第27話
とりあえず趣味で載せてるので、ハートとか気にせず載せることにしました(笑)読んでくれた人ありがとうございます( ^ω^ )
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異世界生活11日目
昨日は、ジルさんのお陰で2人の傷はすぐ治った。俺を殴ったゴワイルの拳の方が怪我的に酷かったらしい。どんだけ強く殴ってたんだよ。と思う。
昨日のうちに、硬めの木を3本貰えたので色々とプランを考えながら過ごす事にする。ちなみにナノ君のクリミアちゃんの手伝いは楽しかったらしく、またやりたいと言っていたので、クリミアちゃんにコインを渡したままにした。
(加工プランを作成しました。義足、義手は色々なデザインを揃えています。)
仮想空間では、マモリちゃんと俺で義足。義手のデザインを検討したり、手すりなど家の改造を行う為の設計をした。マモリちゃんは義足などの知識は持っておらず、俺が喋ってデザインして。そんな事を長時間していた。持ってきた木を無駄にしない作成方法はさすがマモリちゃんと言った所だった。
いつの間にか、ミリィちゃん。レオン君とマモリちゃんは話すようになっていて、そんな会話をしながら食べる夕食のスパゲティカルボナーラは好評でした。
異世界生活12日目
久しぶりに「ユーイチサンド」を作って食べていた。そろそろ異世界の食材も頑張らないとな。でも先ずは義手と義足作りだ。
さて、義足を作るかな。と思ったら、朝からゴワイルが来た。
「ユーイチ。荷馬車の荷物なんだが、今日売れるか?」
「義足のやる気を出している所を邪魔しないでくれ。クリミアちゃんに代わりに売ってもらうのはダメなのか?」
「私は品物を売った事ないから、判らない事が多いから無理よ。お金の計算も出来ないし。」
聞いた感じだと、この世界の文盲率は高くない。ミリィちゃんが読めるから、みんな読めるかと思ってたわ。レオン君はまだ読めないらしい。計算は行商人じゃないとやっていないと。
「そういえば、あの行商人達はどうしたの?」
「あぁ。話しを聞いた。契約も交わして調べた。カリウスに騙されていた。だが罪は罪なので、期間を設けた犯罪奴隷として売られる。
ユーイチに襲い掛かったヤツは残念ながら殺人奴隷として売られる。」
詳しく聞くと、罪を確定させると、村長の権限で犯罪奴隷として人を売ったりするのが普通らしい。カリウスはマジでクズだな。
そして利益は俺に来るらしい。人を殺そうとする犯罪者は殺人奴隷として売られて、ダンジョンやら戦争やらで使い潰されるらしい。
カリウスは村長で罪を犯したから、殺人奴隷として強制的にダンジョン送りとの事。
「そいつら売らない場合もあるの?」
「奴隷が欲しいのか?住む場所とか用意しないといけないんだぞ?」
犯罪奴隷の場合、住む場所やある程度の人権を守る必要があるらしい。殺人奴隷に場合、人権は無いとの事。
どちらにしても衣食住の面倒は見るらしい。
衣。着てるよね。荷馬車にアイツらの荷物も有るだろうし。
食。当分は節約でナノ君お手製の食材だな。お金かかるし。
住。テントを張って、寝かせておけば良いんだよな?
うん。問題なさそうだ。これで俺が売りに行かなくても品物を作って運ばせたり、売る為のコネが手に入るぞ。暇な時間は、子供達の勉強を見させるのも大事だ。
ちなみにカリウスとはサヨナラをする。信用無いし、引き取る訳ない。お金も貰えるし。
「ゴワイル。行商人達は俺が引き取る事にした。それで、今後の売買に関しては俺の代わりにやってもらう事にした。」
呆れた顔をされているが、計画があるのだよ。ふっふっふ。
ユーイチは、荷馬車を今日も引きずると、子供達と共にゴワイルの案内で行商人達に会いに行く事にした。
門近くの古屋に鎖で繋がれて、地面に座っている彼らを見つけて、ユーイチは話しをする。
「お前達、まとめて俺に引き取られて仕事をするか?内容は子供の世話。勉強を教える。あと、商売とかを考えている。雑用もあるからな。」
泣いて喜ばれた。聞く所によると、奴隷として売られると行き先もバラバラになるし、犯罪奴隷でも買い手によって酷い目に遭うらしい。
「殺人奴隷のニイちゃんも助けるか?一緒に働けるか判らないけど。」
もっと泣かれた。みんな幼馴染らしい。とりあえず死刑囚のニイちゃんに、わかりやすく説明する。
まぁ喋る事はないよな。シンプルに薪を持って、目の前で見せる。
「あんたには、すまない事した。」
あ、ちゃんと謝れるヤツじゃん。だけど、他の仲間が怖い思いをしてるから、同じ目にあって貰おう。
目の前でマキを握り潰して見せた。ギチギチ言って千切れた。パイっと捨てて、男の頭に手を乗せる。
『舐めた事したらわかってるよなぁ?あぁ?』とチンピラ風に言ってみた。気絶した。
周りが慌てたので、夜にビビらせてしまった件で、こいつだけ恐怖を味わってなかったので、仕返しに味合わせた事を伝える。別に怒ってないとも。
気絶している男を置いとくとして、奴隷の手続きを聞くと、法律によりこの国は、被害者が強く決めていいらしい。
ユーイチはさっさと犯罪奴隷用の特別な羊皮紙の契約を交わして、この様な契約となった。
「以下4名は、大村雄一おおむらゆういちの奴隷となる。命令には服従。特定情報に関して他言無用。これは契約が終了した後も有効である。以下の者は期限は窃盗罪の為、5年とする。
メリッサ
ゴロス
バル
