第7話 夏休み前⑥
まさに夏の嵐が如くの勢い。
明屋の疲れた表情を見ながら海士は苦笑いを浮かべた。
「ちっこい体に似合わず、相変わらず台風みたいな先輩だな、付き合うのか?」
「ああなった先輩は止められないよ、先に帰ってて」
明屋は満艦飾に続いて階段へ向かう。
「台風といえば、、」
後ろから海士が声を掛ける。
「この前の台風でさ、島の砂浜に漂流物がたくさん打ち上がったんだ。あした清掃活動があるから良かったら参加してくれ」
手を振って海士に応える。
………先輩が残した誤解は夏休み明けまで解けないだろうなぁ
明屋はブルーな気持ちをそのままに満艦飾を追った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます