第七章

真実は人の心の中に

 とうとう来る所まで来たという感じでした。エンピリアンと人々の願いが、天国を創り出してしまったんです。僕はエンピリアンを止められませんでした。

 これから僕が見る事になるだろうは、本当に天国なんでしょうか?

 エンピリアンの善意を信じる事ができない――信じようともしない僕は、疑り深くて罪深い人間です。自分の正しさを信じたいがために、どうにかエンピリアンの中に悪意を見出そうとしているんじゃないか……。そんな事まで考えてしまいます。

 でも、どんな状況でも手遅れだとは思いたくありません。僕は戦います。目の前に何が現れても、最後まで。本当の事はどこにあるのか、自分の目で見極めます。

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