第10話 どうなんでしょうか。
約束の日は来た。
僕は下駄箱付近で彼女を待つ。
今日は島崎さんと一緒に帰る日だ。他の人たちにとってはありきたりな日かもしれないが、僕にとってはきっと最高な一日になるだろうと考えると浮ついた気持ちになる。しかし、時々不安になるのだ。喜んでいるのは僕だけで、彼女は何とも思っていない可能性もある。そんな風に思いたくはないが、相手の考えていることなんで誰にも分かりっこない。捻くれて考えたくないのだが、口に出してたって、本音かどうかなんてわからない。自問自答を繰り返して悪循環に陥ってしまう。最近目まぐるしく自分の環境が変わっている。
島崎さんとの交流(これは僕の中で衝撃的)+舞と裕也と話す機会が増えた。(裕也が絡んでくるだけかも。)まあ、あいつは誰にでも絡んでいるからあたり前といったらたり前なのかもしれない。
・・・特に舞が変だ。去年はあんまり話しかけてこなかったのに。(自分が話かけないのもある。)同じクラスになってからよく話しかけてくるようになった。困るわけじゃないのだが、周りのクラスメイトが不思議そうに見てくるのだ。
『あれっ二人ってよく話してたっけ。』
『あいつと渡辺って知り合い?』
クラスメイトの頭上に?が浮かんでいるのが想像がつく。
春の陽気に浮足立ったクラスメイトの恰好の的になんかなりたくもない。ちょっと異性といただけで噂になりあっという間に学校に端まで知れ渡るだろう。
舞は可愛いのだから異性からモテるだろうし、自分といることで勘違いされたら嫌だろう。
だから3人でいるのが丁度いい。
3人でいれば仲のいいクラスメイトで話が通る。
けれど僕は島崎さんと二人で一緒にお昼を食べて教室に戻ったとき、恥ずかしい気持ちや隠したい気持ちなど思わなかった。
二人で食事を取る前は島﨑さんの隣にいていいのか、彼女を嫌な気持ちに、してしまうのではないかと彼女の背中追って後ろをついて歩いていた。
ただ彼女と話をして、お昼を食べて遠くに感じていた彼女を少し近くに感じている。二人で校庭を眺めて、他愛のない話をして過ごした時間は僕の胸の中でキラキラと輝いている。思い返すと、胸の奥がギュッと締め付けられて苦しくなる。
この想いはもしかすると『 』なのではないか。僕は彼女を『 』なのかも知れない。
ほわほわと暖かい気持ちと2分した痛みが僕を駆け巡る。
ぼーっとしていると、背中を後ろからポンポンと軽いテンポで叩かれる。
「櫻井君。どうしたの?具合悪い?」
はっと顔を上げると少し不安そうにこちらを見ている島崎さんがいた。
「別に調子悪くないよ。色々考えてぼーっとしてただけたがら。」
「考え事?悩みとかだったら話きくよ。」
こちらを真っ直ぐ見つめて真面目に僕に接してくれる島崎さんに純粋に嬉しくなる。
けれど、島崎の事を考えていましたなんて口に出していいものか分からず「大丈夫だよ。」と明るく返事をした。
明るく振る舞っても島崎さんは納得がいかないように見える。
「私とのやりとり負担に感じてたりする?」
「負担?」
「だって急にこんな事言うのも変だなって私も思うし、普通なら断わるじゃない。」
「そうかな?」
「そうだよ。」
僕は負担に何か思ってはいないし、島崎さんを不安にさせてしまってる。何とかしようと僕はとっさに彼女に言った。
「僕は変だから、別に普通じゃなくてもいい!!」
島崎さんは目を大きく開いてキョトンとこちらを見続けている。
「櫻井くんは変なの?」
「変わってて別にいいよ!手紙なんて書いたこと無かったし、色々勉強になるし、島崎さんとこうやっている事を負担になんか思ってないよ。むしろどんと来い!」
支離滅裂な事を言ってる気はすごいする。
けど、島崎さんは笑いながら口にする。
「じゃあ、私も変わってるね。」
「そんなに?」
「うん。変わってる。」
唇の口角を上げて笑う。彼女が一瞬真顔になった気がした。
気だけかも知れないしと僕は考えを振り払った。
笑っている顔の奥に何かあるかなんて今の僕には分かるはずなかった。
二人で靴を履いて、並んで歩く。
部活の準備をしている生徒や僕らと同じように帰宅している生徒も見える。
彼女の隣で僕よりも歩幅の小さい彼女のペースに合わせて僕も横に並んで歩く。
桜が道に広がっており、絨毯みたいに敷き詰められて舞っている桜をみると儚げて、幻想的に感じる。
一番最初に彼女隣を歩いた時は落ち着かなかった。
