第11話 工房買収

 帝国から金貨一億枚もの資金融資を受けることに成功したルテティア王国。

 それから数日過ぎ、融資の手続きを続けている間


「うーん」


 昭弥は悩んでいた。


「どうしました?」


 昭弥付き執事となったセバスチャンが、唸る昭弥に尋ねた。


「何か問題でも?」


「うん。資金は手に入ったんだけど、その資金の使い方がね」


「どうしたんですか?」


「普通に使うとなると割高になりそうなんだよね」


「どうしてですか?」


「鉄道建設が盛んになっているから」


 現在帝国では鉄道建設が行われており機関車もレールも高騰気味だった。


「王国で作れないんですか?」


「そのつもりなんだけど、短期間に建設するにはどうしても帝国内の工房から購入しなくてはならないんだ」


「時間をかけて建設しては?」


「それだと借金の利払いや返済計画が狂う」


 帝国から借金をしてしまったのだ。これの返済が出来ないと王国が乗っ取られてしまう。


「計画していなかったんですか?」


「予定が狂った」


「? どういうことですか?」


「近々トラキアの鉄道会社が倒産して連鎖的に工房も破綻するはずだったんだが、生き残っていた。倒産したら契約していた工房共々、最安値でレールや機関車、客車、貨車を買いたたいて王国に送る予定だったんだが」


「真面目に話していますけど、言っていることは盗賊と変わり有りませんね」


 一寸聞くとセバスチャンは諭すように言っているが、実際は楽しそうに、実行できたら良いなという感じで答えている。


「どうして倒産すると?」


「儲かるはずがないからだよ」


「何で儲からないんですか?」


 昭弥は、地図を出してセバスチャンに説明した。


「鉄道はどうやって儲かっているかわかるか?」


「汽車が動くからですか」


「いや、人と荷物を運ぶからだ」


 昭弥は地図を広げながら説明した。


「トラキアは広い土地で鉱物資源が多くある。だが、人口密度が低いし川もあるし、なによりレパント海に突き出た半島だから海路も発達している。おまけに、東から西に延びる半島で半島の突端から出た方が帝都に近い」


「あ、船で運んだ方が距離が短い、つまり安く運べるんですね」


「ああ、陸路で行くと回り道になる。鉄道と船を比べると船の方が運送費が安いからね。どう転んでも鉄道が敵うはずが無いそれに」


「じゃあ、僕たちが作る鉄道も同じじゃ」


「いや、こっちはまだ東方諸国の貿易品の輸送があるから問題ないし、内陸部が多いからこちらが優位だよ。他にも輸送出来るものが有るから心配ない。だが、半島は違う」


「どんな風にですか?」


「土地がやせているんだよ。半島だから水が少ないんだ。農作物がない。おまけに、町や村は沿岸に集中している。鉱物は重いから船で運んだ方が有利なんだ。勿論、鉱物を鉱山から港まで運ぶなら有益だけど、半島中に鉄道を網の目のように引く必要は無い。沿岸を結ぶならともかく、内陸に引いても利益は出ない。と言うよりとっくに破産しているハズなんだ。儲かる沿岸部でさえ、過剰投資しているし」


「けど、まだ生きていますよ」


「それが不思議なんだ。おまけに建設も進んでいる。そして工房にも支払いを行っているから倒産しそうに無い」


「どうしてですか?」


「考えられるのは、どこからか金が入ってきているからだ。例えば、領主が金を出しているとか、工房がレールや蒸気機関車を納入する代わりに代金の一部をキックバック、返しているとか。何にしろどこからか運賃収入以外に何か資金が入っている。その資金が入らなければ、あっという間に、資金不足で倒産するんだけど」


「なるほど」


 セバスチャンは納得した表情で答えた。


「一寸調べてみます」


「大丈夫?」


「はい、それとも昭弥様が調べてみますか?」


「いや」


 異世界人の上に、王国より知らない帝都の中だ。

 自信満々のセバスチャンに任せた方が良いだろうと昭弥は判断した。




「情報集めて来ました」


「早いな!」


 一時間くらいで戻ってきたセバスチャンを見て予想以上の速さで帰ってきたことに昭弥は驚いた。


「何が解ったんだ?」


「とりあえず帝都で解る範囲で集めてきました。主に王国の情報網と王国の商家からの情報などですが」


「それだけでも十分だよ。それでなにか?」


「はい、トラキアは債券を出していますね。結構高利です、年間で一五%くらい」


「異常な数字だな」


 鉄道は儲かると言っても、建設後に運行してからだ。それまでは建設費として持ち出しばかりで資金を回収するには何年もかかる。その間、金利が大きいと支払うべき利子も多く経営に負担がかかる。


