012:邂逅

「─────落ち着いて、慌てずに! 3列に並んで進んでください!」


 男性の力強い声が響く。だがその音も、遠くから聞こえる不気味な爆発音にかき消されてしまう。無数に続く人の列、そのそばで声を張り上げながら、背の高い男性が人々を誘導していた。

 その男性は、リルドラケンと呼ばれる種族だった。二足歩行をする小さなドラゴンのような風貌で、体には硬い鱗があり、長い尾と大きな翼を背に持っている。その体は鍛えられ引き締まっており、まるで屈強な戦士のようだった。彼はてきぱきと人々に指示を出し、隊列を整えている。


 周囲は酷い有様だった。彼らが歩く街路はひび割れ、ガラスが道路に散乱している。建物は崩落して近づくことすらままならない。歩いている人々は着の身着のままといった様子で、疲れ切った顔をしている。


「……本当に、何が起きたっていうのよ」


 指示を出す彼の隣でそうつぶやいたのは、ドワーフの女性だ。明るいピンクの髪をローツインテールで結んだ彼女は、丸眼鏡を押し上げつつ周囲を見渡している。眼鏡の奥の蒼い瞳は、静かな蒼い炎を思わせるようで、どこか勝気な印象を思わせた。背の低い彼女の側には、同じくらいの背丈の少年が立っている。


ご主人様マスター、この辺りは危険だと思います。僕たちも、あの男性の指示に従って、安全な所へ移動した方が良いかと……」


 少年はドワーフの女性へとそう声をかける。その瞳には不安の色が浮かんでいた。青い瞳に、白髪の少年。陶磁のような美しい肌には、ところどころ機械的な部品パーツが備わっており、彼がルーンフォークであることを示している。

 彼らは人造の種族であり、この時代の驚異的な魔動機技術によって産み落とされた人々だ。人造とはいえ、人間に限りなく近い見た目と、人間と同等の知恵と感情を持っており、この時代において共に生きる隣人たちとして認識されていた。


「スチュワート、困っている人がいるなら助けないと。あたしたちも手伝いましょ」


“スチュワート”と呼ばれた白髪の少年は、顔をぱっと輝かせながら主人マスターに付き従う。


「あの、あたしたちも手伝います」


 ドワーフの女性は、リルドラケンの男性の元へ行きそう告げる。気が付いた男性は、相好を崩しながら、柔らかな口調で対応した。


「あぁ、とても助かります! ………おや、貴方もしかして“アリッサ・スピノサム”さんですか?」


 ふと、気が付いた様子で男性はドワーフの女性へ声をかける。


「あっと……えぇ、その通りです。まさかあたしのこと知ってる人がいるだなんて」


“アリッサ”と呼ばれた彼女は、少し気恥ずかしそうにしながら肯定した。


「勿論、知っていますとも。“戦隊ヒーロージャスティズ”の初代ピンク役だったでしょう? 学生たちにファンがいるので、私も知っているのですよ」

「そ、そうですか……あはは、お恥ずかしい。あの、学生ってことはもしかして教員の方だったり……?」


 アリッサは話をそらすようにして、リルドラケンの男性へと話を振る。男性は静かにうなずき、


「えぇ、申し遅れましたが、私の名前は“タイヴァルド・エデンズ・ハロウズ”。ハーヴィン国立大学の方で教鞭をとっております」


 と、丁寧に名を名乗った。その名前に、スチュワートが目を丸くしながら、


「あ、もしかして探検家“神域探しエデンヴァルド”タイヴァルドさんですか!? この前テレビに映ってました!」


 と、やや興奮気味に語りだす。世界的にも有名な探検家であり、数々の調査探検を行い蛮族とも戦闘を行ったことがある、その界隈では伝説的な人物なのだという。


「はは、こうして面と向かって少年に言われると、すこし面映いですね」


 タイヴァルドは頬を掻きながら、そうつぶやいた。そうこうしてると、街路の脇道、崩れた建物の合間を縫うように、一人の女性がこちらへ歩いてくる。すらりとした長身痩躯のその女性は、美しい白金の髪を揺らしながら一歩、また一歩と歩んでいる。その姿はどこか妖艶で、暗い闇夜の月を思わせる美しさと、儚さを感じさせる。


「タイヴァルド。私に仕事を押し付けておいて、呑気におしゃべりですか?」


 彼女はタイヴァルドの目の前に立ち、そしてその隣にいるアリッサとスチュワートを見下ろしている。


「いえ、この方たちは進んで私たちの手伝いをしてくれるという方です。その前に、すこし自己紹介をしていたのですよ」

「そう……手伝いをね。こんな情勢下でありがたいこととはいえ、変わった方々のようで」


 そういい、白金の髪をかきあげる。ちらりと見えた耳は細長くとがっており、彼女がエルフであることを示していた。どこか超然としたこの態度も、悠久の時を生きるエルフならではのものなのかもしれない。