2回目は一緒に屋上に向かうまで落ち着かなくて、僕が側に居ていいのか不安でしょうがなかった。
僕はクラスでも目立つ訳でない。しかし、彼女は目立つ存在で、華やかでもうそりゃあキラキラした人。
不思議と人が集まって寄ってくる。
けれど、こうして僕は彼女の横に並んで当たり前のように振る舞って歩いてる。気恥ずかしさや、後ろめたさの様なものは感じなくなってきている。
まだ周りの目は少し気になるが、嫌な感じはなくなってきた。これも彼女の性格なのだろうか。
僕ばかり勝手に意識している気がするが島崎さんはどうなのだろうかと思う。
彼女は『好き』が分からないと言った。よく自分を知らないで好きと言えるのかとあの時に言っていた。
あの時の表情は冷たくて、僕の知っている島崎さんとは違う人ではないかと。
それっきりで彼女はいつものニコニコとした笑顔を見せてくれている。
女の子というのはそういうものなのか、それとも島崎さんだけなのか。
万が一僕が彼女に『 』と言われたならー
彼女の横顔を見ながら歩いていると、ずっと黙っていた彼女が足を止めて僕の顔を見る。
「あんまり見られると恥ずかしいんだけど。」
ちらちらと視線を僕に向けている彼女に「ごめんっ!」と謝罪する。
「やっぱり何かあったの?」
真剣な様子で僕の瞳を覗き込む。
僕は彼女に何もかも見透かされそうな気持ちなってくる。
じっと見つめられていると誤魔化せそうになく、そして僕も照れくさく、恥ずかしい。
「その。島崎さんがこの前好きが分からないって言ってた事考えてて。」
島崎さんは足を止めて僕の顔をしっかりと見据える。
僕の次の言葉を待っている。
僕はそれに答えるように口を開いた。
「誰かを好きになったことがない自分が、その人を知っていけば好きになるかもしれないって島崎さんに言うのも何かあれだったなって。」
「何かあれって思ったの?」
「うん。僕がそういう経験をしてれば自信を持って『これが好きになるってこと』って伝えられるのかなと」
島崎さんと手紙のやり取りをし始めて、一緒にご飯を食べて見たりしてみて、彼女をもっと知っていきたいと思った。
彼女はどう思っているかは定かではないが。
彼女は黙ってこちらを見ているだけで口を開こうとはしなかった。
僕らの周りだけ時間が止まったように静かになる。周りの景色だけが、時計の針を進めて動いている気がする。
周りの話す声や風の音が耳に入ってくる。
僕は目の前にいる彼女の返事を待っている。
軽く話した僕の内容は彼女に取って真剣に考える内容だったらしい。
彼女に声を掛けようと口を開こうとすると顔を下げて地面を見ながら僕に言った。
「好きって事を他人に教えたり、伝えたりする事ってできるものなのかな。」
彼女が何を言いたいのか僕にはさっぱり分からない。
顔を上げずに地面の一点を見つめながら彼女は続ける。
「好きって一体どんなものなんだろうね。」
僕は彼女に頭で考えず口に出して返答してしまった。
「一緒にいたいと思ったり、手を繋いでみたいとか、その、色々あるんじゃないのかな。」
彼女の顔色を伺おうと彼女の肩に触れようとした時、彼女はぐっと僕に近づいて顔を近づける。
僕の制服を掴んで身体をぴったり寄せて耳元で囁く。
「こんなふうに?」
僕の心臓は口から出そうになる。
僕はどうにも出来なくて、その場に固まる。彼女の左頬が、左手で掴まれている制服が、耳に囁かれた声によって、僕の頭は真っ白になった。
彼女の大胆な行動は周りの生徒の視線を釘付けにする。
僕はそっちのけで彼女のは続ける。
右手を僕の背中にまわして寄り密着させる。
より近づくことで彼女の体温を肌で感じる。
「櫻井君の心臓凄くドキドキしてるよ。私はどんな感じがする?」
「どんなって言われても。」
冷静な声で耳に囁やき続けられ、
何も考えられない。僕は接触してる部分に意識が集中して、顔は沸騰しそう。
島﨑さんから目線を離して周りを見渡すと周りの生徒達に見られている。
僕はこの場でドラマの主人公の様なドラマティックな展開を起こしている。僕を抱きしめて動かない島﨑さんを肩を押して引き剥がした。
引き剥がそうと力を入れるが、彼女はくっついて離れそうにない。
「 」
声が小さくて聞こえない。
何か呟き彼女は顔を上げて僕を見上げていった。
「櫻井君、顔真っ赤だよ。」
君のせいだよ!!とは言えず。周りの視線と彼女突然の行動に耐えらない。
