第12話 『Ex.ネットの片隅で1』



28:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(木)

自宅警備員俺、いずれ来る現代ダンジョン出現に備えて筋トレ中

ついにステータスが出現す


34:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(木)

自宅警備員俺、いずれ来る異世界転移に備えてランニング中

同じくステータス出現す

しかし未だ解読ならず


40:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(木)

俺以外にも†選ばれし者†が存在したのか

ちな普通の大学生、レポート作成中に出現

あと、日本語でおkって言うと表記が日本語になるぞ。


52:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(木)

>>28、>>34、>>40

なんだこの流れ


55:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(木)

ネタなのかガチなのか判断に迷う


61:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(木)

>>55

ネタだろ

……ネタだよな?

真っ先に出現すべき俺に出てないもんな?


70:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(木)

>>61

お前も外走ってみればいんじゃね?


71:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(木)

>>70

もう走ってんよ!!!!!



904:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(日)

俺>>61だけど

出たわ、ステータス


909:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:20〷/〷/〷(日)

>>904

お前三日も走ってたのかよ







    トークルーム かほ♡いつき



>いつき

何か家の裏に変なのみっけた

山の斜面とこ


>いつき

【写真】



                   <

            【?のスタンプ】


                   <

           なに?洞窟?古墳?



>いつき

わかんね


>いつき

ちょっと中見てくるわ


                   <

           えー、危なくない?

           やめときなよ


                   <

               聞いてる?


                   <

                  ねぇ


                   <

               【電話】

             【キャンセル】


                   <

               【電話】

             【キャンセル】



―――――――――今日――――――――



                   <

               【電話】

             【キャンセル】


                   <

              ねぇ、いつき

              お願い

              電話出て






アントン:

おいおい、そんな化け物本当に居たのか?

メイキャップじゃなく?


ジャスティン:

本当だって!デビルみたいな顔した猫が俺に襲い掛かってきたんだ!

咄嗟にレミントンぶっ放さなきゃ危なかったぜ


ソフィー:

信じられないだろうけどホントなのよ、私も一緒に居たの

ジャスティンがデビルの頭を吹き飛ばしたんだけど、死体は消えちゃったわ

血痕も、最初から何も無かったみたいに

でも……


ジャスティン:

化け物をぶっ殺したと思ったら俺の前にディスプレイが浮かんでたんだ!

触れないし妙な文字が表示されてるが読めないし

ありゃあの化け物どもの使ってる文字か?


ソフィー:

私にはそんなもの見えないのよ

彼、おかしくなっちゃったわ!


アントン:

ジャックもクラックも程ほどにしとけよ、ジャスティン

にしても、それでお前の家はあんな物々しいことになってたのか


ジャスティン:

軍の連中、なんの説明もせず俺たちを追い出しやがって!

必ず訴えてやるからな!


ソフィー:

まぁ、お金も出してくれてるし、ホテル暮らしも悪くないじゃない

あんな恐ろしい化け物の巣が近くにある家なんてとても暮らせないわ


ジャスティン:

あそこは親父から継いだ俺の家だ

かなr


アントン:

なんだ?


ジャスティン:

ディスプレイから何か出てきた

なんだこれ、石か?





※ジャックとクラック……ヘロインとコカインの隠語。意:薬でもキメてんのか。

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