「私は“ルナ”、そこのタイヴァルドと同じ大学で、たまに教鞭をとっています。普段は森にいるのですが……」

「ルナ……あの、それってもしかしてリリアノヴァの森のことですか? あたし、昔ロケでそこに行ったことがあるんですよ!」


 その名に聞き覚えがあるのか、アリッサは顔を上げてルナを見上げる。この街からしばらく行った場所にある、リリアノヴァの森には森を管理する“魔女”がいるというものだ。アリッサは、かつてその森へと向かったことがあった。


「おや、では貴方はいつぞやの……では、そちらの少年は?」


 ルナは紫色の瞳をアリッサからスチュワートへと向ける。


「あっ、僕はご主人様マスターに仕えている、ルーンフォークのスチュワートと申します!」


 スチュワートはくりくりとした瞳を向けながら、ぺこりと礼儀正しく挨拶をする。彼は再び顔を上げて、


「その、それで何かお手伝いできることはないでしょうか?」

「では人々の誘導をお願いできますか? この先の研究所に向かっていましてね」


 と、タイヴァルドは言う。


「研究所……どうしてそんなところへ?」


 不思議そうな表情でアリッサは尋ねる。その問いに答えたのはルナだ。


「この近隣では、その研究所が最も避難場所に優れているのよ。耐震性も高いでしょうし、魔動機による防衛機構も生きているかもしれませんから」

「これだけの人々を収容できるかは分かりませんが、放置するわけにもいきません。できる限り生存の可能性の高い所まで彼らを導かねば」


 タイヴァルドはそういい、再び人々の列を整えるために大きな声を上げ始めた。それにならって、スチュワートも人の波にもまれながら懸命に声を張り上げる。人々は彼ら4人組の活躍もあり、この状況と規模の割には冷静に進んでいった。



 しばらくすると街路の先に、巨大な白い建物が見てきた。無機質な石材でできた建物は頑丈そうな作りで、外観から見たところひび割れや崩落も起きてはいないようだった。建物を囲うようにして、数mはある高くて厚い塀に囲まれており、その塀の上には魔動機がいくつも配置されている。


 その建物を見た人々は、ほっと安堵の息をつきながら街路を進んでいく。安全な場所で休みたいのか、人々は足早にその建物へと向かい始めた。


「ふーっ……老体にこれは堪えますねぇ……」


 散々大声を張り上げ、人々を誘導してきたタイヴァルドは額に流れる汗をぬぐいながら息をつく。


「タイヴァルドさん、誘導ありがとうございます」


 その隣では、同じようにアリッサが息をつきながらタイヴァルドへ声をかけた。その言葉に、タイヴァルドはふっと笑い、


「いえ、これも仕事の内ですから」


 と、どこか嬉しそうに答える。人々にもみくちゃにされていたスチュワートは、すこしふらつきながらも、タイヴァルドと同じく嬉しそうに人々を眺めている。


「でも、これであの人たちも安全な場所にたどり着けましたね! 本当によかった……」

「さて、それはどうでしょうねえ」


 その声に、冷静な言葉を投げかけたのはルナだ。


「ここもどこまで持つのやら。例え無事に過ごせたとしても、籠って新たにコミュニティを築く必要が出てくるでしょう。私はそんな面倒なことはお断りしますよ」


 研究所の敷地へ、我先にと進みだす群衆を見ながらそう呟いた。確かに、あの群衆をまとめ上げ一つのコミュニティとして機能させるのは大変なことだろう。


「まぁひとまずは、ここまでの無事を祝いましょう、ルナ。……おや、あれは誰でしょうね」


 タイヴァルドは研究所の入り口を指さす。その指さす方には、奇妙な二人組が立っていた。一人は男性で、この非常時には目立つ白衣を着ている。どうやら研究所の職員のようで、慌てて駆け込もうとする人々に声をかけて回っているようだ。ひょろりとした背格好に、後ろでまとめた髪、どこか頼りなさげな風貌だ。


 その隣には、獣耳の少女が男性と同じように懸命に声をかけて回っている。やや明るい茶色の髪を二つ結びのおさげにしており、あちこち走り回るたびにせわしなく揺れ動いている。背は低く、歳は10歳前後だろうか。スチュワートと同年代のようにも見える。スカートの切れ込みから伸びる、ふさふさとした尻尾と頭の獣耳から、リカントの子どものようだ。