僕は島﨑さんを無理やり引き剥がして、距離を取る。息が運動もしてないのに浅くなる。取り敢えずこの場からすぐにでも逃げないとヤバい。
けど、島﨑さんを置いてもいけない。
汗が顔から伝う。冷や汗なのか緊張からなのか止まらない。
島﨑さんは周りを見て、からかうかのように僕の手を取って走り出す。
「よしっ。ここから退散するよ!!」
彼女と二人でこの場から一目散に逃げた。
彼女に引っ張られ繋がれる手の暖かさと周りの痛いくらい注がれた視線が今後僕にどんな影響をもたらすなんて考えたくもない。
僕と彼女はその場から立ち去った。
島﨑さんの行動は謎過ぎて僕には計り知れない。
(2)
彼女に手を引かれ、学校の敷地から立ち去り、駅の手前の寂れた商店街に着いた。
一度立ち止まって振り返り、彼女は手を繋いだまま僕に「付いて来て。」とそのまま歩きだした。
互いに息がきれて、僕なんか肩で息をしている。
進む速度が遅くなったおかげて息ができる。
はぁはぁと浅くなっている呼吸を整えながら歩く。
僕らがいる商店街は昔はさぞ人がいましたと店がたくさん並んでいたらしいが、今じゃ閑散としている。
並ぶ店がちらほらシャッターを閉めていて、今じゃってるお店は肉屋と魚屋、野菜屋と、コーヒーが不味いと評判な喫茶店(料理は美味しいらしい。)
地元の老人達が買い物にきたり、肉屋で高校生の激安コロッケの買い食いしたり。とにかく、どの店もほそぼそと経営を続けているのだ。
彼女は僕を何処に連れていきたいのだろうか。
手を繋いだまま互いに無言で足だけ進めていく。
もう色んな事が起きすぎて頭が追いつかない。
数分歩いて彼女のは商店街から少し外れた場所に僕を案内した。
焦げ茶色のシンプルなドアの前で「開けてみて。」と僕を促す。
僕は不審に思い、ドアの周りを見渡す。特に看板とかもないし、何屋なのかも分からないと。
彼女とドアを訝しげに見比べる。
これ以上問題が起きたら大問題だ。
僕の高校生活が破綻する。さっき事でもう、平穏無事には過ごせない気がする。
島﨑さんは察したのか笑いながら「もう、何もしないよ。」も手を振る。
僕はゆっくりドアノブに手をかけて回す。慎重に覗き飲みながら中に入ろうとすると、後ろから「ほらっ早く入ろうっ。」と背中をグイグイ押してくる。
「ちょっと押さないで。」
「だって押さないと中に入らないでしょう。」
根負けして僕はそのまま勢いよくドアノを押してしまった。
そのまま、店の中に入る。
カウンターの越しに中年の男がカップを丁寧に磨いている。
こちらをちらりと見て、無言のまま再びカップを磨き始めた。
島﨑さんは我関せずで「店長ー!!コーヒーと紅茶一つずつ。ケーキは店長のおすすめで。」と言い放ち、
窓際の席に僕を案内する。
店長と呼ばれた男はカップを片付け始め、そそくさと準備をし始めた。
僕はこっそり小さい声で質問する。
「勝手に注文していいの?」
島﨑さんはニコニコと「大丈夫!ここメニュー表ないの。お客さんもあんまり来ないし。」
店長は、今の言葉を聞いてぼそっと「来ない訳じゃない。」とつまらなそうに返事をする。
「最近はお前がよく来てる。それに、俺は騒がしいのはゴメンだ。」
島﨑さんは店長を見ながら、「そんなんだからお客さん来ないんだよ。」からかうように言う。
ふんと言葉を無視しながら店長は豆を引く準備をし始める。
僕は二人のやり取りを眺めていると椅子を引いて僕を手招きして待っている。ささっお座りくださいと言わんばかりに彼女は僕を見ている。
僕はそれに合わせて彼女の準備してくれた椅子に腰掛ける。
彼女は僕の反対側の席に座った。
僕と彼女は木の丸テーブルを間に挟んで向かい合う。
テーブルに肘を付いて頬に手を当ててこちらを見てくる。
僕が何を言わんとするのが分かるのか口を開くのを待っている。
無言のまま見つめ合ってると、音楽も何もかかっていないこの店は店長が準備をする音が聴こえてくる。
島﨑さんに言いたいこと、聞きたいことが山程ある。
何故あんな事をしたのか聞き出したい。けど、聞いたところで素直に教えてはくれないだろうし、明日の学校中の噂の的になる。
もう、どうしていいのか。
頭を抱えて深く大きな溜息をついた。
子供っぽくこちらの顔色を伺うよう覗き込んでくる。
「どうしたの?」
分かってるのに聞いてくるのか島﨑さんは。
「張本人がそんなこと言うの。」
確かに、うん。そうだねと頷く。