「けど人気ですよ。確実に利子が出ていますから」


「まさか」


 昭弥は驚きの声を上げた。

 建設と運営費に利子の支払いで、とてもそんな余裕はないはずだ。

 利益が出ているのは一部の路線だけで、大半というか九割が赤字路線のハズだ。


「で、トラキアの状況は?」


「好況ですよ。鉄道ブームで鉄鉱石が売れています。大半が帝都の工房に運ばれています」


「その工房は?」


「はい、こちらも、あちらこちらから資金を集めていますね。規模も大きいですよ。完成済みの機関車やレールが工房の庭に山のように積まれていました」


「見に行ったんだ」


「はい、昭弥様を見習って自ら確認しませんと。帝都内ですから簡単に見に行けますし」


「どれくらい機関車とレールを作っている? 月にどれくらい作っているか知らせていると思う気けど」


 昭弥が尋ねると、セバスチャンは工房の規模を書いた紙を出した。


「そうか」


 昭弥は、メモを見て計算する。すべて終わると溜息を付きながら答えた。


「実際は、自転車操業だな」


「え? どういうことです」


「簡単に言うと、工房と鉄道会社がぐるになっているんだ。工房は各地の鉄道会社にレールや機関車を納入しようとしていた。だが、思ったほど売れない」


「各地で鉄道が建設されていますよ」


「大半は、帝国が独自に建設している。帝国鉄道の場合は、直轄の鉄道工房で行っている。だがここは、鉄道工房から飛び出た職人達が作った工房で独自に、各地の領主へ納めている。だが、領主の建設規模は小さいし、多くない。おまけに他の工房も出来はじめて、レールや機関車を作っている。しかも建設ブームも終わりに近づいていて需要が小さくなっている。これじゃあ売り上げがない」


「確かに、帝国工房が帝国鉄道にレールを売っています。機関車も帝国に縁の深い商家に売っていて皆、買うので他の工房が売ってもあまり買い手が居ません。でも、この工房は売り上げがありますよ」


「大半がトラキアからの受注だ。トラキアは鉄鉱石が売れる。工房はトラキアに機関車とレールが売れる」


「良い事ですが?」


「だが、トラキアの支払いが問題だ。支払えること自体おかしい。鉄道で儲けられるはずがないからな」


「では、どこから来ているんですか?」


「多分、債券で得た資金の一部、下手したら全てを配当に回している」


「けど、きちんと機関車もレールも納入しています。完成したレールや機関車が山のように置かれています」


「ああ、確かにしている。しかし、資金と比べて小さい。実際作っているがより多く作っているように見せかけている可能性が大きい。それ以前に、儲かっているのならレールや機関車は直ぐに納入されるはずだ。工房にはないはず」


「言われてみれば」


「おまけにトラキア鉄道も怪しい。トラキアは鉄道の敷設どころか機関車の運用まで行っている」


 リグニア帝国では通常、レールの敷設は帝国か領主が行い、列車を走らせるのは商家だ。いわゆる上下分離方式だが、トラキアは自分でも列車を走らせている。


「我々と同じような会社ですか?」


「いや、レールだけ保有して列車が走ったら運賃が入る仕組みだが、走っている列車をトラキア領主が走らせている」


「……つまり」


「自作自演、自分で鉄道を走らせてその金を鉄道会社に入れて工房に入れている。表向きには、収入があるように見せかけているが、実際は収入なんて無いも同然だろう。むしろ走らせるだけ無駄だから、書類上で走らせているように見せかけている可能性が大きい」


