第9話

 ネコの町にやってきた。

 ゴメンまちがいた。

 港町にやってきた。時刻は昼時、ファストフードが目立つが、さびれた商店街に二つ三つ、定食屋が見える。

 まぁ、漁港だけに猫は多い。そこかしこにネコが……ネコがいる。

 別に背を撫でたいわけでもなく眺める。眺めながら飯処めしどころをさだめて入店。

「シラス丼一つ」

 生とか釜揚げとかどうでもいい。僕は、そこにこだわらない。

 大根おろしと生姜、少しの醤油があればいい。あ、ご飯は大盛で。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る