第12話ゾーマ魔王になる☆
数年後…
俺は順調に戦線回復を果たし軍事境界線は元の位置に戻った。不毛の地が魔物の領土だ。
俺は時折攻めてくる人間の軍勢を個別撃破して被害を防ぎつつ侵入を防いでいる。
魔王と奥さんが倒れたと聞き駆け付ける。
魔物の有力者はみんな集まっている。
俺の嫁達も駆け付けて来た。少しは成長したがまだ小学生のような見た目だ。とろけるスライム以外は縄目がはっきり残っているので義親と顔を合わせるのがちょっと気まずいw
「勇者よ…」
「魔王どうした?何があった?」
「娘に…手足、目、声を与える…べく余は…つ…妻と禁術を使った…」
「なんて事しやがるんだ!」
「しかし…2人の命を賭して…娘に声しか与えてやれなんだ…」
「父上!わらわは声などより父上母上のご健勝が…」
「勇者よ…お主の力で我が国は…安定しておる。余はお主に魔王を譲り娘を幸せにしたかったのじゃ…」
「だからって…」
「禁術を使った余はもう命が無い。今からお主が魔王じゃ…それと頼みがある…余の娘である奇面導師の姫も娶ってやってくれ」
「父上それはゾーマ様のお気持ちが…」
「気持ちは問題なかろう…小娘を縛るのが趣味の男よ…お主のその姿なら問題あるはずがない」
「無論問題は無い。しかし良いのか?」
「余の娘はお主が居らねば死んでおった…今後もお主が居なければ生きて行けんだろう。是非とも頼む…」
魔王の身体から力が抜けぐったりする。
「父上!」
「魔王!」
魔王の死に皆涙する。人間の指導者でこれほど泣いてもらえる人が居るだろうか?
魔王の葬儀後魔王継承式を経て俺は魔王となる。こういう時人間の世界なら王位継承権がどうとか言われるのだが…
魔物の国の大臣達に挨拶されて
「ゾーマ殿これからも我らをお導き下さい」
「俺人間なんだけど大丈夫?」
「1番強いものが王!種族は関係ありませぬ!」
俺はレベルMAXの勇者。魔王と単騎で互角に渡り合える。はっきり言って俺より強い魔物は居ない。アラクネの件があるから認めないと言ってくる奴も居るかもしれんが…
魔王葬儀後の夜
奇面導師の姫から念話で部屋に来て欲しいと連絡があった。
姫の居室へ行くと…
「魔王の娘来たよ…」
「お待ちしておりました。ゾーマ様の部屋では他の妻達がおりますので今なら魔王の娘としてゾーマ様にこの部屋で可愛がって頂けます」
「可愛いがってって言っても…」
まだ年少さん位の見た目なんだよな…
「わらわをゾーマ様の好きになさって下さいませ。父上より子供を縛るのがゾーマ様のお好みと聞いております…わらわはすでにゾーマ様に縛って頂いております」
そうなんだよな…この子は義手義足を拘束されてるから…正解を思いついた!
「じゃぁ拘束を全部取ろうか」
魔王の娘はあからさまに動揺している
「ゾーマ様のお申し付けであれば…」
俺は魔王の娘の拘束を解いていき手足を外す。魔力ブースターの義手義足が無くなったので魔力が抜けていき魔力感知も出来ず
(注)目が見えないのと同じ
空も飛べない。
「ゾーマ様…怖い…」
俺は魔王の娘にビットギャグを噛ませる。
「んんんー」
魔王が命と引き換えに娘に与えた声も奪った。手足の無い胴体に縄を掛けていく。娘の顔が赤くなる…
(拘束を解いて手足を外せば逆に動けなくなる。だからこの子の義手義足を外して魔力を奪い身体に縄を掛ける。他の妻達と同じ扱いをするならこれが正解のはず…)
魔王の娘は恥ずかしそうに首を振り身体を捩る…そして俺は魔王の娘をくすぐりはじめた。
「んん!んー!」
全身を使ってくすぐったさを表している。
俺は魔王の娘がぐったりするまでくすぐってやる。動きが無くなったのでビットギャグを外すと…
「ゾーマ様…わらわはゾーマ様に可愛がって頂きました…」
魔王の娘は恥ずかしそうに俯く。正解だったようだ。縄を解いていくと魔王の娘はおしっこ漏らしていた。
魔王継承式当日
魔王装備を身につけ俺は王宮の大ホールに居る。
「今日から俺が魔王だ。先代の意志を継ぎ俺と一緒に平和な魔物の国を作ろう!」
魔物達の大歓声が沸き起こった。
俺海野蔵摩は魔王になった。
それから10年後に妹である海野美羽が人間側の勇者として召喚される…
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