第25話 結局なにも進まない。

 なんやかんやあって結局、【女王の影】になった。リリアも乗り気になってたし…なぜこうなった。


「さて、色々決めたが…このくらいがいいかな。」


「そうですね。タルト様のクエストを遂行する時に隠密性能を極限まで高めた装備を着る。」


「うむ。デザインはこちら主導でやらせてもらうのじゃ。もちろん、父上には常識の範囲内でやるように釘はさしておくのじゃ。」


 いろいろやりすぎじゃない…?


「たのみます、リリア様。あと、魔王様との会談の予定を入れることは可能ですか?」


「入れられるぞ。最悪、レインの転移で連れて来るのじゃ。」


 えぇ…いいの…それ。あと、こういうところでしっかりカニ宰相は働いている。さすがだと思う。


「わかりました。では、お願いします。あと、王宮にいつでも入れるように手続きもしておきます。」


「さすが、カニちゃん。仕事が早い。」


「タルト様もねぼすけないようにしてくださいね。」


 と、僕は蚊帳の外でパーティーが決まったようだ。まあ、いいか…(諦め)


「さて、早速だが…【女王の影】として最初の任務をこなしてもらおう。」


「え、装備できてませんし正体隠すのは不可能でわ?主にレインさんのせいで。」


 僕そんなに目立つことやってないよ!?


「今回はギルド経由で依頼することにする。もちろん、私が依頼したことは隠すから安心しろ。」


「あの、タルト様?私聞いてないんですけど?」


「言ってないからな。」


「…何でですか?」


「どうせ色々言ってくるだろうからな。」


 うん。でしょうね。


「殴っていいですか?」


「反逆罪で法廷で争っていいならいいぞ。おっと、手が。」


 と、言いながらカニ宰相はタルト様に殴られた。


「理不尽すぎませんかねぇ!?」


 と、まぁ…うん。

 このせいで、詳しく話を聞く前に謁見の時間が終わり、王宮をあとにした。


────────

あるグループチャット

U:Tの女王ロールプレイ期待してます^^


K:期待してます^^


T:二人共殴っていい?


U:新しい話書いてるからKを殴らせとくね^^


K:まじかー。たのしみだなー。


このくだりのせいで話が進まなかった気がする。

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