ポトリ・5

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大きな庭の大きな椿の木


そこに君は、いつも立っていた____。





君に手紙を書きました。


どうしていますか?御身体はどうですか?


君は、笑っていますか?


泣いては・・いませんか?


逢いたくて、逢いたくて


君の事を想うと、胸が張り裂けそうです。





私は、いつも君を想っています。


私は、いつも君を想っています。





君の・・その白い頬に


いつか優しく触れて


俺のこの腕で


いつか優しく抱き締めて



いつか・・いつか


いつか、その紅い唇に__________。





願っても、叶わない願いです。


祈っても、叶わない想いです。


苦しくて、苦しくて_______。





どうか、どうかお元気で


どうか、どうか笑顔で居て下さい。


君が涙を零さぬ様に・・


どうか、笑顔で______。





________





そうして私は、手紙を燃やすのです。


ゴウゴウと音を立て、燃え盛る暖炉で


私は、手紙を燃やすのです。





出せるはずも無い、君に届くはずも無い


そんな手紙を____


私は、毎日戦地で書いているのです__________。






君の白く細い身体を


この腕で・・


この俺の腕で________。


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