第三章
前を向いていたい
僕の親友の仇、転校生・多倶知選証は死にました。
でも何も解決なんかしていません。このまま時の流れに任せて、何も無かった様に過ごす事は許されないと思います。
……いいえ、本当は許されるとか許されないとかじゃなくて、僕がそうしたくないんです。何もかも忘れて生きるのは嫌です。
過去に囚われ過ぎていると思われるかも知れませんが、僕は本当の意味で過去に向き合う必要があるんです。今まで避けて来ていた事に向き合って。
今なら……今なら、できると思うんです。
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