も転がっては跳ねる。そんな様子を視線だけで追っていた禿頭の男は、既に全身から
「チッ、準備運動にもならねえな」
最後の男は何かをされる前に気を失って倒れていた。その男を軽々と片手で掴み上げるとギルマスは投げた。それこそ野球のボールのように。大の大人をだ。地面と水平に
「おう。悪りい。ちょっと遅くなった。エリーズに見つかっちまってな。まあ、間に合ったしいいよな?だろ?」
そんな台詞を掛けられ、もうコクンコクンと頷くし他ない。あれ動ける?と、その行動で気付き、我知らず詰めていた息を大きく吐き出した。隣りでアレンも大きく息を吐き出し崩れ落ちるように地面に膝を突く。そんなアレンに手を貸して立ち上がらせながら、チンピラを物理的に追い払ってくれたギルマスになんとか御礼を述べた。
————まったく生きた心地はしなかったが、どうやら死なずに済んだようだ。と思ったのは、ギルドを後にして暫く経ってからだった。それほど、衝撃的で現実離れした夢のような体験だった。
「……強すぎだろ、アレ」
「何ですか?」
「あ、いや。……ギルドマスターって強いんだなって」
前半は日本語だ。自分の名前と聞き間違えた様子のアレンが名を呼ばれたと思って声を掛けて来た様子だった。それに返事を返すとアレンは微妙な顔をしながら
◆◇
そんなことがあった翌日。
早朝から依頼を受ける為にギルドへ向かった僕らは、ギルドに入った瞬間、違和感を感じて思わず立ち止まった。
僕らの姿を見た冒険者の皆さんが、何故か引き
んん?何故だ?
軽く首を捻っていると背後で足音が聞こえた。入口を
「ヒッ!」
ギルドへと足を踏み入れようとしていた冒険者。その全員の肩がビクリと跳ね、悲鳴のような音を、全員が
んんん?何もしてないのに何故に?本当に解せぬ。
どうぞ、どうぞと手振りで道を明け渡すが冒険者はブンブンと首を振るばかりだ。理由は分からないし、ここに立っていても
「おはようございます」
「おはようございます、本日はどのような御用件でしょうか?」
いつもの受付のお姉さんは、いつも通りの反応だ。違うのは冒険者全員が僕らを恐れているような感じだということ。その理由は、この場に立った今も分からない。
「あの、何故皆さんが僕らを避けているのかご存知ではないですか?」
「さあ。私は何も存じ上げませんが、気になるなら聞いてみては
「……それもそうで、すね?」
って言っている
「何だよ、何もしてないだろ」
「確かに何もしてませんね」
「え?」
「いえ。こちらの話です」
ニッコリと微笑むお姉さんは美人だ。美人で年頃の女性にそんな笑顔を向けられたのなら微笑みを返しておくべきだろう。
そんなことになっていたので、依頼から戻ればギルドから人は消えるし、一緒に共闘するような依頼を受けようとしたら土下座するような勢いで断られるし、色々と冒険者活動に支障が出た。が、悪いことばかりではなかった。
それは冒険者ではない、チンピラに
そうして後の後に知ったことだが、あのギルマスは動く天災的な認識を王都の人々からは持たれているらしい。
ちょっとした小競り合いでも建物が半壊するなどは当然。
どんな認識だよ怖えわ!ってギルマスに直接ツッコミに行ったら恥ずかしそうに頭を
◆◇
まあ、それは少し先のお話。
これはギルマスに
圧倒的な敗北感も味わっていた僕とアレンは、このままじゃ
僕が適当な依頼をギルドに受けに行っている間にアレンは先に宿へと戻り準備をし、急いで戻った僕も手早く準備を済ませて王都を出た。
向かったのは王都近くの林だ。そこは人の手も入った見通しの良い林だ。見渡せば切り
切り株の上に布を引いてお互いに
腕相撲はこの世界でも一般的な力比べの方法の一つだ。酒場でなんかはよく見かける光景だし、冒険者ギルドでも
僕も結構力を入れている。気を抜けば負けそうな感じもあるけど、アレンは結局一勝もできなかった。左腕でもそうだ。
そうして、ある程度アレンの身体能力を掴むと、そこからは対人戦闘技術を磨く
アレンは普段の盾に、手頃なサイズの木の枝を
僕も適度な長さのある木の枝に布を巻き付けたモノを握っている。
そうして向かい合い、いざ
アレンは身体を守るように盾を
素直な攻めだ。そして素直な攻撃軌道だ。
でもそれじゃ、対人戦では通用しない。
軽く右へとフェイントを入れて左に
それなりに衝撃はあるし痛みも感じただろう。
顔を歪めたアレンはしかし、素早く地面を蹴って左方向へと跳んで距離を取った。
けれどだ、これが実戦ならアレンは既に死んでいる。
