第13話 リリアの重大な(?)告白

「…レイン?いまなにをしおったのだ?」


「え?さっきの【焔の魔神イフリート】をリーンの剣に合成して魔剣を作っただけだよ?」


リーンも若干呆れ顔になってるね。


「まあ、目の前で見てましたけど…何やってるか意味がわからなかったですね。」


「いや、こんくらい誰でもできるでしょ?」


僕がそう言うと…リーンとリリアがやれやれ的な感じで首を振った。


「はぁ…なんでレインさんって一部の常識がおかしいんでしょうか…」


失礼な。僕のどこが常識無いんだ。


「さぁの…それよりも、魔将はどうせ遠いところに逃げているところじゃろ。あやつは、人を動かすのに長けていたからの。臆病で一個のミスもせずにクールにこなすやつだからの…まぁ、毎回こっち見てきて笑顔を向けてくる割には寒気が止まらなかったがの。」


「とりあえず魔将がここの近くにいることは無いってこと?」


ガッツリ後半無視してるなぁ…リーン…


「そうじゃの…警戒は必要だと思うがの。」


と、僕達が話していると魔王が意識を取り戻したらしく、体を起こした。


「うっ………生きて…いるのか?」


「あ、大丈夫ですか?」


「ああ…異常はなさそうだ…いや、なぜここに人族が…?」


まぁ、困惑するよね。反逆が起きたと思ったら気絶して、起きたら僕達人族がここにいるんだもんね…


「ええっと…王都にいたイリア姫を届けるように依頼されまして…」


「イリアがいるということか…?」


一応さっき一瞬見たと思うけど…記憶が飛んじゃったみたいだね。頭踏まれてたし。


「ええ。こちらに。」


リリアが魔王の前まで歩いて行くと、


「ふん。魔王と呼ばれる父上がそのザマじゃとな…」


「ほ、本当にイリアなの…か?」


うーん…たぶんさっきの武将とかいう魔族にリリアは死んだとかなんとか言われたんだろうね。

いや、まてよ…?


「どうせ武将に間違った情報を渡されたのじゃろ…魔将のやつは幻影が得意じゃったからの。」


「ふん。どうせまだ俺を倒すことなどできぬだろ。まだ魔王の座は渡さんぞ。」


こう見ると似てるなぁ…親子って。傲慢そうな態度とか


「いや。もう、魔王の座はいらぬ。」


「わがまま言ってもだ…は?」


リリアは傲慢…いや、自慢げな表情で驚愕の事を言った。


「わらわはレイン…いや、旦那様についていくことにしただけじゃ。」


「「「は???」」」


「えっと……リリア?旦那様って…」


「我ら魔王の血族は全員偽名を名乗っておるのだが…真なる名を異性に知られた場合その者と添い遂げるか決闘をするかを選べるのじゃ。」


ふむ…なるほどね…一ついいかな?


「なんで!?」


――――――――――――――――――――――

投稿ペースが…これはひどい…

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