魔法とスキル
「えっリョウガって魔法つかえないの!?」
そんな驚かなくても…
「て言うか俺だけじゃないぞ。ユキも使えない。これが普通じゃないのか?」
イリスからしたら違うのだろうか?僕もユキもまだ国の外に出たことがないからその辺の事情もよくわからないんだけど。
少なくとも魔法で有名な国とかは調べた限り無かったと思うけど。
「リョウガの言ってる普通がどれくらいの物なのかわからないけど…出きる子なら小さい頃からでも使えるんじゃないの?」
「いや出来ないよ!使える人もイリス以外で見たことないし。…というかイリスから見てこの国の人達は使えてるように見えてたの?えらく驚いてたみたいだけど。」
なんか、僕だけ使えないのか!?って驚いてた感じだったし。
「そうだね…、良く使ってるように見えてたんだけど…。今日も見たし…。」
…?どういうことだ?良く使ってる?ずっとここに住んでる僕とユキも見たことないのに?
「…イリス…それって例えばどんな時に見る?」
「そうね…それこそリョウガが戦ってる時使ってたと思うんだけど、ほら…スラッシュ!って言ってる時に使ってたじゃない。だから魔法は使えるものだとずっと思ってたんだけど…。」
え?それって…?
「イリスはスキルのこと言ってる?」
「…?スキルってあれ?魔法を自動で発動してくれる奴のこと?」
てことはもしかして…。イリスも同じ答えにたどり着いたのか声がハモった。
「「あれって
どうやらお互いに今まで気づいて無かったらしい。…いつまでと驚き合っている訳にはいかないので質問を続ける。
「…すまんイリス。イリスが知ってるスキルと魔法の違いを教えてくれないか?
なんか頭こんがらがってきた…。」
「…そうね。まさか今までは私と模擬戦するときも違和感はあったけど魔法なしで戦ってたのね…。
わかったわ、これでもっとリョウガは強くなれるだろうし、この機会にしっかりと叩き込んであげるからね。じゃあまた私の部屋に行こうか?お茶でもしながら教えてあげるよ?」
「そう?じゃあお言葉に甘えて…ユキも一緒に教えて貰うだろ?」
今まで黙って僕とイリスを少し離れて見ていたユキに声をかける。
「何かお姉様の様子がおかしく見えたのですが気のせいでしょうか?もういつも通りに戻ってますけれど…もしかして昨日ので遂に自覚したのかしら。今まで見てて焦れったかったも終わる?
…それにしても何度も見てきましたけど改めて蚊帳の外にされて見てると、本当にお兄様達ってそっくりですね。なんで早く、くっつかないのでしょうか?不思議でたまりません。早くくっついて貰えると私も妹として安心なのですが…。」
ユキは何か呟いていてこっちに気づいて無いみたいだった。
「おーいユキ~」
「…はい!お兄様!今行きます。」
手を振るとようやく気づいたようで僕達の方に駆けてくる。
……やっと魔法についてわかるんだ。イリスももっと強くなれるって言ってたし、テンション上がってきた。もっと強くなるために頑張るか!
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