ポトリ・4

オレは、納戸の中をウロウロ。


「えーっと。

 左側のタンスのっと・・。」


一段一段開けて、みると__。


「あっ!あったっ。これだなっっ!!

 しっかし、案外早く見付かったなぁ・・。

 探検にもならなかった___。」



パラパラと古ぼけたアルバムをめくっていく。



「ひぇ~。

 幸一お祖父さん、超カッケェーなぁ。

 日本男児って感じだ・・・。」




アルバムは、幸一お祖父さんの


立派な軍服を着た写真や馬に乗っている写真


着物を着て堂々と立っている写真


子供の時の圭子おばあちゃんと写ってる写真


オレのばぁちゃん__和子ばぁちゃんと写ってる写真




「すげぇーなぁ・・。

 立派な人だったんだ、幸一お祖父さん。」




アルバムの最後のページをめくった__。


「ぅん??あれ・・?

 3枚、写真がない..な__。」




クッキリと線が付いていて


写真があった形跡がある・・。




「何の写真だったんだろ。」




____________





オレはコタツの部屋に戻り


「ねぇねぇ圭子おばあちゃん。

 アルバムあったよ、コレでしょ?」


そう言って渡し、コタツに入った。


「ね、コレでしょ。すぐ見付かったよ。」


「そうそう__わぁ、懐かしい。

 幸一兄さんとは、年が離れていたからねぇ。

 憧れだったわ、本当に男らしい素敵な兄さんで__。」



「うんうんっ、ホントだねっ!

 すっごいカッコイイね。

 会いたかったなぁ、オレ。」



圭子おばあちゃんが最後のページをめくって


「__あら・・?」



「あっ、そうなんだ。

 そのページの写真、無いんだね。」



「あれ...おかしいわねぇ

 何だった・・かしら__。」



考え様とした圭子おばあちゃんと


その姿を見ていたオレに


台所から母さんの声。


「ちょっと龍一~。

 そろそろ、ご飯出来るから

 コタツの上、片付けてぇー。」


オレは、「へぇ―――い。」と返事をし


アルバムを片し、手伝うために台所へ行った______。

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