興味がなさそうに自分の髪の毛を軽く引っ張って遊んでいる。
ゆっくり顔を持ち上げると両手で僕の顔を挟んで僕の瞳を覗き込む。思いの他距離が近くて僕は顔をそむけようとするが彼女がそれを許さない。近づく彼女は僕に一言言った。
「こういうことされるとドキドキするの?」
「それは…」
当然至極に僕の心臓はどくどくと脈打つのだ。拒否も出来ないでいる。
これが、彼女に対する僕の答えなのだ。彼女は僕の答えなんて分かっているずだ。
確信しているのに、底意地が悪い。
彼女はこんなにも意地悪だったのか。
目を伏せようとしたら彼女は「こっちを見て。」と一言言った。
僕は目を見開いて彼女を見ると子供みたいに見ている。
きっと誰にも見せたことのない彼女の素顔の一端を僕はまたみているのだろうか。
あの時もこの眼を見た気がする。
ぱっと両手を離して僕を開放する。
「じゃあ本題ね。櫻井君は今私に胸をときめかせているとします。」
口をぽかんとして唐突な彼女の言葉にただ耳を傾ける。
彼女は淡々と続ける。
「じゃあ、櫻井君は私に触られてドキドキしてる。ちなみに私に好意もあって性的な目でもみてると。」
「性的な目って!!それはどう言う事!?」
「えっ。見てないの?男の子って大抵みんなそんな目で見てるのかと思ってた。」
見てないとは言い切れない自分が悲しくなる。
思考を巡らせているとスッとマスターは音を立てずにすっとコーヒーを置いた。彼女の前には紅茶のカップが並ぶ。
彼女は紅茶のティーカップを手に取り一口飲む。
あれって僕の紅茶じゃないの。
島﨑さんがコーヒー飲むんじゃないのか。
喉をこくんと鳴らして紅茶を流し込む。
「けど、それって好きとかじゃなくてさ、思春期だからとか異性だからとか優先的で興味があるんじゃないの。ただその身体にさ。自分と違うものに。」
好きって何なんだろうね。と、興味を持ってきた島﨑さんは興味がまったくなさそうに僕に話す。
紅茶に砂糖を入れ、かき混ぜながらさらに続ける。
「触って、触れて、快感を楽しんでるんじゃないの。クラスの子だってキスだったり、セックスしたのって自慢気に話してる。私はニコニコしながら笑顔で聴くの。ああ、ただ周りより上の立場になってマウントを取りたいだけだって。周りのお友達より優位に立ちたいだけなんだって。」
淡々と感情なく語る彼女を見つめ続けてる。もう、頭の処理が追いついていかない。
僕とやり取りをしたいと言った彼女はまさに別人物のようだ。
ぽかんとしながら話を聞いていると彼女は気づいて話しかける。
「櫻井君と友達になりたいと思ったのは本心。嘘じゃないわ。」
その言葉を聞いて胸を撫で下ろす。
目の前にあるコーヒーにテーブルの脇にある角砂糖を手に取り2個入れる。
ティースプーンでコーヒーを混ぜながら「うん。良かった。」と僕は呟いた。
彼女も何か安心した顔をしてカップを持ちながらニコリと微笑む。
「私も良かった。一安心。ねぇ。こんな私で嫌にならなかった?」
コーヒーを混ぜる手を止めて僕もやっと声にだす。
嫌いにならないかイヤにならないかなんて聞かれたって僕の返事はもう前にしている。
「嫌いになったりしないよ。」
「本当に。」
「うん。今日色々あって驚いたけど。後、明日学校行って色んな人に聞かれるのは嫌だ。」
「うん。」目を伏せがちに頭を下げる。
「急に抱きつかれたのもビックリした。ドキドキもしたよ。あと、その、島﨑さんの事もそりゃ異性の目で見ちゃうよ。けど、嫌いになったりイヤになったりなんかしないよ。僕は君と話すようになってから日も短いし、学校での島﨑さんしかしらない。そりゃその姿が全部じゃないと思うから。まあ、急に感想は言えないけど。」
格好良く締めたいけど、内心は何故あんな事をするのか、好きって何なのかって聞かれたって上手く説明なんか僕には出来やしない。なんせまともに恋愛経験なんかない。彼女に言ってるのはちまたの本や他人から聞いた受け売りを伝えてるのだ。
異性に対する『好き』とは一体なんなのか。
僕は島﨑さんに感じるこの気持ちは『好き』なのだろうか。思春期だから、異性だからなのか、思いたくないが性的な欲求か。
僕はもう頭が回らない。
目の前にぬるくなったコーヒーを一気に喉に流し込む。今日の事も何処かに流せればいいのに。
コーヒーは苦いから僕は苦手だ。
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