 リカントとは、人の身体と獣の特徴をもつ人々のことで、アルフレイム大陸でよく見かけられるポピュラーな種族でもある。人間と同じ知性を持ちつつ、頭部を動物の姿に変えることで、並外れた力を発揮することができる。

 少女の獣耳と尻尾から犬のリカントのようで、遠目からでもぴょこぴょこと耳と尻尾が動いているのがわかる。


「お、押さないでくださ~い! ゆっくりと、だ、だいじょうぶ、皆さん受け入れできますから!」


 白衣の男性の頼りない声が響き渡るが、人々はそんな声は聞こえてないのか、施設の中へと押し合うようにして進んでいく。


「ゆ、ゆっくりなんだよ! おさないでっ!!」


 その隣では、獣耳の少女が同じように叫んでいるが、その声も届かない。


「どうやら、研究所の人みたいね」


 アリッサはその二人を見つつ呟く。タイヴァルドもそれを見て、


「我々は後でゆっくりと入ることとしましょうかね」

「そうですね、蛮族の襲撃がないとも限りませんし」


 と、タイヴァルドとルナは落ち着いた様子で人々を眺めていた。


「人物検索……座標検索……ダメですね、《アル・メナスネットワーク》が復旧する様子もありませんし。うぅ、お名前を検索できないのがこんな不便だなんて」


 スチュワートは研究所と、職員らしき男性のことを検索しようと自身の端末を起動するが、ネットワークはダウンしているのか調べることもままならない。


「あら、人の名前など覚えなくてもすぐに使わなくなるじゃないですか。私は生徒の名前なんて、1割も覚えてませんよ」


 スチュワートの様子を見たルナが口を開く。


エルフルナに比べれば、大抵の人の寿命は一瞬の内ですから、そう感じるのでしょう。私は問題児の名前がイマイチ忘れられなくてねぇ」

「なるほど、そういうものなのですね……僕はつい癖で調べてしまうんですけど────」


 スチュワートがそう呟きかけたその時、不気味な地鳴りと共に、地面がぐらりと揺れる。その揺れに波及するように、まだ研究所内に入り切れていない人々に、不安と恐怖が伝播した。叫び声が響き、パニックに陥る人々を他所に、地面は再びぐらぐらと揺れ始める。


「これは……気を付けてください、マスター! 皆さん!」

「おやおや」


 スチュワートの声が響き、ルナが眉を顰める中、巨大な地震の余波は少しずつ収まっていく。しかし、人々の恐怖がすぐに消えることはない。揺れが収まった今も、恐怖と混乱に落ちた人々は立ち直れずにいる。


 そして、この地震が引き起こしたものはそれだけではなかった。


 耳障りな音を立てて崩落するビル群。地面に開いた地割れや、陥没した地面から嫌なにおいが立ち込める。それは肉と獣を混ぜたような、強い刺激臭だ。そして、彼らは現れる。混乱と不安を引き連れて。


「────あれが、蛮族」


 アリッサがそうつぶやく。目の前の瓦礫の隙間から、巨大な割れ目からは異形の姿かたちをした生物たちが、こちらを見ていた。その目には嗜虐的な光が映り、その表情は暴力的な喜びに歪んでいる。

 無数に現れたそれらは、叫び声をあげながら一斉にこちらへと走りこんでくる。人々は恐怖と混乱のあまりドミノ倒しにその場に倒れ、その余波で白衣の男性と獣耳の少女は人々の塊からはじき出された。


「きゃっ……!!」

「あぁっ、“ライカ”!!」


 少女の悲鳴と共に、白衣の男性が叫ぶ。列からはぐれた、哀れな少女を蛮族は見逃さなかった。もっとも弱く、自らを守る術すら持たない少女めがけて、妖魔ゴブリンの群れが突っ込んできた。その手には薄汚い刃物を握り、狂喜に歪んだ表情で武器を振り上げる。


「────あ……」


 獣耳の少女は、恐怖で目を見開く。その目の前には、鋭い刃物が振り下ろされていた。迫りくる死の刃に、少女は全くの無防備で、もはやそれを回避することはできない。少女は諦めて、ゆっくりと目を閉じようとした。その時だった。


 宙を蹴り、空をかけるようにして何かが勢いよく近づいてきた。それは、空を蹴り上げるようにして空中で一気に加速し、今まさに少女へ凶刃を振り下ろそうとしたゴブリンの頭部へ、強烈な飛び蹴りをくらわしていたのだ。乾いた砕けるような音が聞こえ、少女に襲い掛かったゴブリンは、勢いよく吹き飛ばされていく。

