第2話

「ま、間に合え...!!」


そんな台詞を心の中で必死に叫び。


俺は全速力でコケそうになりながらも走った。


ギリだった。


もうほんと、あと、コンマ一秒遅れてたら

多分、俺は彼女を姫抱っこできなかったと思う...!


だがしかし。


俺は姫抱っこしたものの。


脚力はパシられ効果で存分に鍛え上げられているが、いかんせん腕力は鍛えてない帰宅部陰キャの為。


彼女のしなやかな身体を受け止めて直ぐに。


俺はへにゃっと、へたれた。

それから。


お、重い...


流石に口に出すのは悪いと思い、

出かかった言葉を必死に喉の奥へと引っ込めた。


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