「よく、持ちますね」


「まあ配当がやってきている間は誰もが信じているんだろう」


 昭弥の世界でも投資詐欺に似たような事件があった。人は儲かるという事象を見ると騙されてしまうことは、いつの時代も何処でも起こるのだろう。


「これだと近々、倒産するだろうが。それが伸びるとこちらも倒産する」


「どうすれば良いのでしょうか?」


「簡単だ。このからくりを金を貸している連中に知らせれば良い。証拠も同時に抑えることが出来ればより良い。だが……」


「何です?」


「信じてくれるか解らない。一応計算上は詐欺だと解っているんだが、より決定的な証拠さえ有れば一発で終わりなんだが、ないから無理だ」


 精々噂や怪文書を金を貸している連中にながして不信感を募らせて徐々に返済を求めさせたり、債券を売却させて価格を下げさせれば良いんだが、いずれも時間がかかる。


「わかりました。何とかしましょう」


「え?」


 セバスチャンは自信満々に答えた。


「証拠としては何が良いですか?」


「……そうだな。内部文章が一番良い。あと、輸出されていない証拠。これは港湾からの機関車の積み込み記録や、帝国鉄道を走ったという記録がないことを証明出来れば良い」


「では、早速やってきます」


 それだけ言うとセバスチャンは、ドアから出ていった。


 それからの展開は劇的だった。

 セバスチャンが消えた夜。トラキアが帝都に構える屋敷に盗賊が入ったという話が帝都に広がった。

 何しろ、寝静まった真夜中に金庫を兼ねた倉庫が爆薬で爆破され、辺り一帯に爆音が響いたのだから、隠しようがなかった。

 直ぐに、盗賊が配当金全てを盗んだという噂が流れ、配当不能という噂が流れて取り付け騒ぎが起こった。

 近々、資金を調達可能でトラキアも工房へ機関車とレールの代金を支払い予定と発表しており、問題ないと断言したことにより、一時沈静化したが、同時にトラキアと工房が結託し自転車操業しているのではないかという噂が流れた。

 それを裏付けるように工房とトラキアの屋敷から流れてきたという二重帳簿が投資家の間で怪文書として流れはじめ、納入実績が架空であるという噂が流れた。

 爆破された翌々日には、港湾の積み込み記録や、帝国鉄道の運行記録が調べられ、何ら実績が無いことが証明された。

 それからは工房とトラキアの屋敷に債権者が押しかけ、取り付け騒ぎが起こったのも当然の成り行きだった。

 そしてセバスチャンが消えてから一週間後、工房とトラキアは粉飾と自転車操業を認め債務不履行を宣言した。


「上手くいきましたね」


 セバスチャンが帰ってきたのは破産発表が為さされた日の午後だった。


「……セバスチャン」


「はい?」


「君はただの執事じゃないね」


「あ、ばれました?」


「当たり前だろう」


 悪魔で無い限り、これだけの事をただの執事が出来るはずがない。


「実は、ガリア出身は本当なんですけど、そこで泥棒をやっていたんです」


「あーなるほど」


 通りで世間慣れしている上、身のこなしが軽いはずだ。工房に自ら忍び込んだんだろう。


「あちらこちらの貴族の屋敷から金目の物を盗みまくったんですけど、やり過ぎて追っ手がかかっちゃって、ルテティアに逃れてきたんです。開拓地でどんな人間も歓迎してくれると思って」


 まあ、開拓地に札付きが集まりやすいというのは聞いたことがある。落ちぶれたり訳ありの人が一旗揚げようと植民地に行くというのは昭弥の世界でも多い。日本だって、明治時代には本州で指名手配された人が北海道に逃げ込んで開拓者になった話はある。


「ただ、ルテティアに着いた時点で金が無くなっちゃって、丁度良い具合に貴族の屋敷があって頂戴しようと入り込んだんですが」


「おい」


 何処までも盗賊だなと昭弥は思った。


「それがラザフォード様の屋敷だったのが運の尽き、御当主様に見つかって捕まってしまったんです」


「へー……」


 昭弥は驚いた。あの陽気なラザフォード伯爵が入って来た盗賊を捕まえるほどの武闘派だったとは。


「で、そのまま斬首されるところでしたが、盗賊なら屋敷を狙う連中がどこから入ってくるか解るだろう、家で警備をするなら許してやる、と言って雇ってくれたんです」


「豪快だな伯爵」


「それから務め始めて、仕事が認められてお嬢様付の執事となり、今に至ります」


「……何というか波瀾万丈だな」


「ええ、まあ」


「逃げようとか思ったことはないのか」


「まあ、命を助けられましたから恩を返さないと」


「けど屋敷の中の話だろう。王城やここ帝都なら伯爵の目もないから自由に逃げられるんじゃ?」


「まあ、そうなんですけど、逃げた後捕まったら……」


 その瞬間セバスチャンは震え始めた、はじめは携帯のバイブのように小刻みだったが、徐々に大きくなり、最後には地下鉄の車内並みに大きな音を立てながら震えた。


「おい、セバスチャン。無理に想像しなくて良いぞ」


「あ、済みません」


 兎に角、トラウマ並みの事になるのだろうと昭弥は思い、それ以上の追求を止めた。


「……まあ、今回は本当に助かった。これからも頼むことが有ると思うから、手助けしてくれ」


「良いですよ。お嬢様の役に立つ仕事であれば」


「ははは、忠義心に篤いんだね」




 その日、昭弥は工房に向かった。

 既に債権者が多く詰めかけており、その場は殺気立っていた。

 だが、帝室ゆかりの王家の旗印を押し出した昭弥が来ると、債権者達は避けるように引いて行き、道が出来上がった。


「威力絶大だな」


 最初は、単身で向かおうと思っていた昭弥だったが、債権者の群がすんなりと通すはずがないし、工房の人間も会わないだろうというセバスチャンの助言に従いユリアに頼み込んで王家の旗を借りて、使者として向かったのだ。