 それは、ゆっくりと少女の前に立ち、眼鏡をはずして声を上げる。


「────ジャスティスピンク参上ッ!! 正義は皆の心の中に!」


 そう叫んだアリッサは、凛とした表情で目の前の蛮族たちと相対するのであった。


「あ……あの、あ、ありがと……」


 獣耳の少女は、戸惑いながらもアリッサへと声をかける。アリッサは少女の手を取り、


「大丈夫。もう安心して、ヒーローはここにいるもの。ライカちゃん、よね?」

「は、はい……」

「ここはあたし達に任せて、あの白衣の人と一緒に下がってて」


 ライカと言われ、こくりと頷いた獣耳の少女は、しっかりとした足取りで白衣の男性の元までさがっていく。そして、入れ替わるようにして、アリッサの元へ3人が駆け寄った。


「……いやー、まさか生で“戦隊ヒーロージャスティズピンク”のセリフが聞けるとは。なんとも貴重なシーンに立ち会えたものですね」

「あれが戦隊ヒーローというものなのですね、初めて見ました。なんというか……騒々しいのね」


 タイヴァルドとルナは、突然飛び出していったアリッサに驚きつつも、妖魔の気を引いているうちに混乱した人々を落ち着かせていたのだ。タイヴァルドは聖印を、ルナは妖精を従えていた。


「うぅぅ……この歳でまさかあの名乗り口上上げるなんて、恥ずかしい……」


 頭を抱えそうになるアリッサをみたタイヴァルドは、


「隠す気ゼロじゃないですか。有名なんですから、一生名乗ればいいと思うんですけどね。ドワーフはほぼ見た目不老のようなものでしょう?」

「いやぁぁぁ~! そういう事じゃないんだって! あたしもう27なのよ!?」


 と、アリッサは小さく悲鳴を上げる。


「マスター……とってもかっこいい────い、いえ僕はなにも見てませんから!」


 つい素直に感想を述べそうになったスチュワートは、アリッサの猛烈な視線を受けすぐに言葉を裏返す。そんな4人組に、先ほどの白衣の男性が少女を側に連れて駆け寄ってきた。


「ま、まさか貴方たちだけで蛮族と戦うつもりですか!? 無茶です!」

「では、貴方はどうするというのです。ここで蛮族あいつらに殺されてもよいのです?」


 ルナは駆け寄ってきた男性をちらりと見て、そのまま目の前の蛮族たちへと目を移した。少なくとも、妖魔が数体。それ以外にも、崩落した市街地の方からはぞくぞくと高位の蛮族が押し寄せてきているようだった。


「それはっ……」

「まぁまぁ、ここは私たちにお任せください。この程度なら“慣れて”ますから」


 タイヴァルドは白衣の男性にそう告げる。そして隣の少女に目をやり、


「貴方は、貴方の守るべきものがあるでしょう。私たちも全力を尽くしますから、貴方も貴方がやれることをやるべきではありませんか?」


 その言葉に、白衣の男性は少女の手を取り、ぎゅっと握った。それはどこか決心したような表情だ。


「……分かりました、私は私のできることをします。申し訳ないのですが、数十秒、私に時間をください」


 白衣の男性は、手に持っていた板状の魔動機タブレットを素早く操作し始める。どうやら、何か策があるらしい。


「あ、あのお姉さんたち……」


 獣耳の少女は、アリッサたちの方へと一歩進む。その表情はいまだ混乱と不安が混ざっているが、男性と同じように決意した声で4人へと声をかけた。


「その……気を付けて! ボク、ちゃんとお礼、したい……から!」


 そして少女は、再び白衣の男性の隣で、彼の裾を掴んで4人のことを見つめるのだった。



「さすがに、子どもにあんなことを言われたのでは、引き下がるわけにはいきませんねぇ」


 タイヴァルドは朗らかにそうつぶやき、静かに戦うための準備を始める。


「そうですね。……このままでは、せっかくここまで来たのに、研究所も壊されてしまいそうですし。それは困りますから」


 ルナは数歩前に歩みだし、小さく妖精語を呟きながら前を見る。


「……あぁぁもう! パニックが収まるならなんだってするわ! スチュワート、時間を稼ぐから手を貸して!」


 アリッサもまた、小さく息をつきながらもその瞳を闘志に燃やす。助けを求めるものを助けるため、再び戦意を高めていく。


「はい、了解です! マスターは僕がお守りします!!」


 スチュワートはそういい、一振りの剣を抜刀する。彼の身体ほどもある、巨大な両刃の剣だ。彼はいとも簡単にそれを手に持ち、敵へと向けた。



 偶然に集まった4人。彼らは互いに武器を手に、目の前の敵へと相対する。魔動機文明の終末期、大混乱のさ中で人々を守るための戦いが、今始まった。





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