第16話 side∶迅雷リーダー

 やっちまった…


 俺があいつを追放した翌日。

 あいつらが休暇と言ってどっかに行ったがどうせレインを追ったんだろ…


「はぁ…迅雷解散だな…」


「ん?どうした。迅雷解散なんて言って」


「あ?あぁ。お前か。」


 俺はギルドに併設されている食堂で朝飯を食っていた。んで、俺の同期の冒険者が独り言に反応してこっちに来た。


「昨日レインを追放したんだが…あのストーカーどもが今日の朝に休暇とか行ってどっかに行ったんだよ。」


「あーな。」


 このギルドの新人以外なら知っている事だがあのストーカー三人組は有名すぎてやばい連中だ。レインの行く先々に張ってやがるしちょくちょく衣服すらも変えて持っていきやがる。

 何回か注意したことはあるんだが…


「は?あなたに個人の事で言われる筋合いはありません。死んでください。」


 あいつらは気にしねぇし自分達が好かれてるとか思ってるから余計にめんどくせぇ…


「それで?どうするつもりだ?」


「今更冒険者以外で仕事つってもアテがあるわけじゃねぇしソロでほそぼそと暮らしていくつもりだよ。自分のランクも最初からやるつもりだ。」


「なんでだ?一応Aランク冒険者だろ?別に最初からやらなくても…」


「もともとあいつの魔法でここまで来たようなもんだ。俺一人だとどうなるかわからねぇし新人に色々教えるとなると同じランクくらいが丁度いいんだよ。」


 Aランクとかだと新人がビビッて固まりやがるし敬われるよりは一緒くらいがちょうどいいしな。


「ふーん。まぁ、いいや。お前が決めたんなら口出すのは野暮ってもんか。」


「へっ、お前も死ぬんじゃねえぞ。」


「はっ!そんなことわかってるわ。」


 さてと…1から始めるとするかぁ!あいつからもらった剣やらは保険として持っておくがな。


 俺は受付に行くと


「おい。パーティー解散申請を頼む。あと、俺の冒険者ランクのリセットも頼めるか?」


 ――――――――――

 はい。ということで(忘れ去られてた)迅雷のリーダーの結末でした。モブキャラ扱いとはいえ書いておかないと気がすまないので挟まさせていただきました。

 たぶんレインとの再開はある…のかな?

 迅雷女性陣はいつになったらレインを視界に捉えることができるのか…そろそろ触れて置かなければ…

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