=ふたひら=
「___本当に想ってる事なんだ。」
俺は、強く強く慶さんの手を握る。
「言わなくちゃ。素直に想ってる事。
幸一お祖父さんと慶之介さんが、
ずっとずっと___ずっと言えずに
苦しんでいた分まで。」
俺は真っ直ぐに__慶さんを見つめる。
「俺は、慶さんへの気持ち、想いを
慶さんに直接、目を見て頬を撫でて
抱き締めて...伝えたいんだ_____。」
「う・ん。・・ぅん。」
慶さんは小さく囁き
ポトリポトリと、涙を零す。
「慶さん_____。」
もう一度頬を撫で
優しく、そっと口づけし
強く柔らかく、包み込む様に
抱き締めた_________。
「ぁ、ありがとう・・龍一くん。」
「慶さん__。」
___いい雰囲気だった俺達に、遠くから
『ちょと~~。
2人ともぉ~、お昼ど~するぅ~~。』って、母さんの声。
ガクッッ___。俺は少し、コケる真似をした。
「ちょ。。母さん~~。。」
それを見ていた慶さんが
瞳に涙を溜めながら
コロコロと笑い
俺を笑顔で見つめていた______。
_______
_______________
______________________
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます