第3話


高所から落ちたせいで。

落ちた彼女は気を失っていた。


学年一のモテ女であり、スタイル抜群であり、

美少女であり、運動神経も抜群であり、

頭だけはあんまりよくないらしいが、

ど派手な金髪ギャルで。


まぁ、底抜けに明るい性格なので、

悩みなんてないように思える。


俺とクラスは違う高校生で、

二年一組に在籍するビッチだと噂されてる

女子だった。


とりあえず。


身体を揺すって起こすことにした。


シンヤの奴が駆け寄ってきて。


「流石、俊足!!」


と言って、俺の肩にポンと手を置いてくれた。


「すげぇ!お前、ヒーローじゃん!」


シンヤの奴がでかい声を出したもんだから。


身体を揺すったせいもあるとは思うんだが。


林ユーコは目を開けた。



「ん...」


ヤバイ。


美少女故に。


寝顔?てか、目を瞑っている様も可愛いと

思ったが、目を開けたらより一層可愛い。






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