死んだという意味を表す為に、少し離れた地面に横棒を一本刻んでから再び向かい合う。
今度はジリジリと距離を詰めるアレン。そうして徐々に距離は詰まり、あと一歩程で互いの武器が届く距離へとなった。
そこで、アレンは目を細めて、まるで行くぞ。といった顔をした。その直後に踏み出そうと動き出したが、その直前に僕が距離を無造作に詰めたので、ギョッと目を見開いていた。驚きはしたが攻撃するしかないと思ったのか、アレンは右腕を水平気味に振る。それを左腕のガントレットで受けるとコンといった乾いた音が響いた。その頃には僕は右腕を振り上げていて、それを一気に振り下ろしていた。
アレンは
それだと視界が利かなくてダメなんだよアレン。
そんなことを思いつつ、真っ直ぐに振り下ろしていた腕を左方向へと流し、さらに手首を
攻撃を受けたアレンは
僕はもう一本、地面に横棒を引いて、アレンが二度死んだ証を刻んで再び向かい合った。
「何がいけないか分かりますか?」
「……受けに回った方が、有利ってことですか?」
僕の質問に対してそう返したアレンにニヤリと笑い掛ける。ならば、僕が先手を取りますよと、一気に動き出した。
アレンはスタンスを広げ腰を落とし
そんなアレンに素早く詰め、右上から水平気味な振り下ろしを放つ。その狙いはアレンの側頭部だ。アレンからすれば少し高い位置となる攻撃なので盾を上げなければ防げはしない。アレンもそう判断したのだろう。すぐさま盾を掲げ上げたが、その腕がピクリと跳ねるようにして止まった。
先程のことが脳裏を過ったのだろう。盾を上げれば視界が塞がれる。だが上げないと攻撃は防げない。そう思ってはいるがしかし、どうすればいいかは判断に迷っている様子だった。
それでも、アレンは短い時間で自分なりの答えを導き出した。落としていた腰を膝を伸ばすことで上げ、視線の位置を攻撃の軌道より僅かに高い位置まで上げた。そうして僕の攻撃をギリギリ盾の死角外から目視しながら、盾で攻撃を防ごうとして腕に力を込める。
その瞬間、腕を振りながらも両手の手首を強引に一八〇度、僕は捻った。
盾に当たる筈だった攻撃は盾のエッジを
そうして、互いに上段に構えるような位置に枝を持った腕が上がり、自分の意識で動いている、切り返しが速い僕の枝がアレンの脳天へと振り下ろされる。当然、アレンもその攻撃を防ぐ為に盾を掲げ上げる動きを見せたが、同時に身体が少しだけ後ろへと退がっていた。それは
枝を振り下ろしながら両手首を左へと捻り、そのまま腰を落とすと地面を蹴ってアレンの右側へと駆け抜ける。抜けざまに
これで三回だ。三回、アレンは死んだと考える。
地面に横棒を付け足して振り返ると、悔しそうな顔をしたアレンが立っていた。
「何がいけなかったか、分かりますか?」
「……盾が、死角になるってことですか?」
「まあ、なりますね。盾とはそういうものです。でも、そこじゃありません」
「……反撃が、甘かった?」
「いえ。あの反撃はなかなかでしたよ」
「……じゃあ、どこがいけなかったんですか?」
「退がったことが、まずはダメなんです」
「……」
アレンは困惑の色を強めた。自分に退がったという自覚がないのかもしれない。
僕も、それは実体験として山ほど体験してきたことだ。
あの、口調が騎士っぽくない女性騎士の
それで良い場合もある。上手く行く時だってある。けど、それは一時的な逃げでしかなく、その後どんどんと窮地の深みへと沈み込むような選択肢なんだ。
「まあ、他にも色々ありますけど、まずは退がらずに、常に前に出ることを意識してみましょうか」
その後、陽が暮れるまで僕らは夢中にで稽古を続け、慌てて薬草を採取しに向かったが、結局は門限が来てしまって門を通過することができず、初めての野営をすることになった。
王都以外の外泊の場合は国に申請を入れないといけない。なので、門番を務めていた騎士に伝言を頼んだ。野営場所も門のすぐ脇だから問題はないだろう。テントも寝袋もあるし野営自体はそこまで問題はない。
問題があるとすればだ、夜ご飯が干し肉と堅パン一個だけだったことだ。
アレンが寂しそうに干し肉を食い千切る様子は見ていて胸が痛んだが、明日の朝に思い切り食えばいいだけの話だ。
そんな訳で、ちょっとカッコ悪いけど、初めての野営を、それなりに楽しんで、その
チートもざまぁも特に無いけど異世界召喚されたのでとりあえず頑張ってみた。 @NekomeDo
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