第2話 スズメバチ生まれる前

僕の人生はいつからこうなってしまったのだろう。

僕は12歳までの記憶がない。

ただ、13歳の時病院で起きて、何か心に穴が空いたような気持ちでいっぱいだった。

しかも僕とともに病院で眠ってた母は、そのまま起きることはなかった。

その日から僕は何もするかが起きなくなっていた。来る日も来る日もただ同じ人生を歩むだけ。

学校でも、大人は僕のこと除け者扱いだ。僕に関わる大人はいない。僕はただただ生活をしていた。

そんな僕を大人たちはいじめだした。本当に幼稚な者だ。

それでも顔色ひとつ変えない僕を大人たちは恐れて、関わらなくなった。

そんな僕に唯一関わった大人がいた。小沼由依という女性の教育実習生だ。彼女は僕なんかに優しく関わってくれた。彼女は僕の支えになっていた。

でも周りの大人たちはそんな彼女が気に入らなかったのだろう。

周りの大人たちが彼女をいじめだした。それでも彼女は僕に関わり続けてくれた。それにさらにイラついた大人は彼女と僕が付き合っているなどとでまかせをネットでばらました。ネットの人たちはそれを拡散し、有無を知らないくせに彼女を叩いた。彼女は耐えられずに自殺した。僕はその事件で顔がバレ僕も叩かれた。そして僕は社会という線路から脱線した。そうか、これが始まりだったのか。

これが僕の第二の分岐点だと、今は神様とあいつだけが知っている。

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