第253話 たくさん揉ませてもらった②

「ミミちゃんはおっぱい触られるの嫌じゃない?」


「見ず知らずの人に触られるのはもちろん嫌ですけど、ユニコちゃんに触られるのは好きですよ」


 嫌じゃないどころか、好きと言ってもらえた。

 嬉しさのあまり口が緩むと同時に、照れて頬が熱くなるのを感じる。


「えへへ、あたしもミミちゃんにおっぱい触られるの好きだよ~」


「う、嬉しいですけど、なんか恥ずかしいですね」


「せっかくだから、ミミちゃんもあたしのおっぱい揉む?」


 あたしは空いている手で自分の胸を指差しつつ問いかけた。

 ちなみに、「触る?」じゃなくて「揉む?」と訊ねたことに深い意味はない。

 確かにあたしのおっぱいは小さいけど、揉もうと思えば揉める。決して負け惜しみじゃないし、見栄を張ってるわけでもない。


「じゃあ……あっ、でも……い、いまは我慢します」


 ミミちゃんはあたしの方へと伸ばしかけた手を下ろし、膝の上でグッと拳を握った。

 本人の口からも出た通り、我慢しているのが見て取れる。


「我慢は体に毒だよ?」


「うぅっ、でも、でも……」


「なにか理由があるの?」


「あります」


 ミミちゃんはハッキリとそう言った。

 ここまで即座に肯定するということは、よほどの事情があるに違いない。


「分かった。無理強いはしないけど、揉みたくなったら遠慮せず揉んでねっ。あたしも遠慮なく揉ませてもらうから」


 あえて言及はせず、ミミちゃんの判断に任せることにした。


「ありがとうございます。好きなだけ揉んでください」


「うんっ、そうする~」


 ミミちゃんのおっぱいは、服越しに触ってもその素晴らしさを充分に堪能できる。

 ふにふにと柔らかく、それでいて確かな弾力もあって、冗談抜きで永遠に飽きが来ない。


「ちゅっ」


「っ!?」


 ミミちゃんの横顔があまりにもかわいくて、不意打ちで頬にキスをしてしまった。

 ミミちゃんは頬に手を当て、ビックリした様子でこちらを見る。


「ゆ、ユニコちゃん、もう無理です……っ」


「えっ? ご、ごめん、そんなに嫌だった?」


「違いますっ逆ですっ嬉しすぎて我慢の限界なんですっ」


 珍しく声を荒げて早口でまくし立てると、ミミちゃんはソファの上であたしを押し倒した。


「え? えっ?」


 突然のことに動揺が隠せない。

 ソファに横たわるあたしと、その上に四つん這いで覆いかぶさるミミちゃん。


「みんなわたしのことを清楚だって言ってくれますけど、全然清楚じゃないんですからね」


 ミミちゃんは興奮気味にそう言いながら、上体を下げて顔を近付けてきた。


「んむっ」


 お互いの唇が重なった次の瞬間、ミミちゃんの舌が強引にあたしの口内へと侵入する。

 二人の舌が激しく絡み合い、唾液と共に淫靡な水音が漏れる。


「あっ……んっ」


 激しいキスに蕩けていると、いきなり服の中に手を突っ込まれた。

 ミミちゃんは下着の隙間から指を滑り込ませ、先ほどあたしが促したように遠慮なくおっぱいを揉み始める。

 五本の指と手のひらを余さず使って、あたしのおっぱいを責め立てていく。

 そして、肉食モードのミミちゃんには和室に移動して仕切り直すという考えは浮かばなかったようで――



※※※



「あ、あの……すみませんでしたっ」


 乱れた髪や服を直した後、ミミちゃんはソファの上で正座して深々と頭を下げた。


「ま、待ってミミちゃん、謝らないで! 確かにソファで最後までするとは思ってなかったけど、すっごく気持ちよかったよ!」


「うぅ……恥ずかしいです」


 顔を上げて座り直した後、ミミちゃんは顔を真っ赤にして視線を下に向ける。


「掃除が大変だけど、たまにはソファでエッチするのもいいよねっ」


 ミミちゃんはあたしの言葉を聞いて、無言のままコクリとうなずいた。

 後で聞いた話によると、ミミちゃんはあたしにおっぱいを揉まれ始めてすぐにエッチな気分になってしまい、それを抑え続けていたところにいろんな要因が加わって理性が崩壊したらしい。

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