 難なく、工房の中に入った昭弥が見たのは、あちらこちらに物が散らかった広場だった。 炉の火は消えており、槌音も聞こえない。


「まさしく倒産した工房だな」


 昭弥は、工房の事務所に入ると、奥で踞っている工房長にしてオーナー、シュミットの前に立った。


「何か用か」


「端的に言いましょう。あなたの債務を引き受けても良い」


「ほう、剛毅ですね。で、条件があるんでしょう」


「ルテティアで工房を開き機関車とレールを作って貰う。同時に王国にレールと機関車の作り方を指導して貰う」


「おいおい、技術は工房の命だぞ。それを売り渡せと」


「じゃあ、債権者の前にいくかい? あなたの命が失われるが」


「……はん、脅迫が上手いな。いいだろう。だが本当に払えるのか?」


「先日、ルテティア王国は、帝国から一億もの融資を受けている。そこから支払えば、そこの債権者への支払いは十分だろう」


「……確かに、わかった。王国に行こう。だが、向こうで本当に雇ってくれるんだろうな」


「向こう十年分、約束しよう。こちらも協力するが、従って貰う」


「……ふん。良いだろう。工房の職人全員連れて行ってやろう」


「ありがとう」




 昭弥は工房を全て買い取り、債権者に債券を買い上げる旨を伝えると直ぐに王国の屋敷に戻った。


「良いんですか?」


「大丈夫だろう」


「でも、剛毅すぎませんか? あまりに金額が大きすぎて赤字じゃ」


「合計金額だけ見ればね。他の工房から購入しようとするよりずっと安いよ」


 事実、レールや機関車は他の工房の半額以下で購入している。


「何より製造技術を持った職人が王国に来てくれる。これは大きいよ。それを考えれば本当に安い買い物だ」


「そうですか? 帝都の工房から買った方が安いのに。なんで自前で持つことにこだわるんですか?」


「そして代金を支払う。つまり王国から金が出て行くことになるね」


「あ」


「そう、王国から金が出て行くのはだめだ。だが、工房が王国内にあれば話は別だ。王国内で金が回るから、貧しくなる事はない」


「なるほど。凄いです」


「いや、まだ始まってもいないよ。帝都での仕事が終わっただけだ。王国に帰ったらいよいよ本格的に動き出すよ」


「はい」


 二人は勢いを付けて屋敷への道を急いだ。


「しかし、こんなに上手くいくとは思いませんでした」


「そうだね。アシストがあったからだろうね」


「え?」


 昭弥の呟きをセバスチャンは聞き取れなかった。




「それでトラキアの方はどうだガイウス?」


 昭弥達が屋敷に戻る頃、帝城で皇帝フロリアヌスが帝国宰相ガイウスに話しかけていた。


「はい、早々に差し押さえを行う事になりましょう」


「うむ、これでトラキアの鉄は我らの物だ。鉄道もこれまで以上に作ることが出来るだろう」


「はい」


 トラキアが、経営難となり新規事業として鉄道を敷設しているのは帝国政府も知っていた。そしてその経営が不味いことも。

 帝国はそれを知っていて破産するまで続けさせ、頃合いを見て帝国が差し押さえ、トラキアを直轄領にしようとしたのだ。


「どのように公表しようかと思案していましたが、渡りに船でした」


「ユリアに貸しを作るのも癪だしな。勝手に動いてくれて助かった」


 だが、破産宣告をする段になると攻めあぐねた。

 もし、帝国政府自身が行うとトラキア領主に恨みを買う上、他の貴族も警戒する。かといって手をこまねいていては負債の金額が大きくなり、帝国政府自身の負担になってしまう。大きすぎて潰せないのでは意味が無い。


「連中が自らの手で行ってくれた。貸しにもならない」


「多少手助けするだけで済みました」


 帝国鉄道の運行記録や港湾の積み出し記録が手に入ったのも帝国宰相の手引きだった。

 帝国鉄道も帝都の港湾の管理も帝国政府の管轄。簡単に調べられるように、各所に指示をすれば良いだけだ。


「で、ユリア達はどうだ?」


「はい、帰国願いが先ほど出されました。いよいよ鉄道を建設する気でしょう」


「そうか。トラキアのように鉄道を敷設して借金まみれになって全て余の物になるのも時間の問題だな」


「はい、全ては皇帝陛下の物に」


「うむ、ぬかりなくルテティアを直轄地にする手立てを用意しておけ」


「はっ」

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