第3話
そんなある日、草子が電話でこう告白した。
「わたし、もう優斗のことが好きかどうかわからなくなった。」
都会の仕事と遠距離恋愛に疲れ果てた草子の本音だった。しかし草子には絶対に言えない一言があった。
「早く来て。」
それはつまり、優斗が母親を看取ることを意味するからだ。
その結果限界を超えた心がバラバラになってこんなセリフを吐いたのだった。
この時になって初めて、ことの重大さに気づいた優斗は慌てた。そうして心ゆくまで
草子の気持ちを聴いてやり、お互い納得するまで話し合った。その結果草子も落ち着
きを取り戻した。
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