殺人奴隷 グレッグに関しては期限は一生涯となる。
ミリィ、レオンの指示にも基本は従う事。一般的に間違っている場合は拒否可能。
命令を出す3名の同意があれば、期限関係なく奴隷解放とする。」
契約のアザは、俺は普通の色だが、彼らには赤いアザが付いていた。目立つね。なんでも、普通のアザは手首が切れるだけで済むらしいんだけど、赤いアザは首が切れるらしい。
怖すぎる!!まぁ俺が切れるわけじゃないし、まぁ良いか。
ユーイチは行商人達を連れて広場に行く事にする。話しを横で聞いていたカリウスが騒いでいたが気にしない。
広場に向かいながら、行商人達に荷馬車の販売方法。収益の分担について説明しながら、基本はミリィちゃんに従うように伝えた。
誰かに襲われそうなら防衛は許可。1番は生き残る事。と伝える。お前達の元々の私服などの所持品に関しては売らなくていい。とも伝える。
そして広場に辿り着くと、大勢の村人達が集まっていた。
「さて。コイツらが俺の代わりに販売してくれるから。それじゃ後はよろしく。」
帰ろうとしていたユーイチの肩を、ゴワイルは捕まえる。
「せめて村人達に一言言っていけ。遺族も金を貰えると聞いて、ユーイチと話したいと言っているんだぞ?」
面倒だ。俺のモチベーションを下がるのを防がなければ。俺は大声で村人達に伝える。
「おはようございます。ユーイチです。今日は手元にある荷物の販売をします。金額は村人達で相談して販売します。一応、行商人の方々が基本値段を伝えますので、そこから相談するのも構いません。その金額の1割を減らしてから販売します。
彼らは私の奴隷となっていますが、私の仕事仲間になりましたので、人として接してあげてください。
売り上げ金は、オークとの戦いで死んだ人達、そして俺を合わせた人数で均等に分けてこの場で分配します。その為、遺族の方は必ず最後まで残っていて下さい。」
危ない。言い忘れていた。
「それと、コイツらの私物は売り物から除外させてください。コイツらが生活出来なくなるので。
遺族の方で、お金を要らない人が居たら、別の遺族に再分配します。その計算はゴワイル。行商人。村長に確認しながら行って貰います。
私は別件で忙しいので退散します。ミリィちゃん。レオン君の服も私がお金を払って買いますので、クリミアさんに私のお金を預けています。
俺の代わりに子供達の服を買う為に、買い物に参加します。以上です。」
「クリミアさん。みんなのお昼ご飯は、そのお金から出してください。ではよろしくお願いします。」
こんな感じで良いだろう。なんかゴワイルが言ってるけど、次は捕まらないように走って帰る。
家に着くと、早速作業を始める。義足、義手、松葉杖をナノ君に手伝って貰いながらサクッと作った。ベットにつける柵とか、手すり等は次の材料が揃い次第だな。
木材加工もスムーズに出来る様になったので、マモリちゃん。ナノ君様々だ。
お手製感を出す為に、見た目部分を大雑把に作った。
《デコボコ。変。嫌。》
(今度、俺らの遊び道具を作る時には満足いく奴をお願いします。)
《ユーイチ。ナノ君。頑張る。》
塗装はナノ君が全てやってくれた。これを塗ると水を弾くらしい。ニスみたいに臭く無いから便利だ。そんなこんなで作業をしていると、夕方ごろには彼らはちゃんと全て荷物を売って帰って来た。
ちゃんと逆オークションのやり方も教えたので、売り切れたらしい。
「ミリィちゃん。レオン君。いい服買えたかい?」
嬉しそうに服を見せて話す2人。可愛い。今日あった出来事を聞きながら、ユーイチは作ったものを端に寄せながら、楽しそうな2人を眺める。
ミリィちゃんから聞いたんだけど、奴隷のグレッグ君が、村人の前でみんなの前で泣きながら『一生アニキについていきます!』って叫んでいたって?
「グレッグって変だね。頭でも打ったのかな?」
投げ飛ばした影響が今頃?と思うユーイチ。なんで異世界に来て、舎弟を作らなきゃいけないんだ。
詳しく聞くと、俺の行動を村人達から聞いて、凄い人間だと思っているらしい。面倒な。
今日は人も多いので、外でバーベキューをする事にする。
行商人達にも同じ物を食べて貰うので、今後も頑張って働いて貰う。
「お前達!お勧めの肉や野菜を買ってくるのだ!お前達の分もだからな!」
そう言って、金を渡してパシリに使ってやった。こちらの食材も色々と使って学ばなければ。
金串で肉やら野菜も刺しておく。茹で卵も食べたくなって大量に作った。
大量に作って皆でガンガン食べた。奴隷4人にもビールとか呑ませたら、喜んでた。謎の肉とか野菜も雑に作った割に美味かった。そして酔い潰れてるヤツらを見て思い出す。寝床の準備をしてなかった。
(ナノ君。申し訳ない。手伝って貰えるかな?)
《平気。手伝い。好き。》
テントやらエアマットを全部で6個出すと、組み立ててくれた。全員を寝袋に放り込むナノ君。これで風邪は引かないだろう。
クリミアちゃんにはお手伝い報酬として、チョコレート3枚を渡しておいた。ニヤニヤして帰って行った。いつの間にかクリミアちゃんが混ざって居たのに驚いたユーイチなのであった。
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...作者はユーイチを戦わせようと虎視眈々と